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チョコレートより甘い物語を

でも、バレンタインはチョコレートを送りたい。
そんなことを考えながらも、チョコレートは完成した。
なんとか無事に完成したみたいで、ホッとしてしまった。大抵こういうものって失敗しやすい自分だから、無事に完成して一安心した。
味も確認したが、合格ラインだった。
フジにあとは渡すだけだ。
そして迎えたバレンタイン当日。
「フジ先輩、チョコレートです!」
「フジ先輩受け取ってください!」
「フジ先輩からのチョコレート...ありがとうございます!」
「ポニーちゃんたち、本当にありがとう!」
相変わらずフジは人気者で、チョコレートをもらうための行列が出来ている。
「本当に人気者だなぁ...。」
でも、人気者になる理由は私でも分かる。
スタイルはいいし、見た目も良い。
料理も出来るし、性格も良い。
非が全然ないウマ娘だ。
悪い部分を探そうと思っても、見つからないだろう。
それだけ良い性格のウマ娘のひとりだ。
それと同時に、私が作ったチョコレートなんてフジが喜んでくれないだろう。
たまに手の込んだプレゼントを持ってくるファンやポニーちゃんが毎年ひとりは現れる。
あと、フジはポニーちゃんみんなからもらったチョコレートをちゃんと食べている。
「しばらくはチョコレート生活かな...。」とホットチョコレートにする作業のとき、ボヤきながら言っていたのを思い出した。
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