bnyr!
何だあの小動物は。何なんだあの天使は。
「宗介?どうしたの?」
「おい翼、あの、黒髪のやつ誰だ」
「黒髪?え、どれ?」
「テメエの目は節穴かよ。えっと、あいつだ。目がぱっちりとして前髪が変だけど可愛くて可愛いあいつだ」
「どんだけ可愛いって言うのさ……あぁ、あれFairyAprilのボーカルさんじゃない?確か葵陽くんだっけ?」
「へぇ、俺同性もいけるんだな」
「宗介キモいよ」
男であんな可愛いやついるのか。翼の話なんか無視して、俺はあの葵陽という天使が気になった。あと、その隣でずっと葵陽の肩を触っている苔みたいな頭した男も気になった。何だあいつ、見た限りギター持ってるから俺と同じギターか?気安く 葵陽天使 に触りやがってあのムッツリスケベ(予想)め。
***
「神イベとはこういうことだったのか」
「宗介くん何言ってるのー?」
「黙れ。俺は今生きていることに感謝を述べながら空へ旅立つ準備をしてんだよ」
「それ死ぬ準備だよね!」
俺はもはや自分が夢を見ているのではないかと思い始めている。何故か、それは……
「えっと、参加者の人?」
そう、俺の目の前には前髪が変だけど黒髪で可愛くて可愛くて可愛いすぎるFairyAprilのボーカル、葵陽がいたのだ。さっきは遠目でしか見れなかったが、私服脱がしやすそうで可愛いな。あと、その太股に挟まりてぇ。
「お前が葵陽きゅんか」
「え?」
「気安く俺の天使に話しかけんな三本髪、あと何だよ葵陽きゅんって。気持ちわりーな」
「んだとコラ」
今の天使の顔を言葉で表すとしたら、「ぽかん」というやつだろう。クソ可愛いなおい。隣に変な男いるけど、そんなのシカトだ。俺は葵陽と話がしたい。
「あの!オレ達、助けたい人がいるんだ!手伝ってくれない?」
「喜んで引き受けます」
「敬語使ったら誰だか分からねーだろ」
「うるせえ草男」
「誰が草だ。もやしの根っこみたいな頭しやがって」
俺は真摯に、そしてデキる男、紳士として対応しただけだ。それを変態草野郎に言われる筋合いはねぇ。それに人を助けたいとか心優しい性格じゃねぇか、やっぱり天使は中身も天使ってか。
「実は、女の子が犯罪者みたいな顔の人に攫われたらしいんだ!助けたいんだけど、報復が怖くて……」
「簡単だ、その食用牧草男を囮にして助け出せばいいだろ」
「お前の視界を真っ黒にしてやろうか」
「それに、助け出したとして、お前が危ない目に遭う前に俺が助け出してやる」
「いや、そこまではいいかな……」
報復が怖いとか何それ本当に小動物だな……待てよ?報復って、もしあったとして葵陽は何をされるんだ?とりあえずモブ展開的なことになるのはよく分かった。それなら助けない理由はねぇ。葵陽たんのために巻宗介、行くぞ。
***
「見たか翼、葵陽のステージを」
「うん、別にステージに立ってるの葵陽くんだけじゃないけどね」
葵陽の衣装が想像以上にきた。今日はぐっすり眠れるな、これは。あのスカーフで目隠し出来ねぇかな。
「宗介先輩何があったんすか?そんなに葵陽?って人が気になるんすか?」
「徹平!あの宗介はきっとあれだ!恋をしているんだ!」
「いや、男相手に恋とか……」
「そうか、俺は葵陽に恋しているのか」
「素直に受け入れた!?」
確かにそうかもしれない。ここ数時間で葵陽が可愛いだけじゃなく、心優しい性格の持ち主(女神)だということが分かった。何だよ、いいこと言うなコイツ。
「宗介の場合はビョーキだと思うけど。あ、葵陽くんだ」
「何じゃと!?」
「先輩、キャラが変っすよ」
翼の言った通り、前から歩いてきたのは葵陽とFairyAprilのあとの三人だった。
「あ!」
葵陽が驚いた顔で俺達を見る。ふっ、何だ、俺が葵陽の救世主だってバレて
「あの時の犯罪者みたいな顔の人!フェスの参加者だったの!?」
「徹平テメエエエエエエエエエエ!!!!」
「ちょ!?先輩!?」
「何でよりによって最初に声かけられたのがテメエなんだクソがああああああああああああ!!!!!」
「知らないっすからそんなの!!」
「え!?ちょっと、暴力はダメだよ!」
天使の声がしてはっと正気に戻った。危ない……葵陽の前で粗相をしてしまう所だったな。
「コイツに何もされてねぇか?例えばストリップを強要されたりとか」
「何もしてねぇっすよ。そもそもそんなことしないわ」
「???な、何もされてないよ?……それよりありがとう!お陰であの子助かったよ!」
「宗介、人助けしたのか?えらいな!」
「へぇ、宗介も人助けなんてするんだね」
どういう意味だコイツら。貶されている気しかしねぇ……葵陽に感謝されたから今回は許すか。それにしても、葵陽の礼って綺麗だな。天使は何やっても絵になるな。
「礼を言われることはしてねぇ。ただ葵陽のためにしただけだ」
「その言葉さえなければ感動出来たのにな!」
「お、オレのため……?がよく分からないけど……ありがとね!えっと、宗介くん?だよね!」
そうだ、今度の新曲は葵陽と俺が結ばれるラブソングにでもしてみるか。と、鼻から流れる温かいものを感じながら、俺は意識を飛ばした。
