ゆーあーmyヒーロー*After story*
目が覚め、見慣れない天井にハッとして隣を見るとスヤスヤと気持ち良さそうに眠っている#ユウ#がいた。幸福感に満たされながら布団の端だけ被っている#ユウ#に布団をかけ直し、朝飯を作りにキッチンへと向かう。
一日中#ユウ#と一緒にいられる。
こんな状態が毎日なんて幸せすぎると他人には口が裂けても言えないがかなり浮かれながらトーストと目玉焼き、サラダとスープを作り、#ユウ#を起こしに行く。
「#ユウ#、起きろ」
『ん〜〜...おはよーかっちゃん』
「はよ。飯できてるから顔洗ってリビング来い」
『ふあーい』
『すごーい。ちゃんとした朝ごはんだ〜』
「ちゃんとした朝ごはんってなんだよ...」
ゆっくりご飯を食べている#ユウ#はまだ眠そうだ。
ここまで朝弱かったか?こいつ。
環境も新しくなったし、二人で寝たからもしかしたらあまり眠れなかったのかもしれない。
「昨日寝れなかったのか?やけに眠そうじゃねえか」
『すっごいよく寝れたよ?学校ないし、かっちゃんと二人きりだから気が緩んじゃってるのかも...ごめんね』
「別に寝れたんならいい。食い終わったら着替えてこい。買い物行くぞ」
『わかったー』
食べ終わった#ユウ#の皿を片付けようとすると、あ...と#ユウ#が小さく声を出した。
「どうした?」
『ふ、服ってどこで着替えたらいい?』
「寝室でいいんじゃねえの。オレの方が起きるの早いし被ることはねえだろうからな。別にオレがいるとこで着替えても」
『寝室にする!』
赤くなって服を持って寝室に駆け込んでいった#ユウ#を見送り、洗い物を始める。
もちろん冗談というか、オレの前で着替えられたらオレが平常心でいられない。
着替えてきた#ユウ#とともに買い物に出かける。
『今日は何買うの〜?』
「食材とキッチン用品がもうちょい欲しいな。お前はなんか欲しいもんねえのか?」
『ん〜〜...あ!そういえばお皿とか食器類セットプレゼントで貰ったけど、お茶碗とかお椀なかったね』
「そうだな。あると便利そうだしケトルとかも買っとくか」
こういう会話をしていると本当に一緒に住んでいるのだと実感できて嬉しくなる。
『かっちゃん、楽しいね!』
「そうだな」
「オレはキッチン用品選ぶから茶碗とお椀選んどいてくれ」
『ラジャー!』
ワクワクした様子で商品棚を見始めた#ユウ#を微笑ましく思いながら、調理道具を選んでいく。
よし、こんなとこか。
選び終え、今一度必要な物がないか確認していると嬉しそうに#ユウ#がこちらにやってきた。
『これどう?可愛くない!?』
#ユウ#が手に持っている茶碗には、腑抜けた顔のひよこと目つきの悪い猫がそれぞれデザインされている。
『私がひよこでかっちゃんがネコ!』
「...マジでこれにすんのか?」
『ダメ...?』
そんな悲しそうな顔をしないでほしい。
断れるわけもなく、茶碗をカゴの中に入れる。
『かっちゃん!お椀とお箸もある!』
「はいはい、よかったな」
もうこの際増えても同じだと、猫とひよこ柄のお椀と箸もカゴに入れ、会計を済ませる。
『あとは食料品だね!』
「だな。食いてえものあるか?」
『えっとねーオムライスとハンバーグとロールキャベツとカレー!お味噌汁もコンソメスープも飲みたい!』
「分かった。でも魚も野菜もちゃんと食え」
『はーい...』
食材をカゴに入れていると途中で#ユウ#がお菓子コーナーに消えていき、もうすぐレジに行くというところで#ユウ#が現れ、カゴになにか入れてきた。入れられたのはスナック菓子と#ユウ#の好きなヒヨコのパッケージのチョコエッグ2つで、ダメと言われないか不安なのか伺うように見てくる#ユウ#を横目に、そのままレジに進む。
まんまガキだな...
まあ、そこも可愛いところではあるがなんというか想像以上だ。赤子の時からの付き合いだが、一緒に住んでみて分かることもあるんだなと、レジを通過したお菓子を見て嬉しそうな#ユウ#を見て思う。
「昼適当に食ったら、家帰って旅行の計画立てるぞ」
『はーい!』
「時間と日付決まったし、オレが新幹線のチケットとるから#ユウ#は宿探してみてくれ」
『OK〜』
時間を間違えていないか確認し、決済ボタンを押す。
新幹線とれたし、オレも宿探しするか。
「#ユウ#、良さそうなとこあったか?」
『こことかどう?』
「もうちょい高くても駅から近い方がよくねえか?」
『確かに!』
「この辺でどうだ?駅から5分」
『いいと思う!』
「じゃあここで予約して...あとはチケット忘れずに持って行くだけだな」
『結局私何もできてない...ねえ、かっちゃんやっぱり家事私もちょっとや「却下」
『まだ言い終わってない!これじゃ私かっちゃんに迷惑かけてばっかりで、かっちゃんの負担が大きくなりすぎだよ!』
「迷惑とも負担とも思ってねーし、お前にもちゃんと働いてもらうからいい」
『ほんと...!なんの仕事?』
「お前にしかできねえとっておきの仕事だ。もちろんやってくれるよな?」
『うん!』
キラキラした目で見てくる#ユウ#に、かかったと心の中でほくそ笑む。
「一日1回は恋人らしい事をすること。恥ずかしくても逃げないこと。素直に甘えること。それがお前の仕事だ」
『ええ!?仕事...なのそれ?』
「それでオレのモチベが上がるんだから立派な仕事だろ」
#ユウ#を持ち上げて膝の間に移動させ、抱きしめる。本人に言うと怒るだろうが、サイズ感がちょうどよくていい感じだ。
『これが私の仕事?』
「そうだ」
振り向いた#ユウ#にキスをすると、ぶわっと#ユウ#の顔が赤くなった。
同じ寮で暮らしてはいたが、周りの目がある手前、あまり恋人らしいことはできなかった。
しかし二人暮らしになった今、周りの目は気にしなくていいし、#ユウ#の性格上、仕事をやると言ってしまった以上恐らく反抗はしてこない。
『かっちゃん...一緒にお昼寝しよ?』
「は?...昼寝?」
あらぬことが浮かんでしまい、昼寝ってどういう意味だ?と必死に頭を巡らせる。
恋人らしい事をしようとしてるんじゃなくて甘えてるんだよな?深い意味は特になく甘えてるんだよな!?
『お昼寝嫌...?』
「嫌じゃねえ」
眉を八の字にする#ユウ#に咄嗟に嫌じゃないと答えたが、一体どういう意図があるのだろう。緊張しながら寝室に歩いていく#ユウ#のあとをついていく。
布団に入った#ユウ#に続いて布団に入ると、#ユウ#が腕の下を潜り、くっ付いてきた。
びっくりして#ユウ#を見ようとするが、頭頂部しか見えない。
『私、誰かと住むの久しぶりで、かっちゃんにたくさん迷惑かけちゃうと思う。かっちゃんといると安心できるからお母さんと暮らしてた時と同じ感覚になっちゃうの。もう小さな子どもじゃないのに、かっちゃんに何もかも甘えて、そのくせ恋人らしいことはできなくて...ダメだね私』
ああ、それでかと今朝からの#ユウ#の様子を思い出す。甘え下手なイメージがあるが母親に対しては結構甘えていたのだろう。母親と同じ感覚というのはオレとしては複雑な気持ちだが、#ユウ#的にかなりリラックスできているということだ。
一緒に住む上でそれはとても大事なことだし、甘えられるのは嬉しいからとりあえずはいいかと#ユウ#を抱きしめる。
「オレがしたいからしてるだけだ。つーかオレ達ガキの頃からずっとそーじゃねーか。今更迷惑とも負担とも思わねーよ」
『でも今は彼女なんだよ?』
「だからなんだ?前にも言ったはずだ。お前はそのままでいい。お前がちょこまか何かしようとする方が不安になるしストレスだわ」
『そこまで言う?』
「言う。とにかくお前はさっき言ったことすんのが仕事だ。異論は認めねえ」
『分かった...』
面と向かって話したり触れたりするのは恥ずかしいらしいが隠れていれば幾分かマシなようだ。
擦り寄ってきた#ユウ#の頭を撫でているうちに眠ってしまったらしく、起きると外はもう夕焼け色になっていた。
そういえば洗濯機を回しっぱなしだったと脱衣所に洗濯物を取りに行き、干そうとして思わず固まる。
#ユウ#の下着がある。
あって当然なのだが、全くそんな事は頭から抜けており、自分が見たり触ってもいいものなのか!?と挙動不審になりながら、できるだけ見ないように洗濯バサミに付ける。
「終わった...」
まさか洗濯物を干すのにこんなに疲れる日が来るとは...
かかった時間としては数秒なのだが、走り込みをした後くらい疲れた感じがする。
『かっちゃんおはよう〜』
「もうこんばんはだわ。これからハンバーグ作るからテレビでも見てろ」
『ハンバーグこねるのやる!』
「玉ねぎ切っちまうから待ってろ」
こねるだけなら怪我する心配はないしまあいいかと材料を入れたボールを#ユウ#に渡す。
『わーい!冷たっ』
リビングの椅子に座り、ハンバーグをこね始めた#ユウ#を眺めながら、他の料理の段取りをする。
ずっと#ユウ#と二人きりというこの状況は夢でいつか覚めてしまうんじゃないかとどうしても不安になってしまう。幸せだと感じることが怖いと言っていた#ユウ#の気持ちが今は分かる気がする。
『かっちゃん!できた!』
「ん。手洗って台拭いといてくれ」
『はーい』
微妙に大きさの違うハンバーグをフライパンに乗せ、洗い物を始める。
『ああ!?旅行の下調べ何もしてない!美味しそうなお店探さなきゃ!かっちゃん何食べたい?』
「浮かばねえからお前が食いたいって思ったとこでいい」
『はーい』
スマホとにらめっこを始めた#ユウ#を横目に料理を完成させ、テーブルに並べる。
「飯できたぞ」
『わーい!ありがとう!美味しそう〜』
二人で手を合わせ、いただきますを言った後ご飯を食べ始める。
『美味しい〜!流石かっちゃん!次世代クックヒーローの名は伊達じゃないね』
「お前が言ってるだけだろーが。ったく」
『毎日かっちゃんのご飯食べれるなんてほんと贅沢〜』
毎日美味そうにご飯を食べる#ユウ#を見ながらご飯が食べれるなんて贅沢だなと心の中で思いながら、口いっぱいにハンバーグを頬張っている#ユウ#を見つめる。
『どうひはの?』
「ちゃんと飲み込んでから話せ。ずっと夢見てるみてえだと思ってよ」
『夢?ああ、私もなんかかっちゃんと住んでるって現実な感じしない。なんか不思議な感じするよね』
「ああ」
『幸せだね、かっちゃん』
「そうだな」
1分1秒全てが幸せだ
一日中#ユウ#と一緒にいられる。
こんな状態が毎日なんて幸せすぎると他人には口が裂けても言えないがかなり浮かれながらトーストと目玉焼き、サラダとスープを作り、#ユウ#を起こしに行く。
「#ユウ#、起きろ」
『ん〜〜...おはよーかっちゃん』
「はよ。飯できてるから顔洗ってリビング来い」
『ふあーい』
『すごーい。ちゃんとした朝ごはんだ〜』
「ちゃんとした朝ごはんってなんだよ...」
ゆっくりご飯を食べている#ユウ#はまだ眠そうだ。
ここまで朝弱かったか?こいつ。
環境も新しくなったし、二人で寝たからもしかしたらあまり眠れなかったのかもしれない。
「昨日寝れなかったのか?やけに眠そうじゃねえか」
『すっごいよく寝れたよ?学校ないし、かっちゃんと二人きりだから気が緩んじゃってるのかも...ごめんね』
「別に寝れたんならいい。食い終わったら着替えてこい。買い物行くぞ」
『わかったー』
食べ終わった#ユウ#の皿を片付けようとすると、あ...と#ユウ#が小さく声を出した。
「どうした?」
『ふ、服ってどこで着替えたらいい?』
「寝室でいいんじゃねえの。オレの方が起きるの早いし被ることはねえだろうからな。別にオレがいるとこで着替えても」
『寝室にする!』
赤くなって服を持って寝室に駆け込んでいった#ユウ#を見送り、洗い物を始める。
もちろん冗談というか、オレの前で着替えられたらオレが平常心でいられない。
着替えてきた#ユウ#とともに買い物に出かける。
『今日は何買うの〜?』
「食材とキッチン用品がもうちょい欲しいな。お前はなんか欲しいもんねえのか?」
『ん〜〜...あ!そういえばお皿とか食器類セットプレゼントで貰ったけど、お茶碗とかお椀なかったね』
「そうだな。あると便利そうだしケトルとかも買っとくか」
こういう会話をしていると本当に一緒に住んでいるのだと実感できて嬉しくなる。
『かっちゃん、楽しいね!』
「そうだな」
「オレはキッチン用品選ぶから茶碗とお椀選んどいてくれ」
『ラジャー!』
ワクワクした様子で商品棚を見始めた#ユウ#を微笑ましく思いながら、調理道具を選んでいく。
よし、こんなとこか。
選び終え、今一度必要な物がないか確認していると嬉しそうに#ユウ#がこちらにやってきた。
『これどう?可愛くない!?』
#ユウ#が手に持っている茶碗には、腑抜けた顔のひよこと目つきの悪い猫がそれぞれデザインされている。
『私がひよこでかっちゃんがネコ!』
「...マジでこれにすんのか?」
『ダメ...?』
そんな悲しそうな顔をしないでほしい。
断れるわけもなく、茶碗をカゴの中に入れる。
『かっちゃん!お椀とお箸もある!』
「はいはい、よかったな」
もうこの際増えても同じだと、猫とひよこ柄のお椀と箸もカゴに入れ、会計を済ませる。
『あとは食料品だね!』
「だな。食いてえものあるか?」
『えっとねーオムライスとハンバーグとロールキャベツとカレー!お味噌汁もコンソメスープも飲みたい!』
「分かった。でも魚も野菜もちゃんと食え」
『はーい...』
食材をカゴに入れていると途中で#ユウ#がお菓子コーナーに消えていき、もうすぐレジに行くというところで#ユウ#が現れ、カゴになにか入れてきた。入れられたのはスナック菓子と#ユウ#の好きなヒヨコのパッケージのチョコエッグ2つで、ダメと言われないか不安なのか伺うように見てくる#ユウ#を横目に、そのままレジに進む。
まんまガキだな...
まあ、そこも可愛いところではあるがなんというか想像以上だ。赤子の時からの付き合いだが、一緒に住んでみて分かることもあるんだなと、レジを通過したお菓子を見て嬉しそうな#ユウ#を見て思う。
「昼適当に食ったら、家帰って旅行の計画立てるぞ」
『はーい!』
「時間と日付決まったし、オレが新幹線のチケットとるから#ユウ#は宿探してみてくれ」
『OK〜』
時間を間違えていないか確認し、決済ボタンを押す。
新幹線とれたし、オレも宿探しするか。
「#ユウ#、良さそうなとこあったか?」
『こことかどう?』
「もうちょい高くても駅から近い方がよくねえか?」
『確かに!』
「この辺でどうだ?駅から5分」
『いいと思う!』
「じゃあここで予約して...あとはチケット忘れずに持って行くだけだな」
『結局私何もできてない...ねえ、かっちゃんやっぱり家事私もちょっとや「却下」
『まだ言い終わってない!これじゃ私かっちゃんに迷惑かけてばっかりで、かっちゃんの負担が大きくなりすぎだよ!』
「迷惑とも負担とも思ってねーし、お前にもちゃんと働いてもらうからいい」
『ほんと...!なんの仕事?』
「お前にしかできねえとっておきの仕事だ。もちろんやってくれるよな?」
『うん!』
キラキラした目で見てくる#ユウ#に、かかったと心の中でほくそ笑む。
「一日1回は恋人らしい事をすること。恥ずかしくても逃げないこと。素直に甘えること。それがお前の仕事だ」
『ええ!?仕事...なのそれ?』
「それでオレのモチベが上がるんだから立派な仕事だろ」
#ユウ#を持ち上げて膝の間に移動させ、抱きしめる。本人に言うと怒るだろうが、サイズ感がちょうどよくていい感じだ。
『これが私の仕事?』
「そうだ」
振り向いた#ユウ#にキスをすると、ぶわっと#ユウ#の顔が赤くなった。
同じ寮で暮らしてはいたが、周りの目がある手前、あまり恋人らしいことはできなかった。
しかし二人暮らしになった今、周りの目は気にしなくていいし、#ユウ#の性格上、仕事をやると言ってしまった以上恐らく反抗はしてこない。
『かっちゃん...一緒にお昼寝しよ?』
「は?...昼寝?」
あらぬことが浮かんでしまい、昼寝ってどういう意味だ?と必死に頭を巡らせる。
恋人らしい事をしようとしてるんじゃなくて甘えてるんだよな?深い意味は特になく甘えてるんだよな!?
『お昼寝嫌...?』
「嫌じゃねえ」
眉を八の字にする#ユウ#に咄嗟に嫌じゃないと答えたが、一体どういう意図があるのだろう。緊張しながら寝室に歩いていく#ユウ#のあとをついていく。
布団に入った#ユウ#に続いて布団に入ると、#ユウ#が腕の下を潜り、くっ付いてきた。
びっくりして#ユウ#を見ようとするが、頭頂部しか見えない。
『私、誰かと住むの久しぶりで、かっちゃんにたくさん迷惑かけちゃうと思う。かっちゃんといると安心できるからお母さんと暮らしてた時と同じ感覚になっちゃうの。もう小さな子どもじゃないのに、かっちゃんに何もかも甘えて、そのくせ恋人らしいことはできなくて...ダメだね私』
ああ、それでかと今朝からの#ユウ#の様子を思い出す。甘え下手なイメージがあるが母親に対しては結構甘えていたのだろう。母親と同じ感覚というのはオレとしては複雑な気持ちだが、#ユウ#的にかなりリラックスできているということだ。
一緒に住む上でそれはとても大事なことだし、甘えられるのは嬉しいからとりあえずはいいかと#ユウ#を抱きしめる。
「オレがしたいからしてるだけだ。つーかオレ達ガキの頃からずっとそーじゃねーか。今更迷惑とも負担とも思わねーよ」
『でも今は彼女なんだよ?』
「だからなんだ?前にも言ったはずだ。お前はそのままでいい。お前がちょこまか何かしようとする方が不安になるしストレスだわ」
『そこまで言う?』
「言う。とにかくお前はさっき言ったことすんのが仕事だ。異論は認めねえ」
『分かった...』
面と向かって話したり触れたりするのは恥ずかしいらしいが隠れていれば幾分かマシなようだ。
擦り寄ってきた#ユウ#の頭を撫でているうちに眠ってしまったらしく、起きると外はもう夕焼け色になっていた。
そういえば洗濯機を回しっぱなしだったと脱衣所に洗濯物を取りに行き、干そうとして思わず固まる。
#ユウ#の下着がある。
あって当然なのだが、全くそんな事は頭から抜けており、自分が見たり触ってもいいものなのか!?と挙動不審になりながら、できるだけ見ないように洗濯バサミに付ける。
「終わった...」
まさか洗濯物を干すのにこんなに疲れる日が来るとは...
かかった時間としては数秒なのだが、走り込みをした後くらい疲れた感じがする。
『かっちゃんおはよう〜』
「もうこんばんはだわ。これからハンバーグ作るからテレビでも見てろ」
『ハンバーグこねるのやる!』
「玉ねぎ切っちまうから待ってろ」
こねるだけなら怪我する心配はないしまあいいかと材料を入れたボールを#ユウ#に渡す。
『わーい!冷たっ』
リビングの椅子に座り、ハンバーグをこね始めた#ユウ#を眺めながら、他の料理の段取りをする。
ずっと#ユウ#と二人きりというこの状況は夢でいつか覚めてしまうんじゃないかとどうしても不安になってしまう。幸せだと感じることが怖いと言っていた#ユウ#の気持ちが今は分かる気がする。
『かっちゃん!できた!』
「ん。手洗って台拭いといてくれ」
『はーい』
微妙に大きさの違うハンバーグをフライパンに乗せ、洗い物を始める。
『ああ!?旅行の下調べ何もしてない!美味しそうなお店探さなきゃ!かっちゃん何食べたい?』
「浮かばねえからお前が食いたいって思ったとこでいい」
『はーい』
スマホとにらめっこを始めた#ユウ#を横目に料理を完成させ、テーブルに並べる。
「飯できたぞ」
『わーい!ありがとう!美味しそう〜』
二人で手を合わせ、いただきますを言った後ご飯を食べ始める。
『美味しい〜!流石かっちゃん!次世代クックヒーローの名は伊達じゃないね』
「お前が言ってるだけだろーが。ったく」
『毎日かっちゃんのご飯食べれるなんてほんと贅沢〜』
毎日美味そうにご飯を食べる#ユウ#を見ながらご飯が食べれるなんて贅沢だなと心の中で思いながら、口いっぱいにハンバーグを頬張っている#ユウ#を見つめる。
『どうひはの?』
「ちゃんと飲み込んでから話せ。ずっと夢見てるみてえだと思ってよ」
『夢?ああ、私もなんかかっちゃんと住んでるって現実な感じしない。なんか不思議な感じするよね』
「ああ」
『幸せだね、かっちゃん』
「そうだな」
1分1秒全てが幸せだ
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