冬休みインターン編
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「ようこそエンデヴァーの下へ。なんて気分ではないな」
エンデヴァーさん、久しぶりに会ったけどやっぱり怖...でも元気そうで良かった。
「焦凍の頼みだから渋々許可したが!!焦凍だけで来てほしかった!」
あ、あれ?こんなキャラの人だっけ?
「許可したなら文句言うなよ」
「補講の時から思ってたが、きちィな」
『ブフッ』
「焦凍、本当にこの子と仲良しなのか」
かっちゃん、どストレートすぎwエンデヴァーさんのこの子呼びもじわじわくるし、ダメだ笑っちゃう。
「まァ、トップの現場見れンならなんでもいいけどよ」
「友人は選べと言ったハズだ!」
『な、なんかすいません...』
「許可して頂きありがとうございます。学ばせてもらいます!」
「焦凍はオレじゃない...だったな。...フォックス、インターンは職場体験とは違う。あの技を使わずにやれるというなら証明してみせろ」
「まだそれにこだわんのかクソ親父...!」
『証明してみせます。前みたいに轟くんの足手まといじゃないってこと、ちゃんと一緒に戦えるってことを!』
「フン...申し訳ないが焦凍以外にかまうつもりはない。学びたいなら後ろで見ていろ!!」
「指示お願いします!」
『!?』
「後ろで!!見ていろ!!」
飛び出して行ったエンデヴァーさんの後ろを追いかける。
「「後ろで見ていろ」って」
「ついて行かなきゃ見れない」
『と、とと、轟くん!追いつけないし、重いし降ろしてくれていいよ!というか降ろして!』
「足凍らせてちまうかもしんねえから動くな。むやみやたらに入れ替えれねえし、お前、追いつけるだけの機動力ねえだろ。追いつくまでの間だし、1人抱えてようがオレはあんまスピードも落ちねえ。だから気にすんな」
私が気にするよ!!
確かに絶対私はエンデヴァーさんどころか、この3人にも追いつけないけど、轟くんに片手抱っこされているこの状況は耐え難すぎる!ていうか言ったそばから足引っ張ってんの恥ずかしすぎるし、掴まらなきゃだから距離近いし、とにかく恥ずかしい!顔がいい!
「やっと追いついた!前方にヴィラン複数!」
「降ろすぞ三条!」
『うん!入れ替わるから轟くん1人頼んだ!』
「おう!」
視界に捉えた、ヴィランの1人と場所を入れ替わる。
よっしゃ!みんな背中ガラ空き!
「おっと!」
狐火を当てようとしたところで、誰かに抱きとめられふわりと体が浮く。
「ごめん、オレの方がちょっと速かった」
「ホークス!?」
「エンデヴァーさんがピンチかと思って」
「このオレがピンチに見えたか」
「見えたよねぇ焦凍くん」
「え...あ...はぁ...それより早く三条降ろしてやってください」
「あ!軽すぎて忘れてた!ごめんね三条ちゃん」
『助かった...』
高いとこ怖い...
「ユウちゃん大丈夫?」
「あ、指破壊する子」
「緑谷と言います!」
「常闇くんから聞いてる。いやーオレも一緒に仕事したかったんだけどね」
「常闇くんは...?ホークス事務所続行では...」
「地元でサイドキックとオレが立て込んじゃってて...わるいなァって...思ってるよ」
「さっきのぁオレの方が速かった」
「それはどーかな!三条ちゃんはオレより速かったかもね」
『へ!?』
「羽当たる前に助けたつもりだけど怪我してない?いやー突然野郎が女の子に変わったから驚いたよ!体育祭の時はあんな技使ってなかったよね?」
『えっあ、ハイ...怪我は大丈夫です。ホークスさんは体育祭見てたんですね...』
「そりゃあね、次なる金の卵を見つけるチャンスだから。来てくれなかったけど、三条ちゃんにも指名出したし」
『ええ!?ご、ごめんなさい私!』
「まあ、どんな子だろうってちょっとした好奇心で入れただけだし気にしないで!常闇くんから面白い子だって聞いたから今日会えてラッキーだったよ」
『面白い子...』
常闇くん一体どんな説明したの!?
「で!?何用だホークス!」
「用ってほどでもないんですけど...エンデヴァーさんこの本読みました?」
「異能解放戦線...」
「読んどいてくださいね」
「No.2が推す本...!僕も読んでみよう。あの速さの秘密が隠されてるかも...」
「そんな君の為に持ってきました」
「用意がすごい!どこから!」
ほんと用意がすごい。何冊持ち歩いてんだこの人...
「そうそう時代はNo.2ですよ!速さっつーなら時代の先を読む力がつくと思うぜ!」
チョロっと中を見るとびっしりと文字が書かれている。文字数多...しかも漢字読めねえ...
「ハハッ 眉間にシワが寄ってるよ。三条ちゃんは漢字が苦手かな?1人で読むのが難しければ、さっきからずっとこっちを睨んでる爆豪くんとでも読んでみて。きっといい勉強になる」
「は、はあ...」
めっちゃ推してくる...
「マーカー部分だけでも目通した方がいいですよ。二番目のオススメなんですから。5人ともインターンがんばってくださいね」
そう言うとホークスさんは空へと羽ばたき、すぐに見えなくなった。
『嵐のようだった...』
「若いのに見えてるものが全然違うんだよなあ...まだ22だよ」
「6歳しか変わんねえのか」
「ムカつくな...」
「ああ...そうだな」
体育祭上位組、これは今後が楽しみだ。この先、彼女達には頑張ってもらわないと...
にしても青春だなあ〜オレとしてはそっちの先も気になるね
「ようこそエンデヴァー事務所へ!」
「オレら炎のサイドキッカーズ!」
みんなすごい元気だ...!エンデヴァーさんとは全然キャラが違う!
「緑谷くん以外は初めてのインターンってことでいいね?今日から早速我々と同じように働いて貰うわけだけど!!見ての通り ここ大手!!サイドキックは30人以上!!つまァり あんたらの活躍する場は!!なァアい!!」
「おもしれェ プロのお株を奪えってことか」
「そゆこと!せいぜいくらいついてきな!!」
1日100件以上の依頼!?ヤバい回せる気がしない...ナンバーワンってこんなんなの...どうしよう
「そんじゃあ早く仕事に取り掛かりましょうや。あのヘラ鳥に手柄ぶんどられてイラついてんだ」
「ヘラ鳥ってホークス!?」
『ネーミング...』
「威勢は認める。エンデヴァーの指示を待ってな!」
「100件以上捌くんだろ 何してんだよ」
「かっちゃんもうやめてヤバイ」
『ほんとやめて!何してんだよはこっちのセリフだわ!』
「ハッハッハッハいい加減にしろよおまえ!」
良さそうな人達で助かった...かっちゃんほんと何なん!?呼んで貰っといてなんであんな態度がとれるの!?
「まーしかしショートくんだけ所望してたわけだし、多分3人は私達と行動って感じね!」
「ナンバーワンの仕事を直接見れるっつーから来たんだが!」
「見れてるよ 落ち着いてかっちゃん!」
『ほんといい加減にしろ!轟くんに気使って貰っといて何様だお前!』
「落ち着け三条。でも思ってたのと違うよな。オレから言ってみる」
「ハッハッハ!面白いなお前ら!じゃあ君が噂の三条ね。まさか女の子だったとは、ショートくんやるぅ〜」
『噂の?』
「チッ!」
扉を開く音が聞こえ、エンデヴァーさんが部屋から出てきた。
「ショート、デク、バクゴー、フォックス 4人は俺が見る」
インターン始動