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1.「惚れた欲目」
神職の家系に生まれたからには清廉に生きるべきだ。
日記帳の1ページ:異国の地から来たという彼はとても魅力的だった。両親に反対されればされるほど、彼と私は燃え上がった。ついに彼と共に日本を出たいと言うと、父上はわなわなと体を震わせながら名字を捨てていけと叫んだ。
なら、この名字は捨ててしまおう。
2.「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」
親の意見はしっかり聞くべきだ。
日記帳の1ページ:どうやら彼の愛は私だけに向けてくれるものではないらしい。そうわかっても彼には私だけを見ていてほしかった。彼に鬱陶しがられようとも。
でも、ある日彼は私を捨てた。
3.「雲外蒼天」
彼とならこの異国の地でも幸せになれるかもしれない。
日記帳の1ページ:ある日出会った青年は、私に癒しと職を与えてくれた。普通の人には視えないモノが視える私の力を使い、困っている人を助けようというものだ。要は「お祓い」をしようということだ。
傷ついた私の心に寄り添ってくれるなんとも優しい人だ。
4.「有為転変は世の習い」
些細なことで人は変わってしまう。
日記帳の1ページ:「純潔」でなければこの力は使えない。だから私を求める彼を拒否してしまったのがきっかけなのだろう。彼は私を殴り蹴るようになった。おまけに収入のほとんども彼が持って行ってしまう。
だけど、彼が悪いわけではない。悪いのは彼の期待に応えれない私。
5.「運は天に在り」
私はどうやら酷い状況にいるらしい。
日記帳の1ページ:彼の友人だというその紳士は、親身になって私の話を聞いてくれた。紳士は時間はかかるが私を助けるべく動いてくれるという。そのためにはお金が必要とのこと。
お金なんて些細な問題だ。この人こそが私の運命の人かもしれない。
6.「金の切れ目が縁の切れ目」
その人は迎えに来てくれなかった。
日記帳の1ページ:なけなしのお金は渡していた。だけどその人はついに私に会いに来てくれなくなった。この頃「お祓い」はうまくいかなくなっていた。彼は「お前のせいだ」と言い、突如として私を殺そうした。
私は彼から命からがら逃げた。
7.「隠忍自重」
恩を仇で返してはならない。
日記帳の1ページ:路頭に迷う私を助けてくれたのは中年の紳士だった。住み込みで働かせてくれることになったのだ。だけど、彼は救いの神ではなかった。手の平で舐るように私の身体を撫でるのだ。
私は抗えなかった。耐えるしかなかった。
7.「天に仰ぎて唾す」
過去の行いとは、良いことも悪いことも身に降り注ぐ。
とある証言:オーナーは以前から彼女に関係を迫っていた。ついには誰もいない部屋で彼女を押し倒し、オーナーは抵抗する彼女に何かを言っていた。彼女はみるみる内に顔色を変え、ひどく動揺してどこかへと逃げ出してしまった。
それ以来、彼女の姿を見ていない。
8.「死中に活を求める」
最後の望み。
日記帳の1ページ:この先どうすれば人生を立て直すことができるのだろうか。みすぼらしい格好のまま路上で眠る私はそんなことを考えた。ある日目覚めると、不思議なことに身に覚えのない手紙を握っていた。
〈哀れな【名前】様
あなたの欲しいものは何ですか?
安定した生活を送れる程のお金?
誠実で優しい恋人?
それとも帰郷?
当エウリュディケ荘園では何でも叶えて差し上げることができます。〉
手紙にはこう書かれていた。
私の心は疲れていた。こんな胡散臭い手紙を信じる程に。
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