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I want to be by your side forever

そしてタップと一時別れた後、自販機を見つけタップの好きそうな飲み物を選んでいると知らない人から声を掛けられた。
「君、ちょっといいかい?」
「はい?」
私の記憶では知らない人だったし、最近変なことをした覚えなんてない。
あるとしたらお金絡みとか色々出てくるものだが、そんなことをした覚えは全くない。
「いきなりなんだけど、僕と一緒に遊んでかない?」
「は?」
いわゆるナンパ、というやつか。
「いや、ちょっと先約がありまして...。」
「別に大事なやつじゃないだろうし、ちょっとぐらい遊んでいこうよ?
その相手より僕と一緒に遊ぶ方が楽しいって!」
無理やり手を引っ張られ、その手を離そうとするが成人男性の力には及ばず、タップにはごめんねという思いと後々事情を話してこのままナンパを受け入れるしかないと諦めたそのとき。
「トレーナー、何してるんだ?」
それはタップの声だった。
恥ずかしい姿を見せてしまった。
「アタシのツレが何かやらかしたようで申し訳ないです」
「ちょ...!私はなにもやってないよ...!」
「ここはアタシに乗っとけ。船長である私の言葉を無視するのか?」
タップにそう言われてしまったのなら、私は頷くしかなかった。
しかし、ナンパ男らしき人物と真面目に話すタップの姿はかなり新鮮に見えた。
「君も僕たちと一緒に遊んでいかない?君は特にあの子と比べて話しやすいね?」
「いや、その言葉には乗れない。」
「は?」
タップは顔の表情を変えず、冷静にナンパ男たちに言い放った。
「そこにかわいいgirlfriendを待たせてるからな。
航海士殿、行くぞ!」
そうやって私の腰にタップは手を回し、丁寧にエスコートしてくれた。
「不甲斐なくてごめんね...。」
「wow!何でトレーナーが謝るんだ?」
「だって、私ひとりだけだったらナンパ男に持ち帰りされてたから...。」
タップがいたからこそ、難を逃れた。
もしタップがいなかったら、私はナンパ男に変なことをされていたかもしれないと考えると恐怖でしかなかった。
そんな私をよそ目にタップは、私の買ってきた飲み物に手をつけていた。
「飲み物、タップの分しか買ってこれなくて、それも本当にごめんの気持ちしかない」
トレーナーとしてはもちろん、大の大人、保護者としてタップを守らなきゃいけないと決意したのにいきなりこれではトレーナー失格すぎる。
普段の私は仕事が出来るトレーナー、そして逃げにロマンを持ち頭が良いデータ派のトレーナーとして周りに評価されているし、タップからもデータに拘るシャカールの方が合うんじゃないかと担当した最初の時に言われたほど。
「トレーナーも喉乾いただろ?飲みもん飲んだら気持ち落ち着くんじゃないか?」
「ありがと、タップ...」
タップの優しさが身に染みる。
改めて思うが、タップは元気な時の姿と真面目なときのギャップが激しすぎて私はそれにドキドキしてしまっている。
前なんてヒシアマゾン、タイキ、そしてタップとアメリカンな遊びと題して行ったクラブでタップに危ないところを支えてもらった。
気づいたときには抱きかかえられていて、目を開けたときにはタップの顔が目の前にあった。
その時の私は心臓が飛び出そうなぐらいドキドキしてしまっていた。
上手くタップには誤魔化したけど、絶対バレてる気がする。
「航海士殿、次は何したらいいんだろうな?」
そう言われると私も困る。
ジャパンカップを勝ったお祝いとしてタップと水族館行くぞ!しか考えてなかった。
そして、私が取った選択肢は。
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