幼馴染に転生しました【番外編】
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今日は私も治くんも丁度非番が重なり、治くんが私の部屋に来ていた。
私が何時もの様に休日の日課である掃除をしていると急に治くんから声を掛けられる。
呼ばれて振り向くと猫のように此方に来いと手招きをしている治くんが見えた。
取り敢えず掃除機を置いて彼の前まで向かいその場で屈む。
そんな私の様子を見てニコニコとしながら携帯を弄っている治くんに、頭の中で疑問符が浮かぶ。
これから私は一体何を見せられるのだろう・・・。
もしかして・・・・知らない間に(多分)撮られてるであろう私の恥ずかしい写真とか!?
そう思うと何だか怖くなり、背筋がゾッとして血の気が引いてきたので早く見せるように促す。
治くんはどうやら見せたい物を見つけたようで画面を此方に向けてきた。
差し出された画面を凝視すると辺りは少し暗くて見えづらく、そして何より画面中央に再生釦があった。
「・・・・・・動画?」
「中ったりー!さぁ押してご覧」
何だか得意気な顔をする治くんに若干気が引けるも、携帯を受け取って取り敢えず再生釦を押してみると、動画が再生されて音が流れた。声の主は中也くん、そして治くんの声だ。何かを話しているらしいーーーーーー。
**********
「云っておくがな太宰。これで終わりだと思うなよ。二度目はねぇぞ」
「違う違う。何か忘れてない?」
その言葉とともに暗がりだった画面が急に明るくなり内股で何かの構えをしている中也くんがいた。その構えはまさか・・・・・・
「二度目はなくってよ!」
最後に治くんの笑い声が少し入って動画は終わった。
え?と云うか・・・・・・
「動画撮ったの?」
「うん。どう?四年越しに見た中也は」
「・・・そうだなぁ。あんまり変わってなくてほっとしたよ。でもあの頃より大人びててやっぱり格好良くなってるなぁ」
見れた・・・!私もやっとこの中也くん見れたよ!前世と変わらず画面越しでだけども。
でもただの機械の画面越しでもこんなに素晴らしいのだから生の中也くんはさぞかしいイケメンなのだろう。
あああ。見ると会いたくなっちゃうよ。
私が動画を巻き戻して何度も見ていると、不意につんと私の頬を何か突くような感覚がした。
突かれた方を向くと治くんが不機嫌そうな顔をして此方を見ている。
不味いな。ちょっと不機嫌になって怒っている。
「幾ら何でも見すぎじゃない?ましてや中也なんて」
なんと・・・彼はかなり怒っている模様。
「あ、あのね治くん」
「もうこれは没収」
そう云うと治くんは私から携帯を取り上げた。
「えええ!?まだ見てるよ!」
「だぁめ。渡したらまた中也の事見るでしょ」
「うっ・・・」
だって画面にイケメンがおり、その人物は中也くんだなんて、それこそ見ない理由が見当たらないじゃない?
そんな私の心を読み取ってか、治くんの表情がちょっと険しくなった。
「だから駄目。頭の中が中也でいっぱいの詩織なんか見たら嫉妬塗れで暴走しそう」
「え。其れは駄目」
「でしょ。だからこれ以上私を嫉妬させないでくれ給え」
「ぜ、善処します」
目が本気である事を悟った私は首を縦に高速回転させ頷いた。
そんな私を見て治くんは機嫌が良くなったのか
私の頭を撫でた後、撫でていたその手を下まで滑らせて丁度私の頬の辺りで止めてふにふにと頬を触る。
何だかそれがむず痒くて片目を閉じた。
「治くん、」
「ふふっ。擽ったい?」
「擽ったいって云うかなんと云うか・・・」
「はっきりしないの珍しいね」
何時も正直なのにと云いながらも触る手を止めない治くんは少し意地悪だ。
「治くん、もう掃除に戻るから・・・」
「えー。もう少しくらい良いじゃないか。
今日くらいサボっても誰も何も云わないよ」
「私は嫌だもん」
このままだと何となく治くんの雰囲気に流されそうだったので、取り敢えず掃除を理由にしてその場から逃げる。
掃除をしている間も治くんはずっと私の名前を呼び続けられていたけど今は聞こえない振りをした。
「全く・・・そう云う処が変わらないから、本当可愛くて仕方ないのにね」
そう云いながら携帯を此方に向けて写真を一枚撮っていたのを、私は知る由もない。
私が何時もの様に休日の日課である掃除をしていると急に治くんから声を掛けられる。
呼ばれて振り向くと猫のように此方に来いと手招きをしている治くんが見えた。
取り敢えず掃除機を置いて彼の前まで向かいその場で屈む。
そんな私の様子を見てニコニコとしながら携帯を弄っている治くんに、頭の中で疑問符が浮かぶ。
これから私は一体何を見せられるのだろう・・・。
もしかして・・・・知らない間に(多分)撮られてるであろう私の恥ずかしい写真とか!?
