イナイレ系短編集
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彰「もうっ!今頃、雨降るとか最悪だよ…。」
僕は帰り道の途中で雨宿りをしなくてはいけないほどの土砂降りにであってしまった。自分の制服も濡れて、少し重くなってしまっている。一つ良かったと思うことは、近くの公園に雨宿りができる憩いの場みたいなのがあったということ。
天気予報では、明日に大雨が降る予定なのに…。
?「雨なんて、最悪だな」
この声はもしかして……
彰「南沢先輩っ!」
篤志「彰、久しぶりだな」
彰「てか、なんで南沢先輩がここにいるんですか?」
南沢先輩は月山国光中に転校していってしまった。
月山国光中は山奥にあり、ここからは歩いて1時間以上はかかるところにある。なのに、ここに、自分の目の前にいる。
篤志「知らなかったのか?俺、この辺に住んでるぞ」
彰「そうなんですか?初知りです!」
篤志「良かったら、家来るか?」
彰「えっ、いいですか?」
そんな、こんな可愛げのない後輩を家に上がらせてもらうなんて。おこがましいったらありゃしない行為である。
篤志「そんな気にすんなって。可愛い後輩が濡れて風邪引くよりまだマシだ。」
そして、流されるままに先輩のお家へ
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南沢先輩のお家
篤志「風邪引くと困るから、お風呂入っちゃって。あと、服置いとくから〜」
南沢先輩は僕に優しくしてくれる。そういうところが色んな人から好かれて、かっこいい南沢先輩という人だ。
自分のクラスの女子にも結構好かれていたりする。
濡れた制服の代わりに服を貸してもらった。
いざ着てみると、ズボンはブカブカで入っとしてもすぐに落ちてしまう。上は服に着られていると言った感じだ。まぁ、貸してもらっているので感謝してきさせていただきます。
お風呂場から先輩の部屋に移動する。
ガチャ
彰「南沢先輩、お風呂と服ありがとうございます!」
篤志「あぁ…、そこらへんでゆっくりしとけ」
篤志(なんだ、あの破壊力半端ない格好は…。これは、ヤバすぎ)
彰「どうしたんですか?」
僕の身長は南沢先輩より低いので自然と上目遣いになってしまう。
篤志「彰、お前は…。もうっ!」
ギュッ
僕は南沢先輩の大きな腕の中に抱かれている。
僕にはさっぱり理解ができない…。
篤志「このまま聞いて欲しい…。」
僕は先輩の言葉に頷くことしか出来なかった。
篤志「俺さ、ずっと前からお前のこと好きだったみたいだわ…。」
んっ?このブスで可愛げのない、何も出来ない出来損ないのぼぼぼっ、僕のことが好きっ?!
何を言っているのでしょうか?
僕の幻聴かなにかでしょうか?
篤志「なんだろ、一生懸命っていうか、ちゃんと周りを自分なりに見てるとことか、よくドジっちゃうところとか…、すごい可愛くてさ〜。そこに惹かれたんだわ。」
僕はすごく嬉しさもあり、先輩から好かれてるなんて聞いたら照れてしまう。
現に照れて先輩の顔なんて見れやしない。
でも、めっちゃモテている先輩にはこんな僕なんて釣り合いっこないはず。
それを伝えなくては…。先輩には僕じゃないって。
僕は南沢先輩の腕から離れようとする。
だか、さっきとは違って強く、愛のこもった抱き方をされた。
篤志「お前を離したくない…。」
僕は自分の本当の気持ちを伝える。
彰「僕も本当は南沢先輩の事が好きでした。絶対伝えることはないと思ってたので、凄く嬉しいです」(泣)
さっきよりも抱く力が弱まった。
篤志「はぁ、よかった〜。振られると思ってたわ」
先輩の顔は安堵の表情を浮かべている。
篤志「なぁ、彰…。キスしていいか…?」
先輩の声はさっきとは違って、色っぽい声で僕の耳元で囁く。
僕は恥ずかしながらも頷く。
チュッ
篤志「ホントに嬉しいわ。マジで笑」
篤志「一生離さないから…。」
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彰(そんなに僕のこと好きだったんですか?)
篤志(うるせぇーよ。そんなこと言わせねぇ口にしてやろうか?)
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