04:忘れちゃった系女子
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「ホントにごめんなさい…!」
再び私は平謝りしていた。
そんな私の目の前には、体の真ん中に赤い線が付いたキャンベルさんがいる…。
そしてキャンベルさんはもしかして結構怒ってるのかまばたきもせずじっと見てる…。
……ど…、どうしよう…。
「それよりもどうしましょうか?」
私がキャンベルさんの視線に冷や汗をダラダラかきながら焦ってるとタイミングよくクラークさんがそう切り出してくれた。
幸いにもキャンベルさんもそっちの話題に興味を示し「何が?」と反応している。
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クラークさんがキャンベルさんに私が御札を忘れたことを説明してくれたため、4人で作戦会議のようなものを開くことになった。
「まあ隠密してもらうしかないね。」
「そうですね。
とりあえず我々が解読を始めたらチャットを送りますので、それを確認するまで解読せずに隠れていてください。」
クラークさんはあんなひどいことをしてしまったにも関わらずそんなありがたい提案をしてくれた…。なんて優しい…!
でも、やっぱりキャンベルさんは怒ってるのかな。またまばたきもせずじっと見てる気がする。
再び私がキャンベルさんの視線に焦っていると、フィオナが「ねぇ?」と何か話したそうにしてるもんだから一斉にフィオナを見る。
「ここはどこの待機室だか覚えてる?」
急にそんなことを言われた。
って、急にそんなこと言われてもここは聖心病院の待機室で……
……
……
………あ。
私だけじゃなくてクラークさんもキャンベルさんも何か察したよう…。そして再び3人揃ってフィオナに視線を戻すとフィオナは満面の笑みを浮かべてた。
そう。
聖心病院はそのチェイス能力の高さからハンターから恐れられてるフィオナが最も得意とするステージ。病院内に入ってしまえば扉の鍵で延々とチェイスできるのである。
「やっと気付いたのねみんな。聖心病院がステージなら私はハンターにとっての悪魔になれるのよ!」
そんな恐ろしい言葉を目を輝かせた満面の笑みで放つフィオナ。
恐ろしい…。でも頼もしい!
そんなわけでフィオナはファーチェできるようにハンターの気を引くと言ってくれた。
とりあえずお言葉に甘えて私は隠密プレイしておこう。
そう思って肩を撫で下ろしたのも束の間、また身に覚えのあるあの視線を感じた。
視線の方を見ると、やっぱりキャンベルさんがまばたきもせずじっと見てる気がする。
そんなに怒ってるのか、と私が怖くてビクビクしていると急に「【名前】さん」と声をかけられたもんだから私は肩を大きくビクつかせてしまった。
「シャツのボタン閉めた方がいいよ?」
…な……、何を言い出すかと思えば……
……
……
……って…。
フィオナにボタン開けられたまんまで……、それをクラークさんにも指摘されてたのに御札忘れてそれどころじゃなくなってずっと閉めるの忘れてた…。
……ってことはもしやずっとこれを見てて…?
そう思うと私は恥ずかしくて見る見るうちに顔が紅潮していき、冷や汗が止まらなくなる…。
「イヤアアアァァァァーッ!!!」
そして気が動転してキャンベルさんに平手打ちをお見舞いしてしまった…。
しかもその瞬間ゲームが始まっちゃった…。