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パート1

「なぁちゃん、家に着いたよ」

「あ、、ありがとう、、」

なぁちゃんは、ほっぺを真っ赤にして、少し間を開けながら、話した。

「とりあえず、熱測ろうか、あと、お水飲んでて」

「うん、」
なぁちゃんの脇に体温計をはさんで、
ペットボトルの水をあげた。


「38.4℃か、
移動した時に、熱上がっちゃったね

治すためにも、熱下げないとね


なぁちゃん、冷えピタと風邪薬はどこ?」


「あ、冷え、、ピタと、風邪、薬は、そ、そこです」

と、なぁちゃんは棚を指さした。

「ありがとう

じゃあ、冷えピタ貼るね」

私は、なぁちゃんのおでこにそっと、冷えピタを貼った。



「なぁちゃん、あと、して欲しいことはある?」

「手、、を握ってほしいです」

「そんなお願いでいいの?」

「は、はい。両親が亡くなってから、ずっと
寂しい思いをしていたので...」

私はなぁちゃんの左手をそっと握った。

「あ、ありがとう、ございます」





手を握り始めて、10分くらい経つと、鼻息をして寝てしまった。
少し汗ばんだ手は、なぁちゃんが起きるまで、離れなかった。
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