貴方とのさよならを
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あの後首領との話を終えて執務室まで戻って来た私はもう一つの遣る事を果たす為に電話を掛けた。
「詩織か。如何した?」
「急に電話掛けてごめんね中也。この間の返事をしたくて」
「待ってろ。俺が其方に行く」
少しするとちょっとだけ息を切らした中也が来てくれた。何だか嬉しくなって頬が緩む。
「ふふっ。そんなに焦って来たの?」
「ばっ!ちげーよ!前も電話で倒れられたことあったから俺は・・・」
「私の事心配してくれたんだよね。有難う」
「・・・・・おう。それより返事、聞かしてくれるんだろ」
「うん。じゃあ移動しながら行こうか。見送りしてくれるよね?」
「嗚呼。当たり前だ」
分かっていた返答に再び少し頬を緩ませながら、私は中也よりも先を歩いた。
誰もいない廊下から聞こえる音は私と彼の靴の音だけで構成されていて、まるで私達二人しかこの建物にはいないじゃないかと思えるくらい静かだった。
私と同じペースで歩いてくれている中也に後ろを向かずに話し掛けた。
「ねぇ中也。私達が一番最初に逢った時の事、覚えてる?」
「嗚呼。覚えてるぜ」
「あの時の中也、凄い仏頂面で面白かったなぁ」
「なっ!」
「おまけに態度も悪くて、首領の命令しか聞かないしで第一印象最悪だったよ」
「て、手前・・・・・・」
「ーーーでも、そんなの関わっていく内に直ぐに変わった。
部下に対して誰にでも対等に話す優しい貴方に印象はがらりと変わったわ。
初めてきちんと話し掛けた時に返事を返してくれたの、私とっても嬉しかったんだから」
私は足を止めてゆっくりと振り返って微笑みながら中也を見て自分の想いを告げる。
「私、貴方が好きよ。中也」
「詩織か。如何した?」
「急に電話掛けてごめんね中也。この間の返事をしたくて」
「待ってろ。俺が其方に行く」
少しするとちょっとだけ息を切らした中也が来てくれた。何だか嬉しくなって頬が緩む。
「ふふっ。そんなに焦って来たの?」
「ばっ!ちげーよ!前も電話で倒れられたことあったから俺は・・・」
「私の事心配してくれたんだよね。有難う」
「・・・・・おう。それより返事、聞かしてくれるんだろ」
「うん。じゃあ移動しながら行こうか。見送りしてくれるよね?」
「嗚呼。当たり前だ」
分かっていた返答に再び少し頬を緩ませながら、私は中也よりも先を歩いた。
誰もいない廊下から聞こえる音は私と彼の靴の音だけで構成されていて、まるで私達二人しかこの建物にはいないじゃないかと思えるくらい静かだった。
私と同じペースで歩いてくれている中也に後ろを向かずに話し掛けた。
「ねぇ中也。私達が一番最初に逢った時の事、覚えてる?」
「嗚呼。覚えてるぜ」
「あの時の中也、凄い仏頂面で面白かったなぁ」
「なっ!」
「おまけに態度も悪くて、首領の命令しか聞かないしで第一印象最悪だったよ」
「て、手前・・・・・・」
「ーーーでも、そんなの関わっていく内に直ぐに変わった。
部下に対して誰にでも対等に話す優しい貴方に印象はがらりと変わったわ。
初めてきちんと話し掛けた時に返事を返してくれたの、私とっても嬉しかったんだから」
私は足を止めてゆっくりと振り返って微笑みながら中也を見て自分の想いを告げる。
「私、貴方が好きよ。中也」