04:忘れちゃった系女子
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「退魔護符30枚は過去最高記録じゃない?」
「うん…」
ゲーム会場に向かう途中、またマル姐に会ったから一緒に行くことにした。
…今回もゲーム会場は違うらしいけど。
最近全然マル姐とゲームかぶらなくて寂しいんだよね…。
まあ、それは置いといて。
「いくらピアソンさんだからってやり過ぎたと思う…。」
「確かにね。
あの後、エミリーがヤバイ色した謎の注射器をピアソンさんに刺そうとして大変だったらしいわよ。」
「うわぁ…。そういやエミリー私を褒めてくれた時目が笑ってなかったなぁ…。」
そんな話をしていると待機室の扉が連なる廊下に着いた。
マル姐とお互い頑張ろうね、なんて言葉をかけあうとそれぞれのゲーム会場へ入っていった。
私が参加するゲーム会場の待機室へ入ると、「【名前】~」と言いながら誰かが手を振っている。
その人物を見た私は安心感から思わず笑みがこぼれた。
「フィオナ…!」
そう。チェイス能力が高いためハンターから恐れられている祭司のフィオナ。
今回は少なくともフィオナがいるから男性ばかりのゲームにならなくて済む…!そんな安心感からフィオナに駆け寄っていった。
でも、フィオナの衣装を見てぎょっとした。
だってフィオナの今日の衣装は夢の使者。胸の谷間ががっつり見えていてかなりセクシー…。
「どうしたの【名前】?」
「……いや。セクシーな衣装似合うっていいなぁと思って…。」
私はトホホと自分に呆れながらきょとんとしているフィオナの横に座った。そんな私を見てフィオナは人差し指を顎に当てながら「うーん…」と唸っている。
「【名前】も似合いそうだよ?」
「なな!?何言ってるの!?わわ私なんてそんなセクシーな衣装似合いっこないよ!」
そう…。断じて似合いっこない…。
だって私は退魔師という胡散臭い職業柄のため、そしてわざと胡散臭い雰囲気を醸し出すため日本を出るときに持ってきた着物を羽織代わりに羽織っている。しかも割と派手めなやつを…。そしてその中は動きやすさを重視して襟なしのシャツとショートパンツなんていうセクシーさとは程遠い格好をしている。フィオナみたいな服装は100万年早い…!
「え~?似合うと思うんだけどなぁ。
【名前】って着痩せするタイプだから実はいい体付きしてるし…。」
そう言ってフィオナは私に近付いてくる。
「え?フィ…フィオナ…?」
私は妖艶な雰囲気を醸し出すフィオナに圧倒されてイスごと後ろへ退くと、そのままイスから転げ落ちてしまった。
イタタ…と頭をさすりながら起き上がるとフィオナのきれいな顔が目の前に現れる。どうやら私はフィオナに覆い被されているようだ…。
同性ながらドギマギする私に構わず、フィオナは私のシャツのボタンをプチプチと外していっている。
「まずはここらのボタンを外して~…っと」
「ちょっ…ちょちょちょっと!?」
そう言いながら胸の谷間が見えるくらいまでシャツのボタンを外され、普段空気が触れない箇所に空気が触れる。私はそのなれない感覚に顔に熱が集まってくる。
「あ~。やっぱり結構おっぱい大きい~!」
「ちょ…ま…、待って!」
「あら~?どうしたの顔赤らめちゃって~?」
私の反応がおもしろかったのかそう冷やかされ、私は更に顔に熱が集まってくる感覚を覚えた。
早くフィオナを制止しなければ…!
そう思ってフィオナの名前を呼ぼうとした瞬間、
「ななな何してるんですか二人ともっ!?」
そんな声がした。
声の方を見てみると、顔を真っ赤にしてるクラークさんがいる。
その後、待機室内に私の叫び声が響き渡ったのは言うまでもない…。