貴方とのさよならを
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時は遡り、私がポートマフィアを抜ける最後の日に首領に挨拶をしに行った時のこと。
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『待ち給え。詩織君。ーーーもう少し話をしようじゃないか』
『はい・・・?一体どの様なお話を』
『今の君にとって重要な話だよ』
『今の私にとって、ですか?其れはどう云った内容でしょうか?』
『・・・唐突だが、君は太宰君と別れたそうだね』
『はぁ・・・。其れが何か?』
『君をあんなにも溺愛していた太宰君が突如として何故別の女性の元へ行っしまったのか、なんて事は考えなかったかね?』
『其れはあくまで他人(ひと)の感情です。急に心変わりする事もあるものでしょう。』
話があると云えば急に私達の事を話し出す首領の意図が判らなかった。何故今頃になって態々そんな事を聞くのだろう。
『ふむ。では君はもう彼の事をもうどう思ってないのかね』
『・・・・・・想っても仕方の無い事。私にはもう昔の話です。』
私の回答に何を満足したのか、首領はニヤリと口許を上げた。
『君がその回答をしてくれて良かったよ。まだ太宰君を諦めていないようだ』
『一体何を・・・・・』
『良いかい詩織君。太宰君は決して君を嫌ってなんかいないよ。だって態と君を嫌っている様に見せる為の任務なのだから』
『は・・・?』
首領は何を云っているのだろう。今までのが任務での行動だなんて・・・・・・。
『そんなの、信じられる訳・・・』
『信じるか信じないかは君次第だよ。君がどう捉えるかは自由だからね』
『・・・任務内容をお伺いしても?』
『実は最近大規模な密売やら何やらが横行していてね。此方としてもかなり被害が大きかった案件でもある。
おまけにその司令塔は中々のやり手で然も太宰君を好いていると云う情報もあった。だからこそ僕は彼に任務を任せた。
相手側にバレない様に敵の行動を阻止し、殲滅する事。其れが当初の彼の任務だ』
『司令塔というのは』
『太宰君と一緒に居た女性だよ。
そして調べていく内に彼女のもう一つの目的として君を殺す事が最終目標であると判った』
『何故・・・私なのですか?狙われる理由なんてないですよ。彼女とは初対面でしたし。』
『その通りだ。だが其れは今は判らない。恐らくだが、相手側の私怨の様なものだろう。
とまぁこう云った事象が出てきた以上、太宰君は尚の事任務を無視できなくなった。
彼の中で瞬時に最優先事項は変わっただろう。
''君を守る''という事項にね』
『・・・・・・』
『尤も君は隠したがっていたようだが、
太宰君は病気の事も知っていたよ。
だからこそ太宰君は君の事を私に託した。
出来うる限り守る為に。
だが、事情を知らなかった君には所詮其れも只の重みにしかならなかった。これだけ互いに想い合っているのに擦れ違いだらけとは、何とも悲しいものだね』
『・・・そう、だったんですね。教えて頂き有難うございました』
『構わないよ。僕が君に出来る最後の事だったからね。それと太宰君からカーネーションの花の造形品を貰っただろう。きちんと調べてみなさい』
其れにもきっと何か意味があるはずだからーーーね。
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『待ち給え。詩織君。ーーーもう少し話をしようじゃないか』
『はい・・・?一体どの様なお話を』
『今の君にとって重要な話だよ』
『今の私にとって、ですか?其れはどう云った内容でしょうか?』
『・・・唐突だが、君は太宰君と別れたそうだね』
『はぁ・・・。其れが何か?』
『君をあんなにも溺愛していた太宰君が突如として何故別の女性の元へ行っしまったのか、なんて事は考えなかったかね?』
『其れはあくまで他人(ひと)の感情です。急に心変わりする事もあるものでしょう。』
話があると云えば急に私達の事を話し出す首領の意図が判らなかった。何故今頃になって態々そんな事を聞くのだろう。
『ふむ。では君はもう彼の事をもうどう思ってないのかね』
『・・・・・・想っても仕方の無い事。私にはもう昔の話です。』
私の回答に何を満足したのか、首領はニヤリと口許を上げた。
『君がその回答をしてくれて良かったよ。まだ太宰君を諦めていないようだ』
『一体何を・・・・・』
『良いかい詩織君。太宰君は決して君を嫌ってなんかいないよ。だって態と君を嫌っている様に見せる為の任務なのだから』
『は・・・?』
首領は何を云っているのだろう。今までのが任務での行動だなんて・・・・・・。
『そんなの、信じられる訳・・・』
『信じるか信じないかは君次第だよ。君がどう捉えるかは自由だからね』
『・・・任務内容をお伺いしても?』
『実は最近大規模な密売やら何やらが横行していてね。此方としてもかなり被害が大きかった案件でもある。
おまけにその司令塔は中々のやり手で然も太宰君を好いていると云う情報もあった。だからこそ僕は彼に任務を任せた。
相手側にバレない様に敵の行動を阻止し、殲滅する事。其れが当初の彼の任務だ』
『司令塔というのは』
『太宰君と一緒に居た女性だよ。
そして調べていく内に彼女のもう一つの目的として君を殺す事が最終目標であると判った』
『何故・・・私なのですか?狙われる理由なんてないですよ。彼女とは初対面でしたし。』
『その通りだ。だが其れは今は判らない。恐らくだが、相手側の私怨の様なものだろう。
とまぁこう云った事象が出てきた以上、太宰君は尚の事任務を無視できなくなった。
彼の中で瞬時に最優先事項は変わっただろう。
''君を守る''という事項にね』
『・・・・・・』
『尤も君は隠したがっていたようだが、
太宰君は病気の事も知っていたよ。
だからこそ太宰君は君の事を私に託した。
出来うる限り守る為に。
だが、事情を知らなかった君には所詮其れも只の重みにしかならなかった。これだけ互いに想い合っているのに擦れ違いだらけとは、何とも悲しいものだね』
『・・・そう、だったんですね。教えて頂き有難うございました』
『構わないよ。僕が君に出来る最後の事だったからね。それと太宰君からカーネーションの花の造形品を貰っただろう。きちんと調べてみなさい』
其れにもきっと何か意味があるはずだからーーーね。
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