コンスタンティン
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翼を取り上げられ空を飛べなくなった私は、落とされた大地で今度は予期せぬ愛で自由を奪われた
かつては大気圏を突き抜け世界の果まで行くことも出来た
だが今は気怠い身体をベッドに滑り込ませ蕩けた意識をシーツに染み込ませている
人の数だけ愛がある事はわかっていた
しかし、私の知っている愛はただ一つだけだったし父なる神を超えるものなどないものだと思っていた
己の腕の中で眠る愛しい人を見て今まで信じてきたものが全て嘘のように思う
彼女の名はエリン
エクソシストであり、堕とされ行くあてのない私を受け入れてくれた女性
恩人であり私の大切な恋人
彼女への想いはいつからだっただろうか
初めの頃は気にもしなかった
ただ与えられた任務を着々とこなしていく腕の良いエクソシスト…あの頃は接点などあまりなかったかもしれない
司教とエクソシストそれだけだった
だが、彼女と深く関わり私の中でエリンの存在は大きくなった
彼女のあの穏やかな笑顔をもっと見たい
彼女を知りたい…彼女の瞳に映るのは私だけでいいと彼女への想いが強くなっていた
今過ごす時間が奇跡のように思えて、いつかこの幸せが終わってしまうと思い恐怖を感じる
彼女だけは…エリンだけは手離したくない
ずっと一緒にいたい
そんな子供じみた事さえ感じてしまう
そっと寝息を立てる彼女の頬を撫でる
『ん、んん、ガブリ、エル?』
「すいません。起こしてしまいましたか?」
『んーん、大丈夫』
頬から離そうとする手を掴みそっとキスを落とす彼女
「エリン?どうし…『そばにいるから』…ッ」
『ずっと、ずっと、ガブリエルのそばにいるから…』
そんな顔しないで?と微笑むエリン
「えぇ…ありがとうエリン」
この愛しい人を離すまいとギュッと抱き締めればそれに応えてくれる
『珍しいね…ガブがこうやって甘えてくるの』
嫌だっただろうか……彼女があまりスキンシップを取りたがらないことを思い出し、距離を取ろうとそっと身体を動かすと強く抱きしめられ身動きが取れない
「あ、あの…好きじゃないですよね…くっつかれるのは」
それを知ったのは彼女との交際する前の事
彼女は他人との抱擁などを極端に嫌う
『嫌い、というより苦手かな?でも、ガブは別』
こうやってガブに抱きしめられるの落ち着くんだ…と
本当に貴方には敵わないですね
私を抱きしめた彼女は再び寝息を立ている
今日は珍しく2人ともお休み·····たまにはこんな風にゆっくりするのも悪くないでしょう?
私も腕の中の愛しい人を抱きしめもう一度眠りにつく
エリン、誰よりも愛してます
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