短編
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『危ない!』
爆豪くんを押し退けて前に出ると強烈な攻撃に体が貫かれる。
体勢を直す間もなく、容赦なく向かってくる敵の追撃を見て察する。
これはもう避けられないな
動かない体を恨みながら目前に迫る攻撃を見ていると、突然浮遊感に襲われ、目の前の景色が一転した。
「三条さん!大丈夫!?酷い怪我だ。早く止血しないと!」
『なんとか生きてるし大丈夫...助けてくれてありがとう緑谷くん...』
加勢に来てくれたんだ...
ぼんやりしてきた意識をなんとか保ち、口を開く。
『私の事はいいから、爆豪くんに加勢してあげて...』
「その怪我でほっとけるわけないだろ!」
『大丈夫。スーパーヒーロー、デクとダイナマイトが揃えばすぐに倒せちゃうでしょ?こんな怪我、それくらいの時間なら全然平気だよ。お願い。私の代わりに行って』
「...わかった。絶対すぐ戻るから!」
小さくなっていく緑谷くんの背中を見送り私は目を閉じた。
目を開くと点滴と真っ白な天井、泣きそうな顔をした爆豪くんが見えた。
『どうしたの?らしくないよ爆豪くん』
「らしいもクソもねえよ...オレのせいで...」
『爆豪くんのせいじゃないよ。ボスをサポートしてこそのサイドキックなんだから、上手く守れなかった私の責任。せっかく緑谷くん加勢に来てくれたのに、私のせいで時間割いちゃったしごめんね』
「...アイツのサイドキックだったらお前はこんな怪我せずに済んだかもし『それ以上は怒るよ爆豪くん。
私は爆豪くんのサイドキックになりたくてなったの。緑谷くんのサイドキックになりたかった訳じゃない。
爆豪くんに事務所に誘われた時は何で大した個性でもない私なんかって困惑したけど、高校の時から爆豪くんの何があっても諦めずに夢に向かって走ってく姿に憧れてたからすごく嬉しかった。
私は強い人のサイドキックになりたい訳じゃない。そんな爆豪くんが好きだったからサイドキックになったの!だから他の人のサイドキックだったらなんて言わないでよ!』
「悪い...三条、オレはもっと強くなる。強くなって、全部救えるナンバーワンヒーローになる。だからオレについて来い」
『はい!』
良かった私の好きな爆豪くんだ。いつだって全力で才能に過信することなく、努力も惜しまない。粗野だけど、仲間思いで優しい彼が私はずっと好きだった。
釣り合わない事くらい分かってるし、今更気持ちを伝える気なんてないけれど。
「...この際だから言っとく。お前を誘ったのはお前の事が好きだったからだ。他の奴らに手出されたくねえから近くに置いときたかった。トップ5に入るまでは言わねえつもりだったが、あんだけ熱い告白されちゃ答えねえ訳にはいかねえよなァ?」
『こ、告白なんてそんなつもりっ!』
「だってお前オレのこと好きじゃねーか」
どうやら私の気持ちはとっくに彼に気付かれていたらしい。
私の反応を楽しむように笑い、ハッキリ言いきる彼に私は顔を真っ赤にする他なかった。
後日、戦いの様子を映したニュースを見ると即効敵を倒し、私を運ぶ緑谷くんをすごい速さで追いかける爆豪くんが映っていた。
『爆豪くん早っ!強っ!てか一人で倒せちゃったの!?』
「正直全然覚えてねえけどな。ぜってえ殺すって気付いたら倒し終わってた」
『なにそれ怖...』
「つーかオレのこと名前で呼べっつったろ」
『だって慣れないし恥ずかしいんだもん...』
「早く慣れろや!いずれお前も爆豪になるんだからよ」
『〜っ!』
「ハッ 顔真っ赤」
意地悪そうに笑う彼を見て悔しくなり、意を決して反撃を試みる。
ほんの一瞬だったが、彼の頬に私の唇が触れた。驚いた顔をして固まる彼にべーっと舌を出す。赤くなった顔を手で覆いながら覚えてろと呟く彼にちょっぴり恐怖を覚えながら、幸せに浸る。
『好きだよ勝己くん』
「っ!...オレも好きだユウ」
どんな時も一緒に
爆豪くんを押し退けて前に出ると強烈な攻撃に体が貫かれる。
体勢を直す間もなく、容赦なく向かってくる敵の追撃を見て察する。
これはもう避けられないな
動かない体を恨みながら目前に迫る攻撃を見ていると、突然浮遊感に襲われ、目の前の景色が一転した。
「三条さん!大丈夫!?酷い怪我だ。早く止血しないと!」
『なんとか生きてるし大丈夫...助けてくれてありがとう緑谷くん...』
加勢に来てくれたんだ...
