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しあわせな未来をあなたと共に

フジは他のウマ娘と比べて大人びてるし、私に対してアピールをしているけどこういう姿を見ると、まだまだ高校生の子供で守ってあげないと、という思いになる。
「私も心配させてごめんね。
大分大人げなかったね...さっきのわたし。
トレーナーとして失格だね...」
「私はトレーナーさんの弱い一面を知れたから嬉しかったんだけどな...」
だけど疑問は、なぜフジもウェディングを着ているのだろうかということ。
「だけど、何でフジもウェディングを着てるの?」
「それはね、話すと長くなるんだけど。
カメラマンさんがトレーナーさんだけでも魅力が伝わるけども、二人で撮った方が魅力は余計伝わるだろうって考えになって、トレーナーさんと仲が良い私を指名して、今こうしてウェディングを着てるってことさ!」
「フジのウェディング姿、本当に綺麗だね。」
「トレーナーさんも綺麗だよ。」
お互いの手が離れないように手繋ぎでみんなの元へ帰っていき、その様子を見た周囲は安堵の声で包まれていた。
フジのお陰もあったのか、撮影は無事に終了。

「トレーナーさんと私のこの写真が一番好きだな...
他の写真も好きだけど、一番はこれだね!」
その写真は私とフジがひとつのブーケを手に持ち、顔を近づけお互いに目を閉じている写真だった。
「これ撮るの一番恥ずかしかった写真」
フジは相変わらず私のトレーナー寮でゆっくりとくつろいでいる。私の部屋です!と言わんばかりに。
でも私は怒るどころか、反対にフジがいないと寂しい感覚に襲われるときが最近増えてきたし、なんならフジが寮部屋に来てくれるときはフジが喜んでくれる料理を作らなきゃと思うようになっている。
それにトレーナー業から寮に帰ってきて、一人で食べる食事も最近は悲しくなってきた。
「フジがいたお陰で、撮影も緊張せずに済んだのかもしれないなぁ...」
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