幼馴染に転生しました
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「そういえば皆さんは探偵社へ入る前は何を?」
「何してたと思う?」
「へ?」
「なにね定番なのだよ。新入りは先輩の前職を中てるのさ」
「はぁ・・・。じゃあ・・・谷崎さんと妹さんは・・・学生?」
「おっ!中った凄い」
「どうしてお分かりに?」
「ナオミさんは制服から見たまんま。
谷崎さんのほうも歳が近そうだし勘で」
「やるねぇ。じゃあ国木田君は?」
「止せ!俺の前職など如何でもーーー」
「お役人さん?」
敦くんの頸を傾げながらの回答が可愛くて、口角が上がる。
「惜しいなぁ」
「残念。彼は元学校教諭だよ。数学の先生」
「昔の話だ。思い出したくもない」
「でも、もし国木田さんが先生なら、私は嬉しいですけど」
「如何してですか?」
「だって何だかんだ云って授業教えるのは上手そうだし、真面目だからとても頼りになりそうな先生だと思わない?」
「確かに!」
「そ、そうか」
あの国木田さんが照れている。これはレアだ。
「詩織ー。私の目の前で浮気かい?」
隣を見ると治くんがジト目で私の事を見ている。
大人になってもその顔は可愛いんだよね!
「そう云う関係じゃないから浮気にならないよ。
ところで敦くん、私と治くんは同じ前職だったんだけど、分かるかな?」
「え・・・・・・」
「無駄だ小僧。武装探偵社七不思議の一つなのだ。こいつらの前職は」
「確か最初に中てた人に賞金があるンでしたっけ?」
「ちなみに懸賞金って如何ほど・・・?」
「参加するかい?賞典は今ーーー70万だ」
お金で目の色が変わった敦くんは勢いに任せてとりあえず思い付く限りの職を云うけど、残念ながら全部外れだ。
ちなみに私は最下級構成員だっただけなのだけど、あの治くんの影響なのか、皆中てられないのだ。
「だから本当は浪人か無宿人の類だろう?」
「違うよ。この件では私は嘘など吐かない。
うふふ降参かな?じゃあ此処の払いは宜しく。
詩織戻ろうか。」
「うん」
治くんに云われて立ち上がると丁度谷崎くんの携帯が鳴った。
「うン? ハイ。え?・・・依頼ですか?」
楽しい時間って過ぎるの早いなぁ・・・。