日記

【ネタバレ今回も大丈夫!執筆裏話】第二章について part2

2023/06/14 14:52
 こんにちは、こんばんは。二章の裏話part2です。

 長編のお話を書く上でどうしても避けて通れない『モブ』の存在。
特にコナンの世界では黒の組織の黒幕がはっきりしていません。原作のキャラクターを派手に登場させてしまうと、後々原作でそのキャラが重要な役回りに——なんてこともあり得るのでwww
原作キャラは原作での活躍以外、あまり登場させてないですね。
高木さんは情報漏洩係。
探偵団は切迫した本編にホッと息つく時間を提供したり、実は何気ないやり取りが今後のヒントになったり……など。
哀ちゃんは毒舌担当とかwww
原作順守って感じです。

 そうなると、お話のキーマンになるキャラは必然的に『モブ』になるわけでして。この二章でも『藤枝』とその恋人『エミリー』が居ます。
モブを書く場合、私は一定のルールを設けています。それは一つの作品(ペリドットとアンバーなら各章)にせいぜい1~多くて3人まで。複数登場させる場合は名前を付け、読み手が混乱しないように気を付ける。というものです。
ただでさえ原作には出てこない『あんた誰やねん』状態のキャラが一場面に複数出てきて、しかも名前もない上に「あーでもない」「こーでもない」とセリフをしゃべったら読み手は混乱しますから。
もちろん後々の混乱を避ける意味でも、名前だけ登場してセリフの無いモブにも出来るだけ名前つけてあげています。
(一瞬だけ出てきて秒で倒される敵キャラとかは名前無いけど)

 藤枝とエミリーの悲恋は最初から決めていました。藤枝は夢主と昴さんの姿に、かつての自分たちを重ねます。
永遠に続くと思っていたエミリーとの幸せな時間。しかしそれは決して永遠ではなく、自分たちが守ろうとしなければ決して続くことのない儚いものなのだ、と藤枝は暗に二人に伝えています。
藤枝は幸せにあぐらをかいていたんですね。
人の道に反する仕事をして、愛する人をそれに巻き込んで。
自分たちだけが幸せなら良いと錯覚していたのかもしれません。
しかし、優しいエミリーの心は次第に壊れていきます。エミリーは病死ではありましたが、藤枝自身は自分がエミリーを殺したと思っています。自分が裏世界から足を洗っていたら。エミリーの不調をもっと手を尽くして検査させていたら。
後悔と自責の念は、藤枝がこの先もずっと背負っていく十字架なのでしょう。

 シーグラスのシーンはですね、何か夢主にお守りみたいなもの持たせたいな~って思ったのがきっかけです。
どうしても赤井さんと離れて過ごすことも多い立場じゃないですか。なにか勇気づけられるものって思ったんですよ。
で、赤井さんとの思い出の何か、と考えた時『海に行くんだからシーグラスか!』ってなりました。貝はすぐ割れちゃうし、何より匂いがなかなか取れなくて……。(嫌な思い出が…)

 ただの割れたガラスが、長い年月波で削られてあの優しい輝きになる、というのも、私がお話の中で求めていたものと同じでした。このシーンを書くのが本当に楽しみだったんです。
実は二章を書くにあたって、赤井さんと安室さんのバチバチシーンと、この海のシーンは絶対書きたいって思ってたんです。むしろそこしか決まっていなかった(笑)このシーンありきでストーリーラインやプロットを組んでいきました。
今思い出すと本当に懐かしい! 書きたいことだらけで、でもどうやってお話としてまとめていくか。悩みながらもすごく楽しかったのを覚えています。


さて、二章はこれくらいかな。次は三章について語りますよ~。
それではまた!
See you!

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