「よしよし、今日も頑張ったな詩織」











そう言いながら膝に乗せられながら私の頭を撫でる炭治郎。･･･私、妹とかじゃないんですけど。後、頭を撫でられるのはちょっと恥ずかしい。











「炭治郎もういいからっ･･･」

「照れなくても良いじゃないか。実際、今日詩織が頑張ったのは本当だろ」













そう言って頭に乗せていた手を移動させて私の耳朶の辺りに両手を添えると、彼の顔が近付いて私の唇に温かいものが触れた。
触れるだけの接吻だけでさえ顔中が真っ赤になる私を見て、彼は目を細めて愛おしげな目で言うのだ。













「可愛いな。もっと続けてもいいか？」










勿論そんな顔で言われたら抵抗出来る訳もなく。



彼の言葉に小さく頷くと嬉しそうに笑う炭治郎最後に目を閉じると再び唇に柔らかさを感じる。







今度はまぐわる時の様な長い接吻に息が持たない。 逃げようにも頭の後ろを抑えられていて出来る事もなく、彼の服をしがみつくしかなかった。














目から涙が零れ落ちた頃に炭治郎が離れる。
合わさっていた唇からは何方か分からないモノが糸を引いていた。







炭治郎が私の目から溢れる涙を親指でそっと拭っておでこや頬などに音を立てて接吻を落とす。










炭治郎の目が情欲的に変わったと確信した時には、もう既に視界が天井になっていた。

抵抗する間もなく彼に愛される羽目になったのは言うまでもない。