貴方とのさよならを
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あれからもう二日が経ち、いよいよ此処から出る日になってしまった。
後遣る事は二つだ。まず首領に挨拶に行く。
長い通路を超えて部屋の前まで行くと見張り番の部下が背筋を伸ばして構えている。
「太宰幹部補佐の如月です。首領とお逢いしたいのですが」
「お話は伺っています。どうぞ中へ」
番人の了解を得て中へ入ると何やら騒がしく走り回っている音が聞こてくる。
「エリスちゃ~ん!次はこれを着てよー!絶対似合うから!ねっ」
「嫌よ!服は可愛いけど、そのリンタロウの顔が 嫌!」
「そんな事云わないでよー。僕悲しむよ」
「・・・あのー。もう宜しいでしょうか。首領」
私を見た途端エリス嬢を追い回すのを止め、何事もなかったように席につく。
「・・・・・・今君は何も見てないね」
「はい。首領が幼女を追いかけましていた光景など一つも見ていません」
「宜しい。却説、君が此処に来たと云う事は
今日が約束の日と云う事かな?」
「はい。出る前に御挨拶をと思いまして」
「そうか。淋しくなるねぇ。君は優秀な部下だったからね。首領としても失くすのは惜しいよ」
「私の様な一介の部下には勿体無いお言葉。有難く存じます」
「相変わらず真面目だね。嗚呼。薬はきちんと家迄送るようにするから安心しなさい」
「はい。有難うございます。今迄大変御世話になりました。それではーー」
「まぁ待ち給え詩織君。ーーーもう少し話をしようじゃないか」
翻した足を止めて首領を見る。話とは何だろうか。
「はい?一体どの様なお話を」
「今の君にとって重要な話だよ」
ーーーーーーーーー
男達が忙しなく動く中で一人豪勢な椅子に優雅に座っている女がいた。然し其の表情は眉を寄せて少し焦りを感じている様な顔付きだった。
「一寸まだ準備できないの?」
「申し訳ありませんお嬢様。ですが、もう少しの辛抱ですので」
「疾くして頂戴。あいつが治を失った今を叩くのが一番効くんだから」
女は親指の爪を噛みニヤリと笑う。
「待ってなさい。必ず私があんたを終わらせてやる」
後遣る事は二つだ。まず首領に挨拶に行く。
長い通路を超えて部屋の前まで行くと見張り番の部下が背筋を伸ばして構えている。
「太宰幹部補佐の如月です。首領とお逢いしたいのですが」
「お話は伺っています。どうぞ中へ」
番人の了解を得て中へ入ると何やら騒がしく走り回っている音が聞こてくる。
「エリスちゃ~ん!次はこれを着てよー!絶対似合うから!ねっ」
「嫌よ!服は可愛いけど、そのリンタロウの顔が 嫌!」
「そんな事云わないでよー。僕悲しむよ」
「・・・あのー。もう宜しいでしょうか。首領」
私を見た途端エリス嬢を追い回すのを止め、何事もなかったように席につく。
「・・・・・・今君は何も見てないね」
「はい。首領が幼女を追いかけましていた光景など一つも見ていません」
「宜しい。却説、君が此処に来たと云う事は
今日が約束の日と云う事かな?」
「はい。出る前に御挨拶をと思いまして」
「そうか。淋しくなるねぇ。君は優秀な部下だったからね。首領としても失くすのは惜しいよ」
「私の様な一介の部下には勿体無いお言葉。有難く存じます」
「相変わらず真面目だね。嗚呼。薬はきちんと家迄送るようにするから安心しなさい」
「はい。有難うございます。今迄大変御世話になりました。それではーー」
「まぁ待ち給え詩織君。ーーーもう少し話をしようじゃないか」
翻した足を止めて首領を見る。話とは何だろうか。
「はい?一体どの様なお話を」
「今の君にとって重要な話だよ」
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男達が忙しなく動く中で一人豪勢な椅子に優雅に座っている女がいた。然し其の表情は眉を寄せて少し焦りを感じている様な顔付きだった。
「一寸まだ準備できないの?」
「申し訳ありませんお嬢様。ですが、もう少しの辛抱ですので」
「疾くして頂戴。あいつが治を失った今を叩くのが一番効くんだから」
女は親指の爪を噛みニヤリと笑う。
「待ってなさい。必ず私があんたを終わらせてやる」