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パート2

ゆうちゃん目線

「やっと現場に着いたね」

「はい、そうですね」

「それより、思ったより長旅になったね」

「はい、ここまで現場に行くのに時間かかると思っていませんでした」

今、17時12分。

なぜ、こんなに遅くなったかというと、急な、トラブルにより、新幹線が止まり、電車で、現場まで行かなくてはならなったからだ。

そして、乗り継ぎ、乗り継ぎを繰り返してやっと現場まで来ることができた。

電車の中で部長は、どうにか私の緊張をほぐすために、色んな話をしてくれたり、座る場所がなくて、吊り革に捕まっていけない時なんかは、バランスを崩さないように支えてくれた。


まだ、5時間くらいしか経ってないけど、この5時間で、だいぶ部長に対する印象が変わった。

最初は、威厳が強くて怖いイメージだったのに、少しずつ気さくというイメージがついてきた。

「村山さん、ここの現場だったら結婚式場、建てれそうね」

「はい、土地も広くて、土地代安いですし…」

「そういうことじゃないの」

「え、こういうことじゃないんですか?」

「うん、1番大事なのは、沢山の方に喜んでもらえること。これを忘れてはダメだよ」

「はい、ありがとうございました」


今日、このことを聞けてただけで出張行った意味があった。



「じゃあ、村山さん」

「はい?」

「これから、コンセプト決めだね

コンセプトがちがうと、式場の大きさも装飾も、ちがってくる。これは企画部全員で考えよう」

「はい」

「ちなみに明日は、価格説得ね
ここの不動産、頑固だから気をつけて」

「…わかりました」



「あ、こんな時間かぁー」

19時を回った時間だった。

「ホテル、行きましょうか」

「はい」



待って、あ、あ、あ、相部屋じゃん!?
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