03:中止させちゃった系女子
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「ごめんなさいモートンさん!……ごめんなさい!」
そう言って【名前】ちゃんは走ってっちゃった。だから僕はじとーっとイソップ君を見た。そんな僕の視線に気付いたイソップ君は肩をビクつかせて驚いてたけど。
「な…、…なんですか?」
「ツェレさんが【名前】ちゃんに大事な話があるって嘘でしょ?」
僕がそう言うと、またイソップ君は肩をビクつかせた。
「……………違います…」
そしてそう言いながら視線をそらされたんだけどっ!なんてわかりやすい子なんだろうっ!
「なんでそんな嘘吐いちゃうのさ?」
内心わかりやすすぎるイソップ君には驚いちゃったけど、僕はそれを特に言うでもなくプクーとほっぺたを膨れさせながらそう言った。そんな僕にイソップ君は「う…」と声をあげながら気まずそうな顔をする。
…ちぇー。やっぱ【名前】ちゃんと違っておもしろくない反応だなぁ。
そんなことを考えた僕はほっぺたを膨らませるのをやめていつも通りの笑顔をしてみせた。
「まあいいや。僕そろそろ行くね。バイバイ。」
そしてその笑顔のままそう言うと、イソップ君に手をひらひらと振りながらその場を離れる。そうして離れていきながらもし【名前】ちゃんならもっとかわいい反応してくれたのかな、なんて考えると思わずクスっと笑ってしまった。
…まあ、【名前】ちゃんに近付いたのは元々マルガリータ・ツェレなんて名乗ってる
でも最近はそんな魂胆が消え失せちゃった。確かに0になったわけではないけれど、最近は純粋に【名前】ちゃんと仲良くなりたいし、【名前】ちゃんをかわいいと思うから近付いてっちゃう。だってあの子、真面目でいじらしいんだもん。…そういや今日治療をしてあげてる時も、こうやってずっと側にいられたらいいのになぁなんて思いながら治療してたっけ?
まあそんな風にずっと一緒にいたいなぁなんて思っちゃうほどかわいい子だから、ついつい僕のイタズラ心に火がついちゃってからかっちゃったりいじめちゃったりするんだけどね。いけないいけない。
でも、最近ちょっと【名前】ちゃんについて困ってることがある…。
たまに小動物みたいに震えながら上目遣いなんてしてくるんだけど、あれやめてほしいんだよね。
だって…、
本気でイタズラしたくなっちゃうから…!
【曲芸師は困ってる】