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パート1

「なぁちゃん!」
私は、急いで、なぁちゃんを起こそうとした。


その時、なぁちゃんの体は熱かった。
「はぁ、はぁ、」
と、なぁちゃんは肩で息をしていた。

「早く!体温計と、冷たい物持ってきて!」

「わかった!」
と、峯岸課長が、言った。



「村山、体温計と、冷たいタオルと、ペットボトルを凍らせたやつ2本、で、どう?」

「ありがとうございます、峯岸課長」


とりあえず、なぁちゃんをおんぶして、
休養室に向かった。
なぁちゃんのジャケットを脱がせて、
脇に体温計を挟んだ。


ぴぴっ

38.9℃だった。
なぁちゃんの首に冷たいタオルをまいて、
脇にペットボトルをそれぞれ置いた。

「ゆ、ゆうちゃ」

「なぁちゃん、体調大丈夫ですか?」

「はい、ゆうちゃんこ、そ、仕事、しなくて大丈夫ですか?」
なぁちゃんは喋ることすらくるしそうだった。

「うん、仕事より、病人を放っておけませんよ、
とりあえず、39℃あるので、少し熱
下がったら、家で休んでください」

そしたら、なぁちゃんは不安な表情をした。

「わがままかもしれませんが、一緒に来て欲しいです」

驚きだった。
「わかりました。なら、一緒に帰りましょう
峯岸課長には言っときます」

「あ、ありがとうございます」





「峯岸課長、今日は岡田さんと一緒に帰らせていただいてもいいでしょうか?」

「うん、いいよ、なんか仲良いみたいだし、
面倒見てあげて、
あと、明日も熱があるようだったら、
そのまま面倒見てあげてね」

「でも、それだと、みんなに迷惑が・・・」

「いいよ、私がしておく、岡田さん、に無理させてみたいだし、」

なんか、久しぶりに峯岸課長のかっこいいところ見た気がする…

「ありがとうございます」

「あと、『なぁちゃん』って呼んでるみたいだね」

「っ!秘密ですよ」

「わかってるよ
じゃあ、いってらっしゃい」






「なぁちゃん、熱測るねー」

「はい」

なぁちゃんは声がガラガラになっていた。

「37.5℃、なぁちゃん、立てる?」

「はい、なんとか、」

「じゃあ、私に捕まっててね」

「はい、」





私はなぁちゃんを支えながら、彼女の家に向かった。
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