「ぶああああああああー！夢かー」


たった今まで俺の肩に寄りかかかって寝ていた綾が叫びながら起きたかと思ったら今度は咳をしだしたので背中をさすった。

「カミソリ吐くってめちゃくちゃ痛いな、夢でよかった」

「どんな夢を見ていたんだ･･･」

綾の背中をさすり続ける。
俺は常に死と隣り合わせなのに綾といるとまるで普通の生活を送っているようで唯一の安らぎだって言うのになんて物騒な夢を･･･。

「リゾットから昨日スタンドの話聞いたからかもしれない～ねぇ、喧嘩した時にスタンド使うのだけは辞めるって約束してね･･･ふぁあ～」

「もう少し寝ておけ」


もう一度綾を自分の肩によりかからせ髪を撫でるとまたすぐに寝た。今度は、嫌な夢を見ない様に。そして俺もまた目を閉じて少しの平穏な時間を過ごす事にしよう。