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パート3

なぁちゃんが事故に遭ってから1週間経った。
しかし、なぁちゃんは目を覚める様子がなくて、わたしはずっと仕事に明け暮れていた。
仕事としてないとなぁちゃんのことを考えて、涙が止まらなくなるからだ。

今日も仕事をする。デスクに座っていると
「ゆ、彩希さん…」
「どうしました…?美音さん…?」
「え、っと…今週末、映画でも…行きませんか…?」
「え、映画ですか…?」
「はいっ!たまたまチケットが2枚当たりまして…」
「え、でも…」
今週末はなぁちゃんの病院に行こうと思ってた…。
「彩希さんにしか頼めないんですよぉー」
「う…。わ、わかったよ」
少し先輩面をして、了承する。映画終わった後にでも病院行こう。

今週末

「あ、彩希さん!」
「美音さん、待たせちゃいましたかね?」
「いええ、全然待ってないです!」
私の今日の服は、なぁちゃんに選んでもらった黄色いワンピース。映画終わった後、なぁちゃんの病院にいく。着ているところをどうしてもなぁちゃんに見せたい。
「それじゃあ、彩希さん行きましょうか?」
「はい!」



映画は医療もののだった。お医者さんはだれにも治せないのような病気を手術により治していた。映画を見ながらも頭はなぁちゃんでいっぱいだった。内容はフィクションであるけともこのお医者さんに治してもらえれば、なぁちゃん目覚ますかな…?とか考えてしまっていた。


映画が終わり、近くのカフェに入る。
「彩希さん…どうでしたか…?」
「うん、すごい面白かったよ」
「それなら良かったです!彩希さん誘って良かったです!たまにはリフレッシュしなきゃですよ?」
「いつもしてるよ?」
「奈々さんが入院してから、ずっと奈々さんの分もしてますよね?」
「そ、それはっ…」
なぁちゃんのためにもしなきゃ…。
「私達にもさせてくださいよっ。頼ってください。そのためのチームなんですから」
「で、でも…」
「って柏木部長からの伝言です」
「えっ…?」
柏木部長から…?
「『彩希さんのサポートしてあげて』って。『ただでさえ、支店から来てくれたんだから』って。」
「そんなこと言ってくれたんだ…」
「だからもっと頼ってくださいよっ。」
いつの間にか涙がポロポロと出ていた。なぁちゃんが入院してから、どこかで1人で頑張ろうとしていたんだろう。ましてやいつもの一緒にいたのに…。家に帰ればなぁちゃんがいたのに…。

今まで我慢していた涙が溢れた。

「ご、ごめんね…。もっと、頼るねっ…」
「はいっ!是非!」



美音さんと別れ、私は病院に行く。
病室に入ると、彼女は未だに機械に繋がれていた。椅子に座り、彼女の手を握る。

「今日のコーデはね、黄色いワンピースだよ。なぁちゃんに見せたくて着てきたの。可愛いでしょ」

「あとはねー、美音さんと一緒に映画を見たよ。医療ものだったんだけど、内容すごくよかったの。今度一緒に映画デートしようね」

もちろん、私がどれだけ話そうがなぁちゃんは目を覚まさない。でも、話し続ける。

「その後はカフェに行ってさ、私ずっとなぁちゃんが入院してから仕事に明け暮れていたのね。そしたら、もっと頼ってくださいって美音さんに怒られちゃった」

「なぁちゃんって料理上手でしょ?私全然できなくて、この間なんて、目玉焼き焦がしちゃった。なぁちゃんが元気になったら料理教えてほしいな」

「あ、もう面接時間終わっちゃう…。じゃあ、また来るね」

と、なぁちゃんの手を離そうとすると、手がピクリと動いた。



「な、なぁちゃん?!なぁちゃん」
彼女の瞳がゆっくりと開いた。
「なぁちゃん!!わ、わかるっ?!」
そして彼女が口を開き言った。
「ここはっ…?」
「病院だよっ!なぁちゃん事故に遭って…!」
涙が止まらなかった。なぁちゃんが目を覚ましてくれた。記憶もある……

























「なぁちゃんって誰ですかっ…?」
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