貴方とのさよならを
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
中に入ると太宰幹部はいなくなっており、代わりにあの女がそこにいた。
最悪だ。今まで会わないようにしてきたのが全部水の泡になった。
「あれ?あんた治の彼女?」
「一応・・・そうですけど」
「へぇー。パッとしない女ね」
「はぁ・・・」
え? 行き成り何なんだこの人。
いくら憎い恋敵とは云え初対面の人に対してこれとか・・・・・・人相を疑うよ本当に。
「・・・貴女は如何して此処に?」
「そりゃ治に呼ばれたからに決まってるでしょ。
あんたと違って私は愛されてるからね
ずっと一緒にいたいらしいよ」
挑発だって分かってはいるけど、その言葉は私に深く突き刺さった。
愛されてるこの女と愛されてない私。
何方が有利かなんて考えなくても分かる。
その時点で私はこの女には勝てないのだ。
「・・・そうですか。其れはおめでたい事ですね」
「はぁ?何それ。興味が無いなら私に頂戴よ。
あ、でも治に何回云っても別れて貰えないならあんたから云えばいいのよ。それで解決じゃない?」
その言葉に私は目を細める。
「別に云うのは良いですけど、どうなるか分かりませんよ」
「結果なんて分かりきってるでしょ。今まで治の優しさで彼女になってただけなんだから」
「・・・・・・分かりました。では伝えますよ」
この女がいるように云われたのならもう直ぐあの人も戻ってくる。
取り敢えず最低限必要な物を持って部屋を出て歩きながら先刻の事を考える。
『愛されてるのは私よーーー』
『所詮治の優しさで彼女になってただけなんだからーーー』
そうだ。もう私が必要でないなら、要らないなら、これで終わらせてしまえばいい。
自分の気持ちを押さえ付けて閉じ込めるなんて事
今までずっと遣ってきた事だもの。
そう、一言云うだけよ。どんな事よりも簡単でしょ。詩織
最悪だ。今まで会わないようにしてきたのが全部水の泡になった。
「あれ?あんた治の彼女?」
「一応・・・そうですけど」
「へぇー。パッとしない女ね」
「はぁ・・・」
え? 行き成り何なんだこの人。
いくら憎い恋敵とは云え初対面の人に対してこれとか・・・・・・人相を疑うよ本当に。
「・・・貴女は如何して此処に?」
「そりゃ治に呼ばれたからに決まってるでしょ。
あんたと違って私は愛されてるからね
ずっと一緒にいたいらしいよ」
挑発だって分かってはいるけど、その言葉は私に深く突き刺さった。
愛されてるこの女と愛されてない私。
何方が有利かなんて考えなくても分かる。
その時点で私はこの女には勝てないのだ。
「・・・そうですか。其れはおめでたい事ですね」
「はぁ?何それ。興味が無いなら私に頂戴よ。
あ、でも治に何回云っても別れて貰えないならあんたから云えばいいのよ。それで解決じゃない?」
その言葉に私は目を細める。
「別に云うのは良いですけど、どうなるか分かりませんよ」
「結果なんて分かりきってるでしょ。今まで治の優しさで彼女になってただけなんだから」
「・・・・・・分かりました。では伝えますよ」
この女がいるように云われたのならもう直ぐあの人も戻ってくる。
取り敢えず最低限必要な物を持って部屋を出て歩きながら先刻の事を考える。
『愛されてるのは私よーーー』
『所詮治の優しさで彼女になってただけなんだからーーー』
そうだ。もう私が必要でないなら、要らないなら、これで終わらせてしまえばいい。
自分の気持ちを押さえ付けて閉じ込めるなんて事
今までずっと遣ってきた事だもの。
そう、一言云うだけよ。どんな事よりも簡単でしょ。詩織