05:戦犯かます系女子
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
小屋横の二枚板へ逃げ込んだ私は、リッパ―さんがまだ来ていない隙にそこに置いてあった道具箱を漁っていた。
そんな私が次に手にしたのは…
「トレイシーのリモコン!?」
「おやおや。いいものを見つけましたね【名前】さん。」
そんな声が聞こえたから私はゆっくりと振り向いた…。
「しかし貴女もバカですねぇ。
こんなところではなく、強ポジに逃げ込めばいいものを…。」
さっき確認した時にはいなかったのに!
…そう!いつの間にか真後ろにリッパ―さんがいた!
しかもなんだか恐ろしいオーラを纏って…!
そんなリッパ―さんを見て私は血の気がサーっと引いていく。
「まあどこへ逃げようとも私の狩場になるわけで「キャアアアァァァァーッ!!!」
左目にステッキが刺さったままのリッパーさんは、そんなオーラを纏ったまま少しかっこつけたセリフを言おうとしてたっぽいけど、私は構わず叫びながらリモコンを投げつけてしまった。
すると、次はリッパーさんの右目の穴に見事に入った。
「ギャアアアァァァァーッ!!!」
リッパーさんは再びそんなすごい悲鳴をあげる。
「さっきから何なんですか貴女!私の目に恨みでもあるんですか!」
「ととととんでもない!なぜか投げたらたまたま二回とも入っちゃって!」
「そもそも二回とも使い方間違えてますからね!?」
リッパーさんのごもっともなツッコミに私は半泣きになりながら「ごめんなさいぃ…!」と謝るしかない。
でもリッパーさんはフゥとため息を吐くと、またあの恐ろしいオーラを纏ったリッパーさんに戻り「あぁ、それとも…」となんだか愉快げな声で話し始めた。
「日本国の片田舎でご両親に大切に育てられ、男の本質というものを知らないまま男にそそのかされて故郷を飛び出し、その後男に騙され続けたおバカな貴女のことです。
もしかして西洋の道具の使い方がわからないほどおバカなんですかねぇ…?」
「な……!」
…なんだかものすごい挑発されてる気がする…。
でも言われてることはそのままだし、ものすごく耳が痛い。
冷や汗を垂らしながらそんなことを考えてる内にリッパーさんは「どれ…」と言いながら左手を大きく振りかぶった。
「せめて私が男の本質というものを教えてあげましょうかッ!!」
やられる…!と思った瞬間にはもうその手は振り下ろされていた。
しかし、いつまで経っても痛みがやってこない。
不思議に思ってゆっくり目を開けてみると、
「すみません。わざとじゃないです。」
となぜか棒立ちしながら謝ってくるリッパ―さんがいる。
なぜ謝られているのかと状況を掴めずにいるとなんだか胸元がスース―していることに気付いた。
思わず「ん?」と言いながら胸元を確認してみると…、
胸の部分の服だけが破れて谷間が丸見えに…!!?
それを理解できた瞬間、私はまるで体中の熱が顔に集まってくるような感覚を覚え…、
「キャアアアァァァァーッ!!!」
と叫びながら平手打ちをかましてしまっていた。
「アイターッ!!!」
ぶたれた反動で顔を真横に向かせ叫ぶリッパ―さん。
…あれ?
リッパ―さんの後ろに何か猛突進してきた気が…。