「宗介?どうしたの?」
「おい翼、あの、黒髪のやつ誰だ」
「黒髪?え、どれ?」
「テメエの目は節穴かよ。えっと、あいつだ。目がぱっちりとして前髪が変だけど可愛くて可愛いあいつだ」
「どんだけ可愛いって言うのさ……あぁ、あれFairyAprilのボーカルさんじゃない?確か葵陽くんだっけ?」
「へぇ、俺同性もいけるんだな」
「宗介キモいよ」
男であんな可愛いやついるのか。翼の話なんか無視して、俺はあの葵陽という天使が気になった。あと、その隣でずっと葵陽の肩を触っている苔みたいな頭した男も気になった。何だあいつ、見た限りギター持ってるから俺と同じギターか?気安く 葵陽天使 に触りやがってあのムッツリスケベ(予想)め。
***
「神イベとはこういうことだったのか」
「宗介くん何言ってるのー?」
「黙れ。俺は今生きていることに感謝を述べながら空へ旅立つ準備をしてんだよ」
「それ死ぬ準備だよね!」
俺はもはや自分が夢を見ているのではないかと思い始めている。何故か、それは……
「えっと、参加者の人?」
そう、俺の目の前には前髪が変だけど黒髪で可愛くて可愛くて可愛いすぎるFairyAprilのボーカル、葵陽がいたのだ。さっきは遠目でしか見れなかったが、私服脱がしやすそうで可愛いな。あと、その太股に挟まりてぇ。
「お前が葵陽きゅんか」
「え?」
「気安く俺の天使に話しかけんな三本髪、あと何だよ葵陽きゅんって。気持ちわりーな」
「んだとコラ」
今の天使の顔を言葉で表すとしたら、「ぽかん」というやつだろう。クソ可愛いなおい。隣に変な男いるけど、そんなのシカトだ。俺は葵陽と話がしたい。
「あの!オレ達、助けたい人がいるんだ!手伝ってくれない?」
「喜んで引き受けます」
「敬語使ったら誰だか分からねーだろ」
「うるせえ草男」
「誰が草だ。もやしの根っこみたいな頭しやがって」
俺は真摯に、そしてデキる男、紳士として対応しただけだ。それを変態草野郎に言われる筋合いはねぇ。それに人を助けたいとか心優しい性格じゃねぇか、やっぱり天使は中身も天使ってか。
「実は、女の子が犯罪者みたいな顔の人に攫われたらしいんだ!助けたいんだけど、報復が怖くて……」
「簡単だ、その食用牧草男を囮にして助け出せばいいだろ」
「お前の視界を真っ黒にしてやろうか」
「それに、助け出したとして、お前が危ない目に遭う前に俺が助け出してやる」
「いや、そこまではいいかな……」
報復が怖いとか何それ本当に小動物だな……待てよ?報復って、もしあったとして葵陽は何をされるんだ?とりあえずモブ展開的なことになるのはよく分かった。それなら助けない理由はねぇ。葵陽たんのために巻宗介、行くぞ。
***
「見たか翼、葵陽のステージを」
「うん、別にステージに立ってるの葵陽くんだけじゃないけどね」
葵陽の衣装が想像以上にきた。今日はぐっすり眠れるな、これは。あのスカーフで目隠し出来ねぇかな。
「宗介先輩何があったんすか?そんなに葵陽?って人が気になるんすか?」
「徹平!あの宗介はきっとあれだ!恋をしているんだ!」
「いや、男相手に恋とか……」
「そうか、俺は葵陽に恋しているのか」
「素直に受け入れた!?」
確かにそうかもしれない。ここ数時間で葵陽が可愛いだけじゃなく、心優しい性格の持ち主(女神)だということが分かった。何だよ、いいこと言うなコイツ。
「宗介の場合はビョーキだと思うけど。あ、葵陽くんだ」
「何じゃと!?」
「先輩、キャラが変っすよ」
翼の言った通り、前から歩いてきたのは葵陽とFairyAprilのあとの三人だった。
「あ!」
葵陽が驚いた顔で俺達を見る。ふっ、何だ、俺が葵陽の救世主だってバレて
「あの時の犯罪者みたいな顔の人!フェスの参加者だったの!?」
「徹平テメエエエエエエエエエエ!!!!」
「ちょ!?先輩!?」
「何でよりによって最初に声かけられたのがテメエなんだクソがああああああああああああ!!!!!」
「知らないっすからそんなの!!」
「え!?ちょっと、暴力はダメだよ!」
天使の声がしてはっと正気に戻った。危ない……葵陽の前で粗相をしてしまう所だったな。
「コイツに何もされてねぇか?例えばストリップを強要されたりとか」
「何もしてねぇっすよ。そもそもそんなことしないわ」
「???な、何もされてないよ?……それよりありがとう!お陰であの子助かったよ!」
「宗介、人助けしたのか?えらいな!」
「へぇ、宗介も人助けなんてするんだね」
どういう意味だコイツら。貶されている気しかしねぇ……葵陽に感謝されたから今回は許すか。それにしても、葵陽の礼って綺麗だな。天使は何やっても絵になるな。
「礼を言われることはしてねぇ。ただ葵陽のためにしただけだ」
「その言葉さえなければ感動出来たのにな!」
「お、オレのため……?がよく分からないけど……ありがとね!えっと、宗介くん?だよね!」
そうだ、今度の新曲は葵陽と俺が結ばれるラブソングにでもしてみるか。と、鼻から流れる温かいものを感じながら、俺は意識を飛ばした。