顔合わせ
そんなわけでアジトに足を踏み入れたのはいいが、全く歓迎されていないようだ。
当然だろう、今更新しいメンバーなんか入れられても仕方ない。私だって警戒する。
「おいホルマジオ、本気にそいつなのか?確かに目は不気味だが、どう見てもただの小娘だろ 」
「目のこと気にしてるから言わないでもらえる?」
完璧にカタギじゃない金髪の男性にはっきり言った。昔からこのヤギみたいな目のことで何度もトラブルがあったから、最初に言ったほうがいいような気がした。そこだけはお礼を言ってもいいかもしれない。
「これで全員いるの?」
「いや、まだ三人いる。うち二人は早くて今日の夜に帰るはずだぜ 」
「早けりゃな。あいつらデキてるし、明日の夜になるかもしれねえ 」
「オメー初対面に言うかフツー…… 」
鏡から上半身を出した男性に、グルグルヘアーの男性が呆れている。……ここまで個性が強いのに、まだいるのか。まだあと三人もいるのか。
「にしても今日は大人しいな、メローネ 」
「ああ、まあ……。……シニョリーナ、君は幾つだい?生理は来てるかな。いや、来てたとしてもオレはまだ何もしないんだが 」
「無視しとけ。おいメローネ、早速新入りを母体候補にしてんじゃあねえぞ 」
「彼女は見た目からして疲れている。健康状態が悪いし依頼が入ってないから母体候補にはなれないんだ、残念なことに。ところで、君はなんて名前だい?」
先程メローネと呼ばれた変態に問いかけられ、返答に困った。いや、本当に困った。なんと答えればいいのかな……。何も考えてなかった……。
「なんでウンウン唸ってんだテメーはよぉ 」
「名前がありすぎて困ってんの 」
一つ当てがないことはないのだが、これは育ての親にしか呼ばれたくないから候補から除外そう。付けてやろうかという声を無視しながらウンウン考えていると、不意に声が脳内に反響した。
『君の髪は本当に綺麗だな。瞳もさくらんぼの果実のような色をしている。存在がまるで……』
「…………チリージャ……。……うん、チリージャだ 」
誰の声か忘れたけど、瑞々しい果物に例えてくれたのは素直に嬉しかった。しかもさくらんぼだなんて……あんな可愛い果物なはずがないのに。
「そうか。じゃあチリージャ、オレはメローネだ。これからよろしく。こっちのガラ悪そうなオッサンがプロシュートで、こっちの機嫌悪そうな青いのがギアッチョ。んでいつも鏡の中にいるのがイルーゾォ 」
「誰がオッサンだ!」
「機嫌悪そうになんかしてねぇ〜だろ!ざっけんなクソッ!」
ああ、喧嘩が始まった。
「ねえ、ホルマジオ。この個性が爆発しまくって大事故起こしてるのが暗殺チームってマジで言ってる?」
「おう、マジもマジだ。まあ慣れろ、チリージャ 」
「わっ……。だから、頭撫でないでってば。次やったら本気でキレるから 」
「わかったわかった。仕方ねぇ〜なぁ〜 」
しょうがねえなと言いながらまた頭を撫でられたが、今日はもう怒る気にもなれなかった。
年齢も、16歳ということを伝えると賭け事が行われていたのか金髪の男性に金が集まっていった。全く、気分が悪い。
当然だろう、今更新しいメンバーなんか入れられても仕方ない。私だって警戒する。
「おいホルマジオ、本気にそいつなのか?確かに目は不気味だが、どう見てもただの小娘だろ 」
「目のこと気にしてるから言わないでもらえる?」
完璧にカタギじゃない金髪の男性にはっきり言った。昔からこのヤギみたいな目のことで何度もトラブルがあったから、最初に言ったほうがいいような気がした。そこだけはお礼を言ってもいいかもしれない。
「これで全員いるの?」
「いや、まだ三人いる。うち二人は早くて今日の夜に帰るはずだぜ 」
「早けりゃな。あいつらデキてるし、明日の夜になるかもしれねえ 」
「オメー初対面に言うかフツー…… 」
鏡から上半身を出した男性に、グルグルヘアーの男性が呆れている。……ここまで個性が強いのに、まだいるのか。まだあと三人もいるのか。
「にしても今日は大人しいな、メローネ 」
「ああ、まあ……。……シニョリーナ、君は幾つだい?生理は来てるかな。いや、来てたとしてもオレはまだ何もしないんだが 」
「無視しとけ。おいメローネ、早速新入りを母体候補にしてんじゃあねえぞ 」
「彼女は見た目からして疲れている。健康状態が悪いし依頼が入ってないから母体候補にはなれないんだ、残念なことに。ところで、君はなんて名前だい?」
先程メローネと呼ばれた変態に問いかけられ、返答に困った。いや、本当に困った。なんと答えればいいのかな……。何も考えてなかった……。
「なんでウンウン唸ってんだテメーはよぉ 」
「名前がありすぎて困ってんの 」
一つ当てがないことはないのだが、これは育ての親にしか呼ばれたくないから候補から除外そう。付けてやろうかという声を無視しながらウンウン考えていると、不意に声が脳内に反響した。
『君の髪は本当に綺麗だな。瞳もさくらんぼの果実のような色をしている。存在がまるで……』
「…………チリージャ……。……うん、チリージャだ 」
誰の声か忘れたけど、瑞々しい果物に例えてくれたのは素直に嬉しかった。しかもさくらんぼだなんて……あんな可愛い果物なはずがないのに。
「そうか。じゃあチリージャ、オレはメローネだ。これからよろしく。こっちのガラ悪そうなオッサンがプロシュートで、こっちの機嫌悪そうな青いのがギアッチョ。んでいつも鏡の中にいるのがイルーゾォ 」
「誰がオッサンだ!」
「機嫌悪そうになんかしてねぇ〜だろ!ざっけんなクソッ!」
ああ、喧嘩が始まった。
「ねえ、ホルマジオ。この個性が爆発しまくって大事故起こしてるのが暗殺チームってマジで言ってる?」
「おう、マジもマジだ。まあ慣れろ、チリージャ 」
「わっ……。だから、頭撫でないでってば。次やったら本気でキレるから 」
「わかったわかった。仕方ねぇ〜なぁ〜 」
しょうがねえなと言いながらまた頭を撫でられたが、今日はもう怒る気にもなれなかった。
年齢も、16歳ということを伝えると賭け事が行われていたのか金髪の男性に金が集まっていった。全く、気分が悪い。