そう思うと何だか怖くなり、背筋がゾッとして血の気が引いてきたので早く見せるように促す。
治くんはどうやら見せたい物を見つけたようで画面を此方に向けてきた。
差し出された画面を凝視すると辺りは少し暗くて見えづらく、そして何より画面中央に再生釦があった。
「・・・・・・動画?」
「中ったりー!さぁ押してご覧」
何だか得意気な顔をする治くんに若干気が引けるも、携帯を受け取って取り敢えず再生釦を押してみると、動画が再生されて音が流れた。声の主は中也くん、そして治くんの声だ。何かを話しているらしいーーーーーー。
**********
「云っておくがな太宰。これで終わりだと思うなよ。二度目はねぇぞ」
「違う違う。何か忘れてない?」
その言葉とともに暗がりだった画面が急に明るくなり内股で何かの構えをしている中也くんがいた。その構えはまさか・・・・・・
「二度目はなくってよ!」
最後に治くんの笑い声が少し入って動画は終わった。
え?と云うか・・・・・・
「動画撮ったの?」
「うん。どう?四年越しに見た中也は」
「・・・そうだなぁ。あんまり変わってなくてほっとしたよ。でもあの頃より大人びててやっぱり格好良くなってるなぁ」
見れた・・・!私もやっとこの中也くん見れたよ!前世と変わらず画面越しでだけども。
でもただの機械の画面越しでもこんなに素晴らしいのだから生の中也くんはさぞかしいイケメンなのだろう。
あああ。見ると会いたくなっちゃうよ。
私が動画を巻き戻して何度も見ていると、不意につんと私の頬を何か突くような感覚がした。
突かれた方を向くと治くんが不機嫌そうな顔をして此方を見ている。
不味いな。ちょっと不機嫌になって怒っている。
「幾ら何でも見すぎじゃない?ましてや中也なんて」
なんと・・・彼はかなり怒っている模様。
「あ、あのね治くん」
「もうこれは没収」
そう云うと治くんは私から携帯を取り上げた。
「えええ!?まだ見てるよ!」
「だぁめ。渡したらまた中也の事見るでしょ」
「うっ・・・」
だって画面にイケメンがおり、その人物は中也くんだなんて、それこそ見ない理由が見当たらないじゃない?
そんな私の心を読み取ってか、治くんの表情がちょっと険しくなった。
「だから駄目。頭の中が中也でいっぱいの詩織なんか見たら嫉妬塗れで暴走しそう」
「え。其れは駄目」
「でしょ。だからこれ以上私を嫉妬させないでくれ給え」
「ぜ、善処します」
目が本気である事を悟った私は首を縦に高速回転させ頷いた。
そんな私を見て治くんは機嫌が良くなったのか
私の頭を撫でた後、撫でていたその手を下まで滑らせて丁度私の頬の辺りで止めてふにふにと頬を触る。
何だかそれがむず痒くて片目を閉じた。
「治くん、」
「ふふっ。擽ったい?」
「擽ったいって云うかなんと云うか・・・」
「はっきりしないの珍しいね」
何時も正直なのにと云いながらも触る手を止めない治くんは少し意地悪だ。
「治くん、もう掃除に戻るから・・・」
「えー。もう少しくらい良いじゃないか。
今日くらいサボっても誰も何も云わないよ」
「私は嫌だもん」
このままだと何となく治くんの雰囲気に流されそうだったので、取り敢えず掃除を理由にしてその場から逃げる。
掃除をしている間も治くんはずっと私の名前を呼び続けられていたけど今は聞こえない振りをした。
「全く・・・そう云う処が変わらないから、本当可愛くて仕方ないのにね」
そう云いながら携帯を此方に向けて写真を一枚撮っていたのを、私は知る由もない。
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