貴方とのさよならを
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何処からか放たれた一発の弾は其の儘女の脚を貫通した。
脚を撃たれた女は立つことが出来なくなり、呆然としながら地面に崩れ落ちた。
撃たれた方向を探れば黒く光る物体を持っている黒服が丁度太宰の死角から見えた。
目前にいる愛する男から罠に嵌められたという事実に女の頭が混乱がした。
今の状況を女は上手く飲み込むことが出来なかったのだ。
「お・・・さむ・・・?」
太宰は懐に手を入れ自分が愛用している拳銃を取り出すと引き金を引いて女に向けて迷わず発砲した。女の片方の脚に更に弾が貫通する。
「ぐぁ・・・・」
「却説、これで君はもう動けなくなった。
後はどうなるか、判るよね?」
「私を・・・騙したの!?」
太宰はやっと顔を上げる。目は黒く澄んで笑っておらず、口角だけが上がっていた。
先程見たその目は気の所為ではなかったと確信した。だが其の事実に気付くのは既に遅かった事を女はまだ知らない。
騙したと怒号を発する女をもろともせず
太宰は飄々と応えた。
「騙したなんて人聞きが悪いね。私は君とそういう関係になった覚えはない。初めから君に興味なんてなかったよ」
「何よそれ・・・。前に私がいるからあの女は要らないって云ったじゃない!忘れたの!?」
「あの時は扉の前に詩織がいたからね。彼女には迚悪いことをしてしまったけれど君を拘束する為だ」
「任務の為ってわけね。でもあの女が許すと思う?普通なら許す行為ではないと思うけど」
その言葉に瞼を閉ざす
「・・・君はカーネーションの花言葉を知っているかい?」
「は?カーネーションって。そんな花言葉なんて知っていてもこの世界じゃなんの役にも立たないわ」
「そうかい。では今度調べてみるといい。
ーー尤も機会があればの話だが」
「っ・・・!!ちょっとあんた達出番よ!戻って来なさい!」
太宰の雰囲気が段々と変化した事を察し、腹の底に力を入れて大声で部下を呼び付ける。然し、辺りは静かで人間一人とて現れることはなかった。
その事実を太宰は静かに嘲笑う。
「嗚呼、扶けを呼んでも無駄さ。もう君の部下達は既に私の部下が殺してしまったよ。逃げ道なんてない」
「如何して!?こんな静かだった空間で物音が聞こえない訳が・・・」
「殺す手段は銃だけじゃない。方法なんて幾らでもあるものだよ。殺しをしてきた君ならよく判るだろう?」
「・・・意味わかんない。何であいつを選ぶの!? 如何して・・・」
「そんなの唯一つだけさ。私が詩織を愛しているからだ」
「本当、意味判んないわ。そんなの簡単に認められる訳ないのにね・・・」
「君なんかに認めて貰う必要はないよ。
ーーー無駄話は終わりだ。ポートマフィアに害を為していた大規模な密売の出処やその他諸々情報を話して貰うよ。
じゃあ芥川君後は頼んだよ。必ず情報を得るんだ。手段は問わない」
「はい。お任せ下さい太宰さん」
太宰は外套を翻しその場を立ち去る。
女は何かを叫んでいたが其れに耳を傾ける太宰ではなかった。
脚を撃たれた女は立つことが出来なくなり、呆然としながら地面に崩れ落ちた。
撃たれた方向を探れば黒く光る物体を持っている黒服が丁度太宰の死角から見えた。
目前にいる愛する男から罠に嵌められたという事実に女の頭が混乱がした。
今の状況を女は上手く飲み込むことが出来なかったのだ。
「お・・・さむ・・・?」
太宰は懐に手を入れ自分が愛用している拳銃を取り出すと引き金を引いて女に向けて迷わず発砲した。女の片方の脚に更に弾が貫通する。
「ぐぁ・・・・」
「却説、これで君はもう動けなくなった。
後はどうなるか、判るよね?」
「私を・・・騙したの!?」
太宰はやっと顔を上げる。目は黒く澄んで笑っておらず、口角だけが上がっていた。
先程見たその目は気の所為ではなかったと確信した。だが其の事実に気付くのは既に遅かった事を女はまだ知らない。
騙したと怒号を発する女をもろともせず
太宰は飄々と応えた。
「騙したなんて人聞きが悪いね。私は君とそういう関係になった覚えはない。初めから君に興味なんてなかったよ」
「何よそれ・・・。前に私がいるからあの女は要らないって云ったじゃない!忘れたの!?」
「あの時は扉の前に詩織がいたからね。彼女には迚悪いことをしてしまったけれど君を拘束する為だ」
「任務の為ってわけね。でもあの女が許すと思う?普通なら許す行為ではないと思うけど」
その言葉に瞼を閉ざす
「・・・君はカーネーションの花言葉を知っているかい?」
「は?カーネーションって。そんな花言葉なんて知っていてもこの世界じゃなんの役にも立たないわ」
「そうかい。では今度調べてみるといい。
ーー尤も機会があればの話だが」
「っ・・・!!ちょっとあんた達出番よ!戻って来なさい!」
太宰の雰囲気が段々と変化した事を察し、腹の底に力を入れて大声で部下を呼び付ける。然し、辺りは静かで人間一人とて現れることはなかった。
その事実を太宰は静かに嘲笑う。
「嗚呼、扶けを呼んでも無駄さ。もう君の部下達は既に私の部下が殺してしまったよ。逃げ道なんてない」
「如何して!?こんな静かだった空間で物音が聞こえない訳が・・・」
「殺す手段は銃だけじゃない。方法なんて幾らでもあるものだよ。殺しをしてきた君ならよく判るだろう?」
「・・・意味わかんない。何であいつを選ぶの!? 如何して・・・」
「そんなの唯一つだけさ。私が詩織を愛しているからだ」
「本当、意味判んないわ。そんなの簡単に認められる訳ないのにね・・・」
「君なんかに認めて貰う必要はないよ。
ーーー無駄話は終わりだ。ポートマフィアに害を為していた大規模な密売の出処やその他諸々情報を話して貰うよ。
じゃあ芥川君後は頼んだよ。必ず情報を得るんだ。手段は問わない」
「はい。お任せ下さい太宰さん」
太宰は外套を翻しその場を立ち去る。
女は何かを叫んでいたが其れに耳を傾ける太宰ではなかった。