林間合宿 編
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女子トップバッターはジロちゃんの部屋。
『すごい!カッコよすぎ!ジロちゃん楽器弾けるんだ!すごいなーいいなー!』
「ちょっとユウ、はしゃぎすぎ!恥ずかしい...」
葉隠ちゃんも三奈ちゃんもみんなオシャレな部屋だなあ〜
『お茶子ちゃんの部屋落ち着く〜今度こそはお茶しようね!』
「うん!次ユウちゃんの部屋やね!楽しみだ!」
『えっ』
完全に自分の部屋見られるって頭から抜けてた!!
「三条の部屋めっちゃ気になるわ」
「何気に謎が多いしな〜」
「普通に食い物だらけなんじゃねえか?」
「轟さん、その言い方はちょっと...」
「ユウちゃんの部屋...!」
『謎の期待を背負わされてる中、申し訳ないけど本当に何にもないよ?ほら』
「おお...見事に初期配置のままだな」
「まさかの障子と同じでミニマリストだったとは...」
『家具付きのアパート住んでたし、持ってくるものがそもそも無くてですね...調理道具とかはダンボールに入れてクローゼット突っ込んじゃったし』
「ある意味衝撃的な部屋だな」
「あ!でもベッドにぬいぐるみがある!」
「ひよこだよな?可愛くねえ...」
「えー私は可愛いと思うけどな〜」
「私も結構好き!」
「ウチにはちょっと分かんないかな...」
「なんかじわじわ来るな」
「唯一飾ってあるものが、このひよこってやっぱり三条さんは不思議ですわ...」
「ユウちゃん小さい頃はぬいぐるみだらけの部屋に住んでたもんね!」
『いずっくん覚えてるんだ!』
「ユウちゃんとゲームセンターで四苦八苦したのよく覚えてるから...」
『あはは...』
「三条がぬいぐるみか〜以外」
「うーん.....あ!分かった!!」
「いきなりどうした麗日?」
「このひよこ爆豪くんに似てる!」
「え?」「お?」「ん?」
・・・
「マジだ!言われてみればスゲえ似てる!」
「目付き悪いとことか、この機嫌悪そうな感じな」
「ブフッwそうとしか思えなくなってきたw」
「確かにかっちゃんっぽい...」
「似てるな」
『だよね!本人に言ったら似てねえって怒られたんだけど、似てるよね!?』
「本人に言ったんだ...」
「それは怒られそう」
「ねえ!それってそれって!爆豪くんに似てるって自覚があって持ってるってことだよね!部屋に置いてある唯一私物っぽい私物がそれって」
「三条、爆豪のこと大好きじゃん!」
「なんやかんや言ってもユウちゃんも爆豪くんのこと好きだったんだね!」
「リア充爆発しろ」
「付き合ってないって言ってたけど、今は付き合ってたりするの?」
「これは流石に付き合ってんだろ」
『えっ!?付き合ってないよ!』
「でもでも好きなんでしょ!?ここまできて誤魔化したりはなしだかんね!」
『誤魔化し...!?確かにかっちゃんのことは好きだけど、そういうのじゃなくて、私にとってかっちゃんは絶対的なヒーローで...いずっくんにとってのオールマイトみたいな感じなの!』
「オールマイト?」
「絶対的ヒーロー...」
「あ〜オレは何となく分かった」
「私も」
「うん!以前もそう言っていたな!」
「すげえな爆豪」
「爆豪どんまい」
「爆豪さん心中お察ししますわ...」
「あ〜つまんないの」
すごい恥ずかしい思いして言ったのに、この盛り下がり何!?私の頑張りを返して欲しい!
そもそもかっちゃんが私と付き合うとか絶対嫌だろうし!
素行が悪く、怖がられる事の方が圧倒的に多いが、なんだかんだ彼は結構モテる。私なんていうとんでもない妥協をしなくとも、彼女くらいなんとでもなるだろう。
愛想良くすれば、轟くんまではいかないにしても、以外といい線までいくのでは?
今に始まった事ではないが、なんてもったいない男なんだ...本当はすごい優しいのにもったいなさすぎる...
最後にヤオモモちゃんのお嬢様っぷりを見た後、投票の時間となった。結果はぶっちぎりで佐藤くんが優勝。
ちなみに私も佐藤くんへ投票した。
投票を見届け終わったので私は部屋へ戻った。
みんなの部屋素敵だったな。私ももっと色々置きたいけど、買い物行くのも余計難しくなっちゃったしなあ...
ベッドの上に置かれたひよこを眺め、ギュッと抱きしめる。
かっちゃんと買い物行ったの楽しかったな...
他のお店にも行ってみたかったが、もうそれも諦めるしかない。
この先、どうなるんだろう...
そんな不安から逃げるようにして私は眠りについた。
いないのが当たり前だったはずなのに...