仮免試験 編
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寮に帰ってきたみんなの会話を聞いて焦る。
習ってない文法?インターン?なにそれ授業難しそう...てかそうか謹慎ってその間授業置いてかれてるってことじゃん...ヤバいじゃん!
「三条?大丈夫か?」
『明日の授業ちゃんと分かるか不安しかない...』
「いつも分かってなくねえか?」
『轟くん言うよね〜その通りなんだけど、更にってこと』
「それはやべえな。まあ、分かんなかったら聞いてくれ。お前に上手く教えられる自信はねえけど」
『ふふっありがとう』
「爆豪と前みたいに戻れて良かったな」
『うん。もっと早く話をすれば良かった。お互いに無駄なことしちゃった。いや〜失敗失敗!』
「よく笑って元気で自由奔放。馬鹿で人を振り回す天才。やっぱ三条はそうでなきゃな」
『振り回す天才...?轟くんには全部言っちゃったし、余計な心配かけちゃってごめん』
「余計なんて事ねえ。お前、あんまり自分の話とかしねえし聞かせてくれて嬉しかった。友達なんだし、余計とか迷惑とか考えんな。話したり頼ってくれた方がオレは嬉しい」
『ありがとう轟くん』
轟くんが友達って言ってくれた...!
ちょっと前の授業の悩みなどすっかり忘れ、ルンルン気分で部屋へ戻ろうとすると三奈ちゃん達に呼び止められ、誘われるがままソファに座る。
「三条はズバリどっちが好きなの!?」
『どっち?』
「爆豪と轟!」
「さっきも話してたし、最近轟くんといること多いよね!仮免試験で轟くんの爆弾発言もあったし!」
「でもよりを戻したみたいだし、やっぱり爆豪ちゃんかしら?」
『戻したも何も付き合ってないけどね...』
「好きはもちろん恋愛的な好きね!」
「そうすると部屋王の時に爆豪くんはそういうのじゃないってユウちゃん言ってたし、轟くん一択になっちゃうんじゃ...」
「甘いな麗日!よりも戻したし、昨日の事を聞いた時のバクゴーの反応からして、昨日よっぽどの事があったと見える!気持ちの変化はもちろん、実は付き合い始めましたってことも十分ありえる!」
『え?付き合ってないよ?』
「なかったかー...じゃあやっぱり轟?」
『轟くんは友達だし』
「つまんないー!胸がザワつくとかドキドキするとか、目で追っちゃうとかもっと近付きたいとか、女の子と話してるとことか見るとモヤモヤするとか、嫌とかないの〜!?」
「2人とも成績優秀!将来有望!顔も良し!」
「轟はイケメンって一目瞭然だけど、言われてみればバクゴーも結構イケメンか〜いっつも怒ってるし顰めっ面してるから考えたことなかったわ」
「私、告白されているところを目撃したことがあるわ」
「そっか〜爆豪くんってモテるんや」
『かっちゃんは昔からモテるよ〜クラスだけじゃなく学年で可愛いって人気の子から告白されてたし。なのに振るし、かっちゃんって女の子に興味0なんだよね。今日も言葉遣いとすぐキレるの直せばモテモテだよって言ったんだけど、別になりたくねえ、モブに興味ねえってさ。色々もったいないよね〜羨ましいよ私は』
((((ちょっとは察してあげて...))))
そうか...言われてみればかっちゃんってイケメンか。まあ光己さんがお母さんだしそうか、全然そういう目で見たことなかったな〜
何故かみんながどんよりしている。
どうしたんだろ?
そんな中、小声でお茶子ちゃんが話しかけて来た。
「ユウちゃん、この後私の部屋来てくれる?」
『分かった!』
何故かみんなに、かっちゃんのPRを受けた後、お茶子ちゃんの部屋に行く。
「ユウちゃん、早速聞いてもいい?」
『うん!なーに?』
「今朝...爆豪くんユウちゃんの部屋にいたよね?」
『あー起こしちゃってごめん!うん、昨日色々あって』
「色々!?それでユウちゃん今朝目腫れとったん?デクくんと爆豪くんの喧嘩が関係あるの?昨日一体何が!?」
『2人の喧嘩に私は関係ないんだけど、いずっくんとかっちゃんの喧嘩を見たから気付けたことがあって、かっちゃんとちゃんと話さなきゃって昨日部屋でかっちゃんと話したの。それで2人揃って無駄なことしてるって事にやっと気付けて、前みたいに一緒に過ごそうって、話し合いは無事閉幕したんだけど、私が大泣きしすぎてそのまま寝てしまいまして...朝起きたら、かっちゃんの上で朝からすごい怒られたっていう出来事ですハイ...
朝からうるさくてほんとごめんね...』
「えっじゃあユウちゃん爆豪くんの上で寝てたの?」
『そうみたい...かっちゃん怪我してる上に、体制も無茶な感じでほんと申し訳ない事をしてしまった』
(相変わらず距離感がおかしい。爆豪くん大変だっただろうな...さっきの話といい色々不憫すぎる...)
「それは大変だったね...でも2人が元に戻って良かった!ユウちゃんも爆豪くんも喧嘩じゃないっていうし、ずっとこのままになっちゃうのかなって心配したよ」
『心配かけてごめんね。もう大丈夫だから』
「良かった!やっぱり2人は一緒じゃなくちゃ!」
『あはは...』
今日既に同じことを色んな人に言われたけど、私とかっちゃんはセット売りな感じなんだろうか...
「それでね、前にユウちゃんにある人の事を考えると胸がザワつく、って言ったの原因が分かったんよ」
『やっぱり恋だったの?』
「うん...初めての事でこれが恋だって確信はないけど多分...」
『その人に告白したりするの?』
「ううん。この気持ちはしまっておく」
『そっか。私は恋ってよく分かんないけど、何だか大変そうだね』
「うん...でも実ればすごく幸せなんじゃないかな。ユウちゃんの中では爆豪くんって恋愛対象にはならないの?」
『かっちゃんが恋愛対象...恋愛対象...?』
「えっと...付き合って欲しいって言われたら付き合う?き、キスしたいとかって言われたらできる?」
『かっちゃんがそんな事私に言うの絶対ありえないけど、断る理由ないしまあ付き合うと思う。きす...キス...キス...?』
「ユウちゃん顔が...キスは嫌なんやね...」
『いや、全く想像が出来ないだけで、嫌じゃないよ?流石に恥ずかしいけど、かっちゃんになら何されても別に良いし』
「何されても!!??」
『びっくりしたぁ...そりゃ極力怒られたくないし、叩かれたくないし、嫌われるのは嫌だけど、怪我させられても殺されても良いって思ってる』
「あ、あれ?良い感じだったのに、なんか物騒な話に...でも多分ユウちゃんは爆豪くんのこと、家族とかに対する好きとは別に、男の子として恋愛感情としても好きって思ってるんじゃないかな」
『そうなの?』
「多分としか私も言えないけど...」
私ってかっちゃんの事どう思ってるんだろう。
好きって難しい