会いたい
ゆうちゃん目線
あの騒動から8年は経っただろうか。私はなぁちゃんのお陰でOLとして働いている。
連絡しようにもどこにいるのかもわからず、携帯も繋がらないため手の施しようがない。もうこの世界にはいないのかもしれない…
今日は月末どういうこともあり、珍しく残業した。時計を見ると、19時。改札を出て、少し湿ったアスファルトの道を歩いていく。
「はぁ…はぁ…ゔぅ…」
小道に人が倒れていることに気づいた。さすがに放置はできないので、恐る恐る声をかける。
「だ、大丈夫ですか?」
「ゔぅ…ん。だ、大丈夫です」
どこかで聞いたことのある声だったが、暗くてよくわからないので、スマホの懐中電灯をつける。
そこにいたのは
「なぁちゃん!!」
全身黒いスーツを着ていた彼女だった。
「ゆ、ゆうちゃん…い、生きていたんだね…よかった…」
「それより、その…」
「あぁー、これですよね…?さっきちょっとやられまして…」
なぁちゃんは怪我をしていた。腕から血がだらだらと流れていた。
「は、早く病院行かないと!!」
「病院は、ちょっとまずいんです」
「なんで!早く行かないと!血出てるんだよ?」
「これくらいはかすり傷です」
「でも…。じゃあ、家に来て?それならいいでしょう?」
「そしたら、ゆうちゃんが危なくなりますよ?」
「いいから!怪我人ほっとけないし」
腕を怪我したなぁちゃんの手当てをするために私の家に呼んだ。
あの騒動から8年は経っただろうか。私はなぁちゃんのお陰でOLとして働いている。
連絡しようにもどこにいるのかもわからず、携帯も繋がらないため手の施しようがない。もうこの世界にはいないのかもしれない…
今日は月末どういうこともあり、珍しく残業した。時計を見ると、19時。改札を出て、少し湿ったアスファルトの道を歩いていく。
「はぁ…はぁ…ゔぅ…」
小道に人が倒れていることに気づいた。さすがに放置はできないので、恐る恐る声をかける。
「だ、大丈夫ですか?」
「ゔぅ…ん。だ、大丈夫です」
どこかで聞いたことのある声だったが、暗くてよくわからないので、スマホの懐中電灯をつける。
そこにいたのは
「なぁちゃん!!」
全身黒いスーツを着ていた彼女だった。
「ゆ、ゆうちゃん…い、生きていたんだね…よかった…」
「それより、その…」
「あぁー、これですよね…?さっきちょっとやられまして…」
なぁちゃんは怪我をしていた。腕から血がだらだらと流れていた。
「は、早く病院行かないと!!」
「病院は、ちょっとまずいんです」
「なんで!早く行かないと!血出てるんだよ?」
「これくらいはかすり傷です」
「でも…。じゃあ、家に来て?それならいいでしょう?」
「そしたら、ゆうちゃんが危なくなりますよ?」
「いいから!怪我人ほっとけないし」
腕を怪我したなぁちゃんの手当てをするために私の家に呼んだ。