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それ以上のプレゼントを

つまり、フジは私に構ってほしいのか。
「それなら私もフジを一日中一人占めしてもいい?
「素直に気になるんだけど、トレーナーさんはどんなこと、私にして欲しいとかある?」
「ハグとかキスとか色々?でもフジはまだ学生だしそれ以上は出来ないから」
あはは...と苦笑いするとフジが後ろから抱きついてきた。
「でもいつかはしてくれるのかい?」
「うん。私、待ってるよ」
不安がるフジに対して私は安心させるようなキスをフジに落としていく。
「と、トレーナーさん!」
あまりにもキスが大胆だったのだろうか、フジはストップをかけて、私もトレーナーさんにキスをたくさんしたいとおねだりしてきた。
「キスたくさんしてくれるの嬉しいなぁ」
お姫様抱っこでベッドに案内されたから、万が一のことがあったら...と良からぬ想像をしてしまったが、まだ我慢出来て良かった。

「あれ...?私たち晩ご飯食べたっけ?」
フジと抱き合って一緒にベッドにいるとき思い出した。
「食べてないような気がする...」
「だよね...」
ベッドを後にして、キッチンを見回すと私たちの予想通り晩ご飯のシチューや食べる予定だったものがある。しかし、時間は深夜を回っており明日は土曜と言えどトレーニングの日でもあるためゆっくりとは食べらない。
「トレーナーさん。明日は休みにしてデート行かないかい?」
「で、デート!?」
「所謂お出かけだけどデートの方が気分が上がるかと思ってね?」
やっぱりフジは私といい大人の人の扱い方が上手い。タブーだけど、もし私がフジと付き合ったら釣り合わないだろうな。
「あ、トレーナーさん余計なこと考えたよね?」
「全然!」
「嘘だよね??」
本当にフジには嘘が付けない。
何だかんだありながらも二人で晩ご飯を食べることにした。
「フジと結婚する旦那さんは羨ましいなあ。」
フジの手が止まった。
「フジ?」
「私は、トレーナーさんのことが大好きだよ。
だから、ね?
学生、先生というそれ以上は望んじゃいけないのかもしれないけど、トレーナーさんがいない未来なんて考えられない」
「それは私だって一緒だよ、フジ。」
「トレーナーさんもかい?」
だっていつもフジに癒されたいし、抱きたいし、色々したい気持ちがあっても立場上我慢している。
「だから、約束だね」
ずっと一緒にいたらその約束は叶う。
だから一緒にいてほしい。
「私の方こそフジとずっと一緒にいたいよ。
だから約束。」

ずっと一緒にいよう、と。
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