幼馴染に転生しました
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組合の情報をある程度集めた私達はマフィア本部から出て、治くんに手を引かれるがままに社員寮まで戻って来ていた。
まだ昼間で勿論仕事が出来る時間帯だ。それにも関わらず治くんは自分の部屋まで向かおうと足を進めていく。
「治くんまだ太陽出てるよ!探偵社に一緒に行こう?」
「幾ら詩織のお願いでも今日は駄目」
「え?何で・・・わっ!」
治くんが足早に再び歩き始めるので、少し体制を崩しそうになり思わず私は驚きの声を上げて転けそうになるも、何とか体制を整える。
治くんは其の儘部屋まで向かい、鍵を開けて中へ入ると靴も脱がずに私を抱き締めて頸筋に顔を埋めた。
唐突なその行動に私の頭の中は疑問符だらけだった。自分の手で治くんの髪を梳くように頭を撫でながらその理由を聞いてみる事にした。
「治くん。急に如何したの?何かあった?」
「何もなかったよ。唯、君と離れていた時間が煩わしかっただけさ」
・・・全然何も無いって感じでもないんだけど。
私がいない間に中也くんと何かあったのだろうか。
そんな治くんの反応に頭の中の疑問符は益々増えた。この調子だと簡単には教えてくれないだろう。
考える事を止めて取り敢えず部屋の中に移動しようと促すと治くんは顔を上げて頷いた。
その間も治くんは私から離れずに居間まで移動する。その姿はまるでひっつき虫の様だ。
居間に移動した後もずっと頑なに私を抱き締めて離す事をしない治くんを見て、段々私も仕事に行く気がなくなってしまった。
こればかりは仕方ない。可愛いらしい治くんが悪い。
「治くん。ちゃんと明日からは仕事に行くよ」
「分かっているよ。詩織が行くなら私は地獄でも何処にでも行くさ」
治くんの眼に私が映る。其れは直ぐに細まり、眼の奥に計り知れない熱が宿っている様な気がした。私を見詰めるその瞳に思わず視線を逸らす。
そんな私を気にするどころかクスリと笑った治くんは私の髪を一束手に取ると、其の儘唇まで運んで接吻をした。それが引き金になったのか、私を布団に押し倒し至る所に接吻し始めた。
この行為は擽ったくて何より治くんは一つ一つの接吻に態々音を立てるから尚のこと意識してしまう。
きっと私の顔は林檎の様に真っ赤に染まっているだろう。いや、もはや顔だけじゃないかもしれない。然し、そうなっていたとしてもこの時間が終わることはない。
其の時間を作っている本人でしか、止められないのだから。
まだ昼間で勿論仕事が出来る時間帯だ。それにも関わらず治くんは自分の部屋まで向かおうと足を進めていく。
「治くんまだ太陽出てるよ!探偵社に一緒に行こう?」
「幾ら詩織のお願いでも今日は駄目」
「え?何で・・・わっ!」
治くんが足早に再び歩き始めるので、少し体制を崩しそうになり思わず私は驚きの声を上げて転けそうになるも、何とか体制を整える。
治くんは其の儘部屋まで向かい、鍵を開けて中へ入ると靴も脱がずに私を抱き締めて頸筋に顔を埋めた。
唐突なその行動に私の頭の中は疑問符だらけだった。自分の手で治くんの髪を梳くように頭を撫でながらその理由を聞いてみる事にした。
「治くん。急に如何したの?何かあった?」
「何もなかったよ。唯、君と離れていた時間が煩わしかっただけさ」
・・・全然何も無いって感じでもないんだけど。
私がいない間に中也くんと何かあったのだろうか。
そんな治くんの反応に頭の中の疑問符は益々増えた。この調子だと簡単には教えてくれないだろう。
考える事を止めて取り敢えず部屋の中に移動しようと促すと治くんは顔を上げて頷いた。
その間も治くんは私から離れずに居間まで移動する。その姿はまるでひっつき虫の様だ。
居間に移動した後もずっと頑なに私を抱き締めて離す事をしない治くんを見て、段々私も仕事に行く気がなくなってしまった。
こればかりは仕方ない。可愛いらしい治くんが悪い。
「治くん。ちゃんと明日からは仕事に行くよ」
「分かっているよ。詩織が行くなら私は地獄でも何処にでも行くさ」
治くんの眼に私が映る。其れは直ぐに細まり、眼の奥に計り知れない熱が宿っている様な気がした。私を見詰めるその瞳に思わず視線を逸らす。
そんな私を気にするどころかクスリと笑った治くんは私の髪を一束手に取ると、其の儘唇まで運んで接吻をした。それが引き金になったのか、私を布団に押し倒し至る所に接吻し始めた。
この行為は擽ったくて何より治くんは一つ一つの接吻に態々音を立てるから尚のこと意識してしまう。
きっと私の顔は林檎の様に真っ赤に染まっているだろう。いや、もはや顔だけじゃないかもしれない。然し、そうなっていたとしてもこの時間が終わることはない。
其の時間を作っている本人でしか、止められないのだから。
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