日記

【ネタバレ今回も大丈夫!執筆裏話】第一章についてpart1

2022/12/05 12:15
いろいろ
 さて、お待たせしました~!2回目の裏話!(誰も待ってないww)
今回は第一章についてですね~。

 書き始めた当初、物語はここで終わる予定でした。当然、ネットにアップするなんて考えてもいなくて、私が一人で楽しむためのもので、いずれ消すくらいのつもりでした。
人生初の小説でしたし、完結までこぎつけたらエライ!って感じで、割と軽いノリで書き始めたんですけど、なんかどんどん気持ちが入ってしまって……(笑)

 ノートにストーリラインやプロットは書いてあったので、それに沿って書いてはいましたけど、書きながらどんどん書き足された部分も多かったです。
特に、【沖矢昴は赤井秀一でした】と夢主にバラすシーン。
当初は変装マスクに夢主が気付いてバレる、ってシーンを考えていたんですけど、心身共に弱っている状態でそこに気付くかな~と疑問に。もっとドラマティックに赤井さんからバラすのはどうだろう!と思ったわけです。
ドラマティックだったかどうかはさておき(笑)イタズラ心だったとはいえ、夢主と赤井さんの初キスシーンとなったわけですね。
(口移しで水飲ませたのは昴さんですので)
もちろん、そこの一連のシーンは、赤井さんの生存をばらしたというだけでなく、夢主の戦闘能力が高いことも読み手に伝える大事なシーンでもありました。
(アップする気は無くても、そういうところは気を付けていました)

 前回もお伝えした通り、私は連載前に夢主の設定説明ページを入れていません。夢主がどんな人物で、どんな能力を持っているのかも、お話の中で分かるようにしないといけません。あえて赤井さんとの戦闘シーンを入れ、赤井さんに『体が元気な時に手合わせしたい』と思わせたことで、夢主の能力を提示したわけです。

 また、この頃苦労したのは哀ちゃんの存在。夢主の正体を哀ちゃんに知らせるかどうか、でした。
原作では昴さんの正体を知らない哀ちゃん。原作の設定は出来るだけ変えたくなかったので、私の物語の中でもそれは同じ。じゃあ、夢主の正体を知ってて、昴さんの正体を知らないってあり得るか?と何度も考えました。

色々考えたのですが、夢主の正体を知っていないと、お話がうまく進まないという結論に至りました。原作でも(明確な描写はありませんが)昴さんをただ者ではない、と思っているふしがあるので、そこはグレーのままで触れないでおこうと(笑)
それを言うと降谷さんの正体も、哀ちゃんは知ってるの?って話なので……。ゼロ執での描写から、ほぼバレてんじゃね?という解釈で話を進めていました。

 原作で明言されてないことも多くて、そこをどうしようというのは常にありましたね。ヒロが死んだ年とか、赤井さんがFBIに入局してからの足取りとか、いまいちハッキリしていないところも多いので。
そんなこともあり、例の屋上での出来事は起きた時期を捏造しています。ケンバリ壊滅を5年前としたことで、やや歪みが生まれてしまったので、そこは仕方なく。

 もう一つの懸案事項として、赤井さんには忘れられない恋人がいます。そう!明美さんです。彼女への想いは決して偽物ではなく、赤井さんは明美さんをちゃんと愛していたと思います。だからこそ、組織に居た時の『ライ』と『ラスティー』の関係をどうしようかな、と悩みました。
赤井さんは【二人の女を同時に愛せるほど器用な性分ではない】そうなので、組織に居る頃は恋愛対象としては見ていなかった、と思ってます。
ただ、ケンバリでの夢主の状況をその目で見ていますので、《常に気にかけていた》のは事実。
赤井さん、優しいですからね。彼には弟妹がいますから、妹を心配する兄的な立ち位置でいるつもりだった、というのが一番しっくりくるかな。

 一つ追加の裏設定としては、明美さんのことは組織に潜入するために《愛そうと努力した》。
夢主のところは《自然にいつの間にか愛する存在になっていた》という違いがあります。
もちろん原作での通り、明美さんは人格的にも素晴らしい人ですから、赤井さんの《努力》は最初だけで、そのうち自然と惹かれていったと思います。
でも、夢主は愛するつもりは無かったのに、気になって気になって……気付いたら好きになってた、という——そこの違いにこだわりました。
第一章だけ読むと「なんか赤井さん無意識二股だったの?」って思われてしまうんじゃないかと心配したんです。
どこかでちゃんと「そうじゃない!」っていう描写を書きたいな~と思っていて、ようやく書けたのが2.5章の温泉旅行での二人の会話。それはまた、2.5章の裏話でお伝えしますね~!


 とにかく、1章にいろんなことを詰め込んだため、すごく長いお話になったんですよね。
導入のケンバリ撤退から始まり、バーボンとバディを組んだ組織の指令、からの「もしかして夢主は公安?」と思わせる、風見さんとの電話。そして赤井さんとの再会。ここまででもかなり長いのに、PTSDのもろもろからの失声症、加えてモブ(ギムレット)登場。
本当に書きたいことをトコトン詰め込んだ感(笑)半端ないですね。
一章だけでもまだまだ語れますよ~。

そうはいってもだいぶ長くなってしまったので、今回はこの辺で。
次回も1章のことを語りたいと思います。
次回はPTSDの設定や夢主とスコッチのことについてなど、物語の後半について具体的なお話も。

次回もお楽しみに~!
see you!

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