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パート1

次の日


私は会社に行く準備をしながら、お母さんに聞いた。

「ねぇー、お母さん」

「あら、どうしたの?彩希」

「あのさー、『岡田奈々』って言う人覚えてる?
保育園の時一緒だったかもしれない人だったんだけど」

「んーと、あ!」

「お母さん、知ってるの!」

お母さんは、少し悩んでから、何かを思い出したようだった。

「『岡田奈々』って、彩希が保育園の時
1番仲良かった子じゃない?」

「え!
そうなの?」

意外な話だった…

「え、じゃあ、保育園、一緒?」

「そうだよ、

確か、一緒に結婚するとか約束したって、言ってたよ」

ん?
け、結婚の約束!?
なぁちゃんが言ってた、結婚の約束って
私!?

まって、展開早すぎて、追いつけない…


「それより、彩希、時間大丈夫?」

私は、時計をすぐさま見た。

「やばい!遅刻する!
お母さんありがとう!
行ってきます!」


私は急いで、家を出た。




電車に乗っても、私は、なぁちゃんのことで頭がいっぱいだった。


もし、私がなぁちゃんと結婚の約束を
したとして、どうなるんだ?



そして、それをどうやって伝えようか、

たくさん考えても、いい案が生まれること
はなかった。
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