ごちゃまぜ短編
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※主人公の名前を鳴上 悠に固定しています。
人が寝静まった真夜中12時。
自分の体質なのか何か知らないが、眠る事が出来ない私に、今日も長い夜が来る。
暇潰しに外にでも出る事が出来れば話は別なのだろうが、私にその選択肢はない。否、出来ない。
何故ならーーーー
「詩織。入っていいか?」
「良いけど」
私の返事を聞いて、ドアをノックした人物が扉が開ける。
「どうしたの?悠」
「また詩織が眠れてないじゃないかと思ってな」
そう言って悠は笑みを浮かべる。
本来であれば誰もが見惚れるであろうその笑みは私には通用しない。
「へぇ。それで?」
「だから一緒に寝に来たんだ」
「そんな事しなくても良いから」
「ほら、早くこい」
「ねぇ、話聞いてた?」
悠は私の言葉に聞く耳など持たず、笑って手を差し伸べて布団で私を待っている。
そんな大きな優しい彼の手を、溜息をつきながら取ってしまう私は、傍から見たらただの面倒くさい嫌な女にしか見えないだろう。
素直に好きだと言えるりせが羨ましいと思わない日はない。
彼の手を取った瞬間、そのまま引き寄せられて布団へと流れ込む。
散らばった私の髪を愛でる様に指で梳く悠の顔は何処と無く嬉しそうだ。
「悠、寝ないの?」
「寝るさ。勿論、詩織が寝たらな」
「・・・寝れないって分かってるのに?」
「そう思い込んでるだけかもしれないぞ」
ーーー思い込み?失礼な話だ。幼い頃から
こんな感じなのに思い込みな訳が無い。
彼もその話は知ってる筈なのだ。
「何その凄い失礼な話。思い込みで済んだらもう眠れてるんだけど」
「でも前は寝れただろ?」
「あれはっ・・・!」
確かに前も同じ様な事があったけれど、あれは悠が隣にいたからであっての事だ。
悠の体温に安心して眠れた、なんてーーー
口が裂けても絶対に言えない。
「あれは・・・なんだ?」
「っ!何でもない!・・・それより明日も学校なんだから、早く寝なよ」
「言ってるだろ。詩織が寝たら寝るって」
「そんなに私に構わなくてもいいから。少しは自分の事くらい優先にしたら?」
「それは詩織も同じだろ?俺は君の傍にいたい。それに、詩織の体温を感じなきゃ寝れなくなったんだ」
そう言って悠は髪を梳いていた手を止めて私の頭にその手を置き、そっと自分の方に引き寄せる。
引き寄せられた私の体は必然的に視線が悠の胸辺りになる。
突然の事に私は頭がパニックになり、顔中が自然と赤くなる。
どうすれば良いのか分からなかった私には、
悠の胸に顔を当てて隠すしか出来なかった。
そんな私を察してか、悠は笑いながら幼児を宥めるようにゆっくりとリズムよく背中を叩き出す。
それが凄く心地が良くて、段々と瞼が落ちる。最後に、悠が心地好い音を立てておやすみと呟いた気がした。
そうして次に目が覚めるといつの間にか朝になっていた。
どうやら本当に眠ってしまったようだ。
勿論、悠はもう隣にはおらず朝食の用意をしていた。
「起きたのか。おはよう詩織」
「お、・・・おはよう」
悠は昨日と何ら変わらず挨拶をしてくるものだから、何だか調子が狂ってしまった。
まぁ悠は特別意識してない様だし、気にするのは止めよう。
気にしているのは私だけらしい。その事実に何故かちょっとだけ虚しさを感じたのを心に留めておこうと思ったのは、私だけの秘密だ。
人が寝静まった真夜中12時。
自分の体質なのか何か知らないが、眠る事が出来ない私に、今日も長い夜が来る。
暇潰しに外にでも出る事が出来れば話は別なのだろうが、私にその選択肢はない。否、出来ない。
何故ならーーーー
「詩織。入っていいか?」
「良いけど」
私の返事を聞いて、ドアをノックした人物が扉が開ける。
「どうしたの?悠」
「また詩織が眠れてないじゃないかと思ってな」
そう言って悠は笑みを浮かべる。
本来であれば誰もが見惚れるであろうその笑みは私には通用しない。
「へぇ。それで?」
「だから一緒に寝に来たんだ」
「そんな事しなくても良いから」
「ほら、早くこい」
「ねぇ、話聞いてた?」
悠は私の言葉に聞く耳など持たず、笑って手を差し伸べて布団で私を待っている。
そんな大きな優しい彼の手を、溜息をつきながら取ってしまう私は、傍から見たらただの面倒くさい嫌な女にしか見えないだろう。
素直に好きだと言えるりせが羨ましいと思わない日はない。
彼の手を取った瞬間、そのまま引き寄せられて布団へと流れ込む。
散らばった私の髪を愛でる様に指で梳く悠の顔は何処と無く嬉しそうだ。
「悠、寝ないの?」
「寝るさ。勿論、詩織が寝たらな」
「・・・寝れないって分かってるのに?」
「そう思い込んでるだけかもしれないぞ」
ーーー思い込み?失礼な話だ。幼い頃から
こんな感じなのに思い込みな訳が無い。
彼もその話は知ってる筈なのだ。
「何その凄い失礼な話。思い込みで済んだらもう眠れてるんだけど」
「でも前は寝れただろ?」
「あれはっ・・・!」
確かに前も同じ様な事があったけれど、あれは悠が隣にいたからであっての事だ。
悠の体温に安心して眠れた、なんてーーー
口が裂けても絶対に言えない。
「あれは・・・なんだ?」
「っ!何でもない!・・・それより明日も学校なんだから、早く寝なよ」
「言ってるだろ。詩織が寝たら寝るって」
「そんなに私に構わなくてもいいから。少しは自分の事くらい優先にしたら?」
「それは詩織も同じだろ?俺は君の傍にいたい。それに、詩織の体温を感じなきゃ寝れなくなったんだ」
そう言って悠は髪を梳いていた手を止めて私の頭にその手を置き、そっと自分の方に引き寄せる。
引き寄せられた私の体は必然的に視線が悠の胸辺りになる。
突然の事に私は頭がパニックになり、顔中が自然と赤くなる。
どうすれば良いのか分からなかった私には、
悠の胸に顔を当てて隠すしか出来なかった。
そんな私を察してか、悠は笑いながら幼児を宥めるようにゆっくりとリズムよく背中を叩き出す。
それが凄く心地が良くて、段々と瞼が落ちる。最後に、悠が心地好い音を立てておやすみと呟いた気がした。
そうして次に目が覚めるといつの間にか朝になっていた。
どうやら本当に眠ってしまったようだ。
勿論、悠はもう隣にはおらず朝食の用意をしていた。
「起きたのか。おはよう詩織」
「お、・・・おはよう」
悠は昨日と何ら変わらず挨拶をしてくるものだから、何だか調子が狂ってしまった。
まぁ悠は特別意識してない様だし、気にするのは止めよう。
気にしているのは私だけらしい。その事実に何故かちょっとだけ虚しさを感じたのを心に留めておこうと思ったのは、私だけの秘密だ。