☆チェ・ウォルファ（元シム・ウォルファ）
→トンイの双子の姉で賤民だが、飢饉のために泣く泣く捨てられていたところを、偶然シム家に拾われ両班の子女として育てられたお嬢様。南人のチャン・ヒジェと恋に落ち相思相愛になるが、元の身分が問題となり引き離されて常民に転落する。どんな状況でも自立心を持ち環境に適応していく女性で、写本で生計を立てる傍ら、クムからは清国語を教えたりするために、先生と呼び慕われている。

☆チャン・ヒジェ
→チャン・オクチョン（禧嬪張氏）の兄で、女好きの放蕩息子。しかしそれは世を凌ぐ仮の姿であり、本性は冷酷な策略家。ウォルファに出会って本当の恋を知るが、南人の策略により露見した彼女の身分のせいで再び引き裂かれてしまう。領議政に昇格して彼女を取り戻そうとするが、その運命は………

☆シム・ウンテク
→ウォルファの兄で司憲府で宮仕えをしており、トンイのことを支える者の一人。妹が賤民だったと知っても彼女に対する変わらぬ態度と兄妹愛を貫く。彼女とヒジェを引き裂いたことに後悔しており…………

☆オ・ユン
→左議政。チャン・ヒジェにウォルファの心を奪われたものの、最後まで愛を貫いた。ヒジェを認めて友となるが、自分に南人の党首としての実力がないことに苦しむ。

☆チャン・オクチョン（禧嬪張氏）
→チャン・ヒジェの妹。時の王、粛宗の寵愛を受け、女官から王妃にまで上り詰めた唯一の女性だが、今は禧嬪に降格されている。親友だったウォルファと兄の恋仲に不安を抱いている。また淑媛となったトンイに今もなお嫉妬しており、今度は母子共々の命を狙う。

☆チェ・ドンイ（トンイ）
→剣契（コムゲ）という賤民の地下組織の頭であった父を持つ。逆境に負けず、生き抜く才能がある。ウォルファとは実の双子の姉妹で、トンイは妹に当たる。粛宗に愛され側室の身分になり王子を出産するが、一人目は病気で亡くしてしまう。二人目の王子クムは、王宮から追放された後に出産し外の世界で育てる。粛宗を想い、いつも心の底で哀しみを抱いている。
　
　
☆イ・グム（クム）
→トンイと粛宗の間に出来た次男。聡明かつ活発で、六歳で大学（儒学の必読書の中で最も難しい書。現在の大学生が勉強するレベル）まで習得してしまう。ウォルファから清国語を学んでおり、更には彼女が余分にしてくれる写本でどんどん、勉強を進めている。彼女のことを先生と慕っており、第二の母と思っている。ウォルファが慕う人が、最大の政敵で母を殺そうとしていたチャン・ヒジェとは知らず、二人を結びつけようと奔走する。
　
　
☆ソン・テヒョン（妓生のカン・テヒ）
→都一と言われている美しい妓生だったが、チャン・ヒジェに心奪われた。しかしその思いに答えられないヒジェはテヒを免賤し、平民の身分を買い与えられた。そのため今は料理屋の女将でユンの元腹心かつ従兄弟だが没落したホン・テジュの妻となる。ウォルファとヒジェの恋を応援するが、反面換局があるのではと漠然とした不安も覚える。
　
☆シム・イェリ
→ウォルファとウンテクの母。娘の幸せを願うため、チャン・ヒジェとの恋を見守る。ウンテク同様、賤民であっても娘を変わらず愛する。
　
　
☆チャン・ムヨル
→かつて剣契に殺されたと言われている官僚チャン・イッコンの息子。漢城府の判官として赴任した清く正しい見た目とは裏腹に、事件の裏で剣契に南人が罪を着せたと知りながら彼らと手を組む野心家。ウォルファとトンイの人生を妨害する。成り上がりのチャン・ヒジェのことを度々馬鹿にしており、その恋人のウォルファのことも軽蔑している。
　
　
☆イム・チェリョン
→ウォルファの元侍女で、チャ・ステクの妻。
　

☆チャ・ステク
→チャン・ヒジェの部下であり、チェリョンの夫。ウォルファのことをヒジェの命を受けて探している。
　
　
☆ホン・テジュ
→南人の没落により、家門を失った剣士。武術を人に教えることで生活をしている。テヒョンの夫。