05:戦犯かます系女子
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ゲームが始まった。
場所をどこか確認するためキョロキョロしてみる。
……って。
確認するまでもないや…。
だってここ…、
「小屋だ!」
そう。
私が立っていたのは、小屋の入り口。
にしてもラッキーだ!
ここなら強ポジへも行けるし小屋チェイスもできる!
でも調子に乗らずにみんなからチャットが送られてくるまでどこかに隠れとこう。
そう思いながら小屋の中に入ると、地下室があった。
ここで私は閃いた。
誰かからチャットが送られてくるまで地下室に隠れておけばいいのでは?って。
だって、まさかハンターもサバイバーがわざわざ自分から地下室に行ってるとは思わなさそうだし、地下室には道具箱もあるから身を守るものを見つけられるかもしれないし…。
そう思って地下へ降りていった。
地下へ降りたら早速道具箱を漁ってみる。
出てきたのは…
「ロイさんのステッキ…。」
……実はいまいち使い方わかってない…。
でも使えないといけないから、以前ロイさんのチェイスを間近で見たときのことを思い出しながら見よう見まねだけどやってみた。
すると、意外と簡単!
体が透明になり、後ろを振り返ると私自身の残像があった。
「すごいすごいっ!こんな感じなんだ!」
その場で動き続ける残像に拍手しながらキャッキャッと一人はしゃぐ私。
「いいなぁ!これ欲しい!
だってこれを使って退魔師の傍らマジシャンなんてすればこれから先食いぶちに困らなくて済みそうだもん!」
「二度と路上生活しないようにですか?」
「はい!だってもうあんな生活は二度とごめ……」
……………。
…私は一体誰と話してるのか…。
そう疑問に思ってゆっくり声の方へ向いてみた。
「貴女のような年頃のお嬢さんが路上生活をしていれば好奇な目で見られるでしょうからね。さぞ苦労されたでしょう。
まあもっとも、私がそんなお嬢さんを見かけたらそんな苦しみから救って差し上げるために切り刻んで差し上げますけどねぇ…。」
そう愉快げに話すリッパーさん……
「キャアアアァァァァーッ!!!」
私はいつの間にかそこにいたリッパーさん目掛けてとっさにステッキを投げ付けてしまった。
そしてステッキはリッパーさんの仮面の左目部分の穴にちょうど入ってしまったらしい。
「ギャアアアァァァァーッ!!!」
リッパーさんは紳士とは思えない悲鳴をあげている。
申し訳ないことをしたとは思いつつその隙に……、逃げる…!
それにしても私としたことが…!
はしゃぎすぎててリッパーさんが来てたことに気付けなかった…!
その上見つけた道具を投げつけちゃうなんて…!!
とりあえず次の道具を見つけなきゃ…!