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女性の贖罪

××年12月25日
「うぅーん…」
女性が唸り、もそもそと体と思考を動かす。
いつの間に寝ていたのだろう。
スマホを見ると、二人の男女の笑顔とそのすぐ上に、19時の表記。
ひとまず時間を理解するより先に、壁紙をリセットすることにした。
起きて早々最悪な気分だ。
すぐに壁紙を初期状態に直したところで、やっと状況を理解してきたが、もう夕暮れ時だったのかと思う。
「お腹すいたなぁ…」
段々と伝わってくる空腹感に身をよじらせ、仕方がないというように身体を起こしたが、ひんやりとした空気に触れて、さっそく布団に後ろ髪を引かれている。
だが背に腹はかえらない。
冷たいフローリングをぺたぺたと歩きキッチンを目指せば、なんとか冷蔵庫までたどり着くことが出来た。
しかし、残り物で野菜炒めにしようかと思ったところで気がついた、豚肉がない。
がくりと肩を落としながらため息をひとつ。
こうなっては買い出しに行くしかないみたいだ。
少し遠いがスーパーを目指すことにして、女性は出かける準備を始めた。
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