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チョコレートより甘い物語を

「今日の仕事はここまで。」
バレンタインといっても私は普通に仕事だ。
今日は珍しく残業に入るほどの仕事は無かった。
帰る準備をしていたとき、フジがトレーナー室に入ってきた。
「トレーナーさん、仕事終わり?」
「うん。今から帰るから、帰りの準備をしてて。」
フジは私にまだ居てほしいのか、スリスリと甘えてきた。
本当にかわいいから対応に困ってしまう。
「あ、あのさ。昼間は時間が取れなくてごめんね。」
「バレンタインのチョコレートのこと?」
「早いね!トレーナーさん、正解だよ!」
でも、受け取る気にはならなかったし、なんなら自分のチョコレートも贈る気が無くなっていた。
「トレーナーさん、ハッピーバレンタイン。」
「ごめんね、受け取れない。」
フジのは一瞬何が起きたか分からない表情をしていた。
「え...?」
「私にはフジのチョコレートをもらう資格なんてないよ。私だけ特別な扱いをされていることを知ったら、ファンのみんなやポニーちゃんたちが悲しむからね。
このバレンタインの贈り物はファンやポニーちゃんたちにプレゼントしてあげてね。
その子、めちゃくちゃ喜ぶよ!」
「トレーナーさんが言うなら、仕方ないね...。」
フジはトレーナー室を後にし、その姿は悲しそうに見えた。
「いつもお世話になっているので。」
「ありがとうございます!」
フジが去った後、入れ替わりでトレーナー室に入ってきた同僚トレーナーにバレンタインの贈り物をもらってしまった。
いつもお世話になっているし、受け取らない理由が無かったので素直に受け取った。
「また後日お返ししますね!」
「そこまでしなくて大丈夫ですよ。」
「いえ!こんな豪華なプレゼントをもらって、お返ししないのは私が嫌なので...。」
その同僚トレーナーは私の意見を聞いて頷き、その時はまたよろしくお願いしますねと言い残し、去っていった。

フジと話し、同僚トレーナーと話していたらもうこんな時間だ。
早く帰らないと。
急いで帰りの準備を終え、ドアを開けると、目の前にフジが立っていた。
フジは帰ったはず。そうやって思っていたら、フジに私はベッドに連れていかれ押し倒されていた。
最初、フジになんでトレーナー室にベッドがあるんだい?と言われたが、仮眠用として置いてると言った。
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