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パート2

私は気が動転して、その場で固まってしまった。
「なぁちゃん!なぁちゃん!嘘でしょ…!ねぇ!」
声をかけることしか出来ない私に事故を見ていた叔母様が
「救急車呼んでおいたから、あんたもしっかりするんだよ!」
「えっ、はっ、はい……」

叔母様が救急車を呼んでくれた事で速く到着した。
「なぁちゃん!なぁちゃん!」
「あの、この方の知り合いですか?」
救急隊員の人が聞いてきた。
「えっと、はい!」
「同乗お願いしてもいいですか?」
「わ、わかりました…」


救急車に同乗して、ストレッチャーに寝ているなぁちゃんを見る。
なぁちゃんは意識がなく、出血も酷かった。
救急隊員による私への質問が始まった。
「この方のお名前は?」
「岡田奈々です」
「生年月日は?」
「1997年11月7日です」
「持病とかは?」
「多分ないです」
「わかりました。受け入れ可能な病院探します。」




「秋葉原病院受け入れ可能なので、秋葉原病院に運びます」
「わかりました…」


よく救急隊員の受け答えできたと思う。
なぁちゃんが事故に遭ったということに実感が湧かなかったんだと思う。
頭のどこかで嘘だと思っていたんだと思う。

なぁちゃんは病院に運ばれ、すぐに緊急手術を受けた。

 
何時間たっただろうか…。
朝に出発したはずなのに、外はオレンジ色に染まっていた。
 
「村山さん!」
「あっ、柏木部長…」
急いで来たんだろう…。前髪が額に張り付いていた。
「容態は?!」
「まだ、手術室から出てきてなくて…」
「そう…。村山さんは大丈夫…?」
「あ、だ、大丈夫です…。」
「ダメに決まってるよ…!
今日は疲れただろうし、もう家に帰って少し寝てきたら?」
「それこそダメです!!わたしもここに居させてください!!」
「今日は有給許したけど…明日は休めないでしょ?」
明日はプロジェクトについての営業部との打ち合わせだった。
「あなたがいないと…誰に営業部に説明するのよ…」
「じゃあ、今日だけ…居させてください…」
「わかったわ」

数分後。なぁちゃんは出てきた。
頭に包帯が巻かれ、腕にはたくさんの点滴。心電図を測るモニターに、呼吸器。
変わった姿にわたしは言葉を出せなかった…。



「岡田さんの知り合いですか?」
「あ、はい…」
「担当医の田口です。
 岡田さんの容態ですが…本当は家族しか教えてはならないのですが、特別に…。こちらへお願いします」
「いいんですか…?」



柏木部長と一緒に診察室03に入る。
「岡田さんの容態ですが…極めて厳しいと言えるでしょう…」
「それってどういうことですか…?」
「脳に相当なダメージを受けていて、目を覚ますことはあっても…






もしかしたら記憶を失っているかもしれません…。」







 
体に衝撃が走った。



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