貴方とのさよならを
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そして月日は流れその更に数週間が経った頃。
一人豪勢な椅子に優雅に腰掛けている女の前に
十数人の部下達が手を後ろに組むようにして
並び佇む。
「お嬢様!準備が整いました!」
「遅いわよ!もっと迅くしてって云ってどんくらい経ったと思ってんの!!一ヶ月以上よ!
あんた達のあと少しの基準おかしいんじゃないの!?」
「申し訳ありませんお嬢様。ですが、あのポートマフィアを欺きながらの作業は如何しても時間が掛かるものでして。
・・・・・・其れに標的の護衛にはあの重力使いもいましたから」
「言い訳なんか聞かないわよ!まぁいいわ。標的はもう目前だもの。これでやっとあの女を殺せるのね」
「はい!お嬢様の悲願達成ですよ!やりましたね!自分達も苦労したかいがあったものです!」
「ちょっと、喜ぶのはまだよ。きちんと目標を達成してからでないと。
じゃあ行くわよ。あいつを殺しに」
「はい!」
女が歩き出すと部下達も後をつくように一斉に歩き出す。
これでやっと''如月 詩織''を本当の意味で抹殺する事が出来る。
そんな意気揚々としていた女達の背後から静かに声を掛ける者がいた。
「やぁ。何をしてるのかな」
「治・・・・・・?」
声を掛けてくれた彼のその目が一瞬何時もと違って黒く澄んで笑っていない様に見えたのは気の所為だろうか。