解ける寂寥
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政府非公認である鬼殺隊入隊している私には名目上一応''同期''と呼ばれる者達が存在している。同じ時期に入った人達という事だけであって特に何も関わりはない、筈だった。
「詩織ー!おーい詩織ー!」
ああ、また彼が来た。竈門くんは私に気付いて大声で名前を呼びながら走って近付いてくる。
彼の笑い方が、私は苦手だ。
「久しぶりだな!三ヶ月くらい会えてなかったけど、元気そうで良かった」
「・・・ご用件は?」
「これから善逸と伊之助と一緒に団子を食べに行くんだけど、詩織も一緒に行かないか?」
と首を傾げながら言う彼に思わず小さく溜息をつく。
「すみません。これから任務なので」
そっか、とまるで子犬のように落ち込む竈門くんからはしゅんと効果音が聞こえた様な気がした。
そんなに落ち込む事だろうか?何も一人で団子を食べに行く訳でもないのだし、そんなに落ち込む事はないと思うが。
「もう任務に行きますから」
それでは、と彼がいる場所と反対方向へと進むと彼の大きな声が聞こえた。
「詩織ー!今度は絶対一緒に団子を食べような!」
その声に足を止めることも振り返る事もしない。関わる気など持ち合わせない私には、ましてや団子などどうでもいい話だ。
私はただ、鬼を殺せれば、それでいいのだーーー。
肝心の今日の鬼退治は合同任務だと鴉から伝達があったので、私はその集合場所へと向かった。
合同任務など私には不必要だと思っている反面、とてもやる気なんて見い出せない。
ーーましてや目の前にいる任務の同行者を見ればそう思うのは必然である。
「あれ?合同任務の相手って詩織だったんだな。今日は宜しくな!」
・・・・・・嗚呼、本当に今日は最悪だ。
「詩織ー!おーい詩織ー!」
ああ、また彼が来た。竈門くんは私に気付いて大声で名前を呼びながら走って近付いてくる。
彼の笑い方が、私は苦手だ。
「久しぶりだな!三ヶ月くらい会えてなかったけど、元気そうで良かった」
「・・・ご用件は?」
「これから善逸と伊之助と一緒に団子を食べに行くんだけど、詩織も一緒に行かないか?」
と首を傾げながら言う彼に思わず小さく溜息をつく。
「すみません。これから任務なので」
そっか、とまるで子犬のように落ち込む竈門くんからはしゅんと効果音が聞こえた様な気がした。
そんなに落ち込む事だろうか?何も一人で団子を食べに行く訳でもないのだし、そんなに落ち込む事はないと思うが。
「もう任務に行きますから」
それでは、と彼がいる場所と反対方向へと進むと彼の大きな声が聞こえた。
「詩織ー!今度は絶対一緒に団子を食べような!」
その声に足を止めることも振り返る事もしない。関わる気など持ち合わせない私には、ましてや団子などどうでもいい話だ。
私はただ、鬼を殺せれば、それでいいのだーーー。
肝心の今日の鬼退治は合同任務だと鴉から伝達があったので、私はその集合場所へと向かった。
合同任務など私には不必要だと思っている反面、とてもやる気なんて見い出せない。
ーーましてや目の前にいる任務の同行者を見ればそう思うのは必然である。
「あれ?合同任務の相手って詩織だったんだな。今日は宜しくな!」
・・・・・・嗚呼、本当に今日は最悪だ。
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