貴方とのさよならを
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初めて誰かに打ち明けた気持ちは中々収まらなくて。涙は少し止まってはきたけど、まだ心が落ち着かなかったので其の儘暫く温かく心地好い中也の腕の中にいた。
その間にも中也は子供をあやす様にぽんぽんと私の頭を優しく叩いてくれていた。
「少しは落ち着いたか?」
「・・・うん。ごめんね。有難う」
「おう。落ち着いたんなら良かったぜ」
何処までも優しい彼に思わず頬が上がる。
でも疑問が一つ沸いた。
「ねぇ、中也は、如何して私にここまで優しくしてくれるの?」
そうだ。病気だと分かったって別にここまでの事をする必要なんてない。
其れが同情からだけできている物では無いことは分かっていた。
其の意味が知りたくて腕から起き上がって問い掛ける。
中也は少し下を向いたと思うと、直ぐに顔を上げて口を開いた。
「・・・・・・そんなの決まってんだろ。お前が好きだからだ」
「え?・・・わっ」
一瞬あの蒼い綺麗な目が見えたと思えば、頭に置いていた手が押され自然と中也の方へ引っ張られて私の身体は再び彼の腕の中へ戻った。
頭に置かれている手と腰に温かい温度を感じる。
「中也・・・?」
「本当は云わねぇ積もりだった。だが今のお前を見てたらもう止められねぇ」
両肩を掴まれてそっと離されると、綺麗な蒼い目がもう一度私を捉える。
「もう俺にしろ詩織。俺が、最期までお前を倖せにしたい」
突然の告白に戸惑いを隠せず私は目を見開いた。でもこの回答を心の何処かで分かっていたのかもしれない。
中也は決して目を逸らすことはせず、真剣な顔付きで私を見続ける。
「返事はまだ良い。お前の気持ちに整理が着くまで待つ。だから、今は休め。良いな」
頸を縦に振って頷くと満足したのか中也は口角を上げて微笑んだ。そして立ち上がって扉まで向かい、一言別れを告げて其の儘出て行ってしまった。
誰もいなくなった静かな空間でゆっくりのそのそと蒲団を身体全体に覆う。
何とか戸惑い切れない気持ちを抑えて暗くなった視界の中で先刻の中也の告白の事を考えながら、私は再び目を閉じた。
その間にも中也は子供をあやす様にぽんぽんと私の頭を優しく叩いてくれていた。
「少しは落ち着いたか?」
「・・・うん。ごめんね。有難う」
「おう。落ち着いたんなら良かったぜ」
何処までも優しい彼に思わず頬が上がる。
でも疑問が一つ沸いた。
「ねぇ、中也は、如何して私にここまで優しくしてくれるの?」
そうだ。病気だと分かったって別にここまでの事をする必要なんてない。
其れが同情からだけできている物では無いことは分かっていた。
其の意味が知りたくて腕から起き上がって問い掛ける。
中也は少し下を向いたと思うと、直ぐに顔を上げて口を開いた。
「・・・・・・そんなの決まってんだろ。お前が好きだからだ」
「え?・・・わっ」
一瞬あの蒼い綺麗な目が見えたと思えば、頭に置いていた手が押され自然と中也の方へ引っ張られて私の身体は再び彼の腕の中へ戻った。
頭に置かれている手と腰に温かい温度を感じる。
「中也・・・?」
「本当は云わねぇ積もりだった。だが今のお前を見てたらもう止められねぇ」
両肩を掴まれてそっと離されると、綺麗な蒼い目がもう一度私を捉える。
「もう俺にしろ詩織。俺が、最期までお前を倖せにしたい」
突然の告白に戸惑いを隠せず私は目を見開いた。でもこの回答を心の何処かで分かっていたのかもしれない。
中也は決して目を逸らすことはせず、真剣な顔付きで私を見続ける。
「返事はまだ良い。お前の気持ちに整理が着くまで待つ。だから、今は休め。良いな」
頸を縦に振って頷くと満足したのか中也は口角を上げて微笑んだ。そして立ち上がって扉まで向かい、一言別れを告げて其の儘出て行ってしまった。
誰もいなくなった静かな空間でゆっくりのそのそと蒲団を身体全体に覆う。
何とか戸惑い切れない気持ちを抑えて暗くなった視界の中で先刻の中也の告白の事を考えながら、私は再び目を閉じた。