仮免試験 編
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量えぐ...
相澤先生に課題を渡され、げんなりしながら、共有スペースへ向かう。
「シュートスタイルさ...どうだった...かな...」
「予備動作がでけえ。速度アップしてもギリ反応出来た。乱打戦にゃ向いてねえ」
「...そっか」
「パンチと合わせんのは腹立った」
「...そっか...!」
2人が普通に会話してる...!ただそれだけの事なのに、感動して、嬉しくてたまらない。
嬉しさのあまり、スキップをしながら、2人に相澤先生から預かった課題を渡しに行く。
『2人とも〜相澤先生からのプレゼントだよー』
「なんでこの状況でそんな嬉しそうなんだよ、きもちわりい。原稿用紙多いなクソ」
「指示内容細かい...」
『気持ち悪いは酷いよかっちゃん!猛烈に傷付いたので課題手伝って!』
「自分でやれや!」
『えーだって分かんないんだもん。それに私といずっくんはかっちゃんに巻き込まれた被害者だよ!責任とって!』
「てめえは勝手についてきただけだろうが!」
『かっちゃんが出て行くような事しなければ、私は平和にプリン食べて寝てたの!』
「知らねえわ!」
「ふふっ やっぱり2人はそうでなくちゃ」
『だってさ、かっちゃん』
「なんでこっち振んだ馬鹿」
『ん〜嬉しいから?』
「ユウちゃん、前から気になってたんだけどユウちゃんってどこで服買ってるの...?」
『かっちゃん、どこで買ったの?』
「知らね」
『ごめん、いずっくん分かんないって』
「じゃあやっぱり偶然とか、僕の記憶違いじゃなくて、ユウちゃんが着てる服って、かっちゃんの服!?」
「んな顔で見てくんじゃねえクソデク!
こいつが服持ってねえってクソババアから知らねえ間に貰ってやがったんだ!オレが渡したわけじゃねえ!」
『そっか、いずっくんには見覚えある服ばっかなんだ〜光己さんが捨てるの勿体なくて取っておいた、お気に入りの服達らしいんだけど、どれもオシャレだよね!流石デザイナーさん!私センスないし大変助かってます』
「自分で買えや!クソっ服買い行くつってたのに行けねえじゃねえか」
『しばらく買い物とかには出掛けられなさそうだよね〜光己さんにまた服頼んでみよ』
「頼むな!」
「かっちゃんのお母さんも相変わらずだね...」
掃除終了後しれっと、かっちゃんの後ろをついて行く。
「何ちゃっかりついてきてんだ!」
『課題教えて貰おうと思って』
「はあ...しょうがねえな」
『やった〜!かっちゃんの部屋初潜入だ!』
かっちゃんの部屋はシンプルで雰囲気は自宅とほぼ同じ感じだった。
『かっちゃん家とほぼ同じに見える』
「まあ部屋の物持ってきてるし、そうなるだろ。お前のデフォルト部屋はある意味衝撃的だわ」
『だって置きたくても物がないんだもん。みんなで部屋見て回った時、ひよこしかなくて恥ずかしかった...私ももうちょっと味気が欲しい』
「ひよこもあの可愛くねえひよこだしな」
『みんなかっちゃんに似てるって言ってたよ』
「似てねえわ!どいつもこいつも目腐ってんのか!」
『いや、実際似てるからしょうがない。ヤバい課題1枚目から全然分からん』
「似てねえ!それ習っただろが!」
『やった気はするけど解き方分かんない』
いつも通り怒られながら課題を進める。
ヤオモモちゃんや轟くんに最近は教えて貰っていたが、私の理解力が悪すぎて、時間がかかる上に、ヤオモモちゃんには謝られ、轟くんには盛大に溜め息をつかれるという状態で申し訳なさすぎて死にそうだったので、怒られながら勉強するこのスタイルに謎の安心感を覚える。
「あ?これ...」
『どうしたのかっちゃん?』
「なんでもねえ。お前は引き続きそれやっとけ」
他のプリントの問題を見ていたかっちゃんが教科書を持ち出してきて、読み始めた。
珍しい...!かっちゃんでも忘れることあるんだ!
「引き続き解けって言っただろうが!」
『いっ!ごめんなさい...』
痛い〜!見ているのがバレて教科書で頭をはたかれる。見てた私が悪いけど、暴力は良くない暴力は!
頭をさすりながら続きを解き始める。
「相変わらず馬鹿だな」
『突然頭良くなるわけないじゃん!やっと終わったけど課題多すぎ!相澤先生マジ鬼すぎるでしょ!』
「いや、お前に対する優しさ100%な課題だろ」
『2人は反省文で私だけ課題って何!?相澤先生の優しさは信用ならん!』
「1人でもテストで良い点取れるようになってから文句言え」
『すいませんでした!あっでもテストっていえば、私仮免の試験の点数82点だったんだよ!いずっくんと飯田くんより上だったの!すごくない!?』
「マジかよ...信じらんねえ...」
『信じらんないよね!』
「ぜってえそれより高い点取って、合格したる!」
『かっちゃんは言葉遣いとすぐキレるの辞めようね』
「クソが!」
『会話...そこ直せば、モテモテになれそうなのに』
「別になりたかねえわ。モブなんてどうでもいい。仮に直したとしてお前はオレの事どう思うんだよ?」
『どう思う?んー』
言葉遣いが普通で、キレないかっちゃんか〜...想像がつかない...
『全然想像つかない...私はもう今のかっちゃんに慣れちゃってるし、違和感すごそう』
「じゃあいいわ」
『じゃあってそれで仮免落とされてるし、良くないけどね?』
口の悪さはご愛嬌