ぼんやりしてきた意識をなんとか保ち、口を開く。
『私の事はいいから、爆豪くんに加勢してあげて...』
「その怪我でほっとけるわけないだろ!」
『大丈夫。スーパーヒーロー、デクとダイナマイトが揃えばすぐに倒せちゃうでしょ?こんな怪我、それくらいの時間なら全然平気だよ。お願い。私の代わりに行って』
「...わかった。絶対すぐ戻るから!」
小さくなっていく緑谷くんの背中を見送り私は目を閉じた。
目を開くと点滴と真っ白な天井、泣きそうな顔をした爆豪くんが見えた。
『どうしたの?らしくないよ爆豪くん』
「らしいもクソもねえよ...オレのせいで...」
『爆豪くんのせいじゃないよ。ボスをサポートしてこそのサイドキックなんだから、上手く守れなかった私の責任。せっかく緑谷くん加勢に来てくれたのに、私のせいで時間割いちゃったしごめんね』
「...アイツのサイドキックだったらお前はこんな怪我せずに済んだかもし『それ以上は怒るよ爆豪くん。
私は爆豪くんのサイドキックになりたくてなったの。緑谷くんのサイドキックになりたかった訳じゃない。
爆豪くんに事務所に誘われた時は何で大した個性でもない私なんかって困惑したけど、高校の時から爆豪くんの何があっても諦めずに夢に向かって走ってく姿に憧れてたからすごく嬉しかった。
私は強い人のサイドキックになりたい訳じゃない。そんな爆豪くんが好きだったからサイドキックになったの!だから他の人のサイドキックだったらなんて言わないでよ!』
「悪い...三条、オレはもっと強くなる。強くなって、全部救えるナンバーワンヒーローになる。だからオレについて来い」
『はい!』
良かった私の好きな爆豪くんだ。いつだって全力で才能に過信することなく、努力も惜しまない。粗野だけど、仲間思いで優しい彼が私はずっと好きだった。
釣り合わない事くらい分かってるし、今更気持ちを伝える気なんてないけれど。
「...この際だから言っとく。お前を誘ったのはお前の事が好きだったからだ。他の奴らに手出されたくねえから近くに置いときたかった。トップ5に入るまでは言わねえつもりだったが、あんだけ熱い告白されちゃ答えねえ訳にはいかねえよなァ?」
『こ、告白なんてそんなつもりっ!』
「だってお前オレのこと好きじゃねーか」
どうやら私の気持ちはとっくに彼に気付かれていたらしい。
私の反応を楽しむように笑い、ハッキリ言いきる彼に私は顔を真っ赤にする他なかった。
後日、戦いの様子を映したニュースを見ると即効敵を倒し、私を運ぶ緑谷くんをすごい速さで追いかける爆豪くんが映っていた。
『爆豪くん早っ!強っ!てか一人で倒せちゃったの!?』
「正直全然覚えてねえけどな。ぜってえ殺すって気付いたら倒し終わってた」
『なにそれ怖...』
「つーかオレのこと名前で呼べっつったろ」
『だって慣れないし恥ずかしいんだもん...』
「早く慣れろや!いずれお前も爆豪になるんだからよ」
『〜っ!』
「ハッ 顔真っ赤」
意地悪そうに笑う彼を見て悔しくなり、意を決して反撃を試みる。
ほんの一瞬だったが、彼の頬に私の唇が触れた。驚いた顔をして固まる彼にべーっと舌を出す。赤くなった顔を手で覆いながら覚えてろと呟く彼にちょっぴり恐怖を覚えながら、幸せに浸る。
『好きだよ勝己くん』
「っ!...オレも好きだユウ」
どんな時も一緒に