貴方とのさよならを
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目が覚めると見覚えのある天井があった。
辺りを見渡してみると他にも寝台や薬などが沢山あった。どうやら医務室の様だ。
隣には中也が取り付けの椅子に仏頂面で座っていた。彼がここまで運んでくれたらしい。
「此処まで運んでくれたんだね。有難う中也」
「礼なんか良い。
そんな事よりあんな処で何してやがった」
「あー。ちょっとお腹が痛くなっちゃってさ。
蹲ってた処を助けて貰ったって理由ーー」
「手前、俺にそんな冗談が通じると思ってんのか?」
「・・・ごめんごめん。そんなに怒らないでよ。話づらくなるじゃん」
そう云うと中也は私を睨みながら少し黙る。
早く話せと云う意思表示にも見えたので、
云わない積もりだった事情を彼に説明する事にした。
一呼吸して言葉を紡ぐ。
「あのね中也。私ね、もう直ぐ死ぬんだ」
そう云った瞬間、中也の綺麗な蒼色の目が見開かれる。その表情は狼狽としていた。