幼馴染に転生しました【番外編】
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「わぁ!凄い景色良いね治くん!」
「そうだねぇ。ここの高さなら良い感じに
一緒に心中が出来そうだ」
「何回も云ってるけど、私心中しないからね」
私達は今、温泉旅行に来ています。
何でも敦くんが偶々引いた籤が温泉旅行の懸賞だったようで、日頃お世話になっているからと私達に譲ってくれたのだ。
もちろん最初は断ったのだけど、何だかんだ
結局有難く受け取ってしまった。
敦くん良い子だなぁ。
本当に良い子で泣けるよ・・・。
ふと、隣から視線を感じた。横を向いてみるととジト目をしている治くんがいた。
「詩織。私がいるのに何を考えてニヤニヤしてるのさ」
「ごめんね。敦くんの事考えてたの」
「・・・ふーん。ねぇ此処の温泉実は混浴があるらしいのだよ。だから私と一緒に・・・」
「入らないよ」
「ええー。私達もう全てを知る仲じゃないか。
今更だよ♡」
「そう云う問題じゃないんだよ治くん」
一緒に入ると駄々を捏ねている治くんを置き去りにして私は1人温泉へ向かった。
ここで気にして戻ると云う考えは負けなのだ。
そうして私がお風呂から戻ると、夕飯時だったからか既に豪華な食事が並べられていた。
治くんは私より早く戻って来て1人で晩酌していたようだ。
「おかえり詩織。食事用意して貰ったよ」
「ありがとう!それにしても凄い豪華だね」
「流石に籤の懸賞だけはあるね。詩織、おいで」
傍に行くと治くんの足の間に座らされて、
彼の長い腕が私のお腹の上に添えるように置かれ、頸筋に顔を埋められた。
治くんの温かい吐息とふわふわした髪の毛が
同時にかかって擽ったい。
「良い匂いするね。本当、昔から変わらない私の好きな匂いだ」
そう云って治くんは更に顔を埋めてきたので
身体は密着し吐息も余計に近く感じる。
なんかこの流れはまずい。
「お、治くん冷めちゃうからご飯食べよう?」
「 面倒臭い。じゃあ詩織が食べさせてよ」
「ええ!?わ、分かった・・・」
とりあえず目に付いた豆府の餡掛けの料理を箸で取り治くんの口に運ぶ。が、丁度口に入れる時に垂れが付いてしまったので自分の指でそれを拭き取る。
それを見ていた治くんが何を思ったのか、
急に私の手首を掴み垂れの付いた指を舐め始めた。更に舐めるだけ留まらず、自分の口に私の指を咥えて吸い付いた。
ザラっとした舌と温かい口内が同時に感じられて背中がゾクッとする。その感覚に思わず少し力を込めて目を閉じてしまった。
「ふふっ。相変わらず初心な反応だね。
ああもう可愛いなぁ。
・・ねぇそろそろ私も限界なのだけど、もう良いよね?」
そう云って私の頬に両手を添えてその端正な顔を近付けてくる治くん。
その綺麗な顔が段々と近づいてーーーー
____ってちょっと待って!
「だ、駄目!」
「・・・・・・仕方が無いなぁ。じゃあまた今度だね」
そう云うと片手で顔を覆ったまま治くんは直ぐに離れてくれた。
まぁ今度って云うのが何か怖いけど。
その後も寝るまで治くんの私への過激な悪戯は続いた。
旅行は楽しかったけど、なんか色々疲れた気がします・・・。でも治くんが久々に楽しそうだったから私としては大分満足かな。
そう思いながら私は治くんと家まで帰ったのだった。
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