幼馴染に転生しました【番外編】
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雀が囀 る気持ちの良い朝。
ふと目が覚めると何時もある筈の治くんの顔がなく、胸辺りに重さを感じた。
視線を下に落とせば傍らで眠っていた筈の治くんが、抱き着く形で私の胸に顔を埋めて眠っていた。
起きると偶にこう云う形の体制がある。
どうやら本人曰くの昔からの習慣になっているらしい。
今でも恥ずかしいし吃驚するけど、何より治くんの寝顔が可愛いのでこればかりは多少の羞恥も厭わない事にしている。
目が冴えてしまったし、起床までまだ少し時間があるので治くんの寝顔を眺める事にした。
ぴったりくっ付いて寝顔が見れない為、少しだけ離れて治くんを見る。
何時何度見ても端正で綺麗な顔立ちだ。
自由だった手を伸ばしそっと頭を撫でる。
撫でると治くんのふわっとして艶のある髪が私の指と指の間を通り抜けてするんと落ちる。
その感触に撫でる手が止まることはなかった。
暫くすると、もぞもぞと治くんが動き私と離れて開いていた空間を埋めるように近付いて再び顔が胸に埋められる。腰に絡まっていた治くんの腕は先刻より強くなった。
「ふふっ」
この歳になっても幼い行動を取る治くんが可愛いらしい。
その行動が私の中で更に愛らしく見えてきて、彼の頭を再度撫でた。
そのままもう暫く治くんの頭を撫でていると、起床の時間になりそうなので、そろそろ朝ご飯を作ろうかと躯を起こすーーー筈だった。
ってあれ?抜け出せない。
少しだけ力を込めて起き上がろうとするも抜け出すことは出来なかった。
・・・如何しよう。絡まっている腕が結構強くて抜け出せない。治くんを起こすしかなさそうだ。
「治くん、起きて。朝だよ」
声を掛けながら躯を揺すってみるも効果はなく、頬をつついたりしても駄目だった。
いや、本当に如何しよう。このままじゃ永遠に起きれないし・・・・・
私が起こす方法を苦悩している横目に、治くんは寝息を立てている。その顔が笑っている様に見えるのは気の所為だろうか。
・・・・・・いや、気の所為じゃない。
「治くん起きてるでしょ」
すると治くんは私に抱き着いたまま胸に埋めていた顔を上げて微笑む。
「おや、如何して判ったのだい?」
「口許が笑ってた」
「其れは私の失態だね。余りに詩織が可愛いから口許が緩んでしまった」
「もう!また冗談交じりな事云って!」
「冗談なんかじゃないさ。昔から詩織が可愛いのは本当だよ」
「だからそう云うのはーーー」
云いかけた言葉が止まった。
唇に温かいものを感じたからだ。
「治くん・・・んっ」
温かいものが離れたと思うとまた直ぐに治くんの顔が近付いて再び温かいものを感じた。
触れて離れてを数回繰り返し私を見つめた後、今度はしっかりと唇が合わさる。
角度が変わりながらのその接吻が少し長くて治くんの肩を押すけれどビクともしない。
顔を退けようとしてももう治くんの手が両頬へと回っており、動く事はなかった。
暫くしてやっと治くんが離れる。離れる頃には私の呼吸が上がっていた。
反対に息一つ乱れていない治くんは私の顔を見て、恍惚とした表情で微笑む。
「ふふっ。ほら、やっぱり可愛い」
「っ・・・治く、ん・・・」
「可愛いからもっと見たくなっちゃった。
だからーーーもっと接吻、するね」
私が返事をする前に口を塞がれる。
そうして彼の口付けは続いた。勿論行く筈だった仕事に遅刻したのは云うまでもない。
ふと目が覚めると何時もある筈の治くんの顔がなく、胸辺りに重さを感じた。
視線を下に落とせば傍らで眠っていた筈の治くんが、抱き着く形で私の胸に顔を埋めて眠っていた。
起きると偶にこう云う形の体制がある。
どうやら本人曰くの昔からの習慣になっているらしい。
今でも恥ずかしいし吃驚するけど、何より治くんの寝顔が可愛いのでこればかりは多少の羞恥も厭わない事にしている。
目が冴えてしまったし、起床までまだ少し時間があるので治くんの寝顔を眺める事にした。
ぴったりくっ付いて寝顔が見れない為、少しだけ離れて治くんを見る。
何時何度見ても端正で綺麗な顔立ちだ。
自由だった手を伸ばしそっと頭を撫でる。
撫でると治くんのふわっとして艶のある髪が私の指と指の間を通り抜けてするんと落ちる。
その感触に撫でる手が止まることはなかった。
暫くすると、もぞもぞと治くんが動き私と離れて開いていた空間を埋めるように近付いて再び顔が胸に埋められる。腰に絡まっていた治くんの腕は先刻より強くなった。
「ふふっ」
この歳になっても幼い行動を取る治くんが可愛いらしい。
その行動が私の中で更に愛らしく見えてきて、彼の頭を再度撫でた。
そのままもう暫く治くんの頭を撫でていると、起床の時間になりそうなので、そろそろ朝ご飯を作ろうかと躯を起こすーーー筈だった。
ってあれ?抜け出せない。
少しだけ力を込めて起き上がろうとするも抜け出すことは出来なかった。
・・・如何しよう。絡まっている腕が結構強くて抜け出せない。治くんを起こすしかなさそうだ。
「治くん、起きて。朝だよ」
声を掛けながら躯を揺すってみるも効果はなく、頬をつついたりしても駄目だった。
いや、本当に如何しよう。このままじゃ永遠に起きれないし・・・・・
私が起こす方法を苦悩している横目に、治くんは寝息を立てている。その顔が笑っている様に見えるのは気の所為だろうか。
・・・・・・いや、気の所為じゃない。
「治くん起きてるでしょ」
すると治くんは私に抱き着いたまま胸に埋めていた顔を上げて微笑む。
「おや、如何して判ったのだい?」
「口許が笑ってた」
「其れは私の失態だね。余りに詩織が可愛いから口許が緩んでしまった」
「もう!また冗談交じりな事云って!」
「冗談なんかじゃないさ。昔から詩織が可愛いのは本当だよ」
「だからそう云うのはーーー」
云いかけた言葉が止まった。
唇に温かいものを感じたからだ。
「治くん・・・んっ」
温かいものが離れたと思うとまた直ぐに治くんの顔が近付いて再び温かいものを感じた。
触れて離れてを数回繰り返し私を見つめた後、今度はしっかりと唇が合わさる。
角度が変わりながらのその接吻が少し長くて治くんの肩を押すけれどビクともしない。
顔を退けようとしてももう治くんの手が両頬へと回っており、動く事はなかった。
暫くしてやっと治くんが離れる。離れる頃には私の呼吸が上がっていた。
反対に息一つ乱れていない治くんは私の顔を見て、恍惚とした表情で微笑む。
「ふふっ。ほら、やっぱり可愛い」
「っ・・・治く、ん・・・」
「可愛いからもっと見たくなっちゃった。
だからーーーもっと接吻、するね」
私が返事をする前に口を塞がれる。
そうして彼の口付けは続いた。勿論行く筈だった仕事に遅刻したのは云うまでもない。