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フジキセキの嫉妬

「琴音、来て」
ふとトレーナーさんの本名を言った。
意図的ではなく、故意に出た名前。
「もうフジったら...仕方ないなぁ」
着いたのは近くでやっているイルミネーション会場だった。
ほんといつの間に着いたのかは分からないが、いつものフジなら私をリードするのに珍しくしてこない。
ひっつき虫みたいで新鮮だし、なんか可愛い。
フジはファン含めみんなを魅力するウマ娘だが、本当はとても可愛くて、色んなことで悩んだりするし、等身大の子だ。
担当トレーナーとして、フジキセキというウマ娘は愛バだし、なんならトレーナー抜きでフジキセキという子を愛している。
でも担当トレーナーとウマ娘だけの関係であって、フジが学園を卒業したらそれも終わる。
フジがすてきな男性と出会って結婚して。
私も素敵な男性と出会って結婚はするとは思う。
お見合い話はまだ来ていないが、もうこんな歳だ。
周りの親友は結婚したという話をチラホラと聞くし、なんならバリバリ働くのってあんただけよ?と言われてしまった。
でも、異性の出会いなんてトレセン学園にはないしやっぱりお見合いなのか。
そんなことを考えているとフジが繋いでいた手の力を強くしてきた。
「フジ...?」
「トレーナーさん、さっき変なこと考えてたよね?」
「ううん。変なことなんて考えるわけないよ」
「なんかトレーナーさんと離れ離れになる予感がして」
「トレーナーさんには幸せになってほしいけど、その隣が私じゃなかったら嫌で...」
「トレーナーさんが他の男の人と仲良く喋ってる姿はもう見たくない」
なんてかわいい嫉妬だろうか。
「フジ、嫉妬させちゃってごめんね」
フジは恥ずかしいのか顔を伏せたまま頷くだけ。
「あのさ、恋人同士であそこの光のアーチをくぐると幸せに暮らせるって聞いたんだ
よ、良かったらくぐらない?」
「うん、くぐろうか」
そして例のアーチを仲良く2人で渡った。
「トレーナーさん、これからも一緒にいてくれる?」
「うん。
こんなに手がかかるウマ娘はフジだけだし、生活面でもフジに支えてもらってるから、他の人になんて行けないよ」
あまりにも傍にいるフジが愛おしくなって体を抱きしめた